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ご訪問いただきありがとうございます。大人の女性向け、オリジナルのBL小説を書いています。興味のない方、18歳未満の方はご遠慮ください。
BLの丘
大人の時間 6
2010-03-20-Sat  CATEGORY: 大人の時間
R15くらい。必要ないかな。

「んっ…」
塞がれた唇の端から漏れる抵抗の声。
激しい水音を立てながら絡め取られる舌のせいで口を閉じることができない。
文句の一つも言ってやりたいのに…と頭だけは動くが、それとは反対に撫でられる身体が悦びを求めて戦慄いた。
スーツのボタンはすでに外され、ワイシャツのボタンも上から3つほどは留まっていない。
背後を書類棚に押さえられ筋肉質な腕に捕まえられる。
擦りつけられた下半身が熱を持つのが分かってうろたえた。

「身体の方が正直にできている。このままの状態で帰る気かよ」
長い口付けを施し、充分なほど疼きが生じたと感じ取った水谷が、余裕の笑みを浮かべて野崎の上気した頬を撫でた。
散々喰い散らかしてきただけあって、どうすればその気になるのかなど簡単に分かるといった感じだった。
「こ…、れっ、…犯罪、ですよっ」
まともな呼吸も追いつかなくなっている野崎から途切れ途切れの台詞が漏れても水谷は全く意に介する様子を見せなかった。
憎まれ口など乳飲み子の喚きとさほど変わらないらしい。
そう思うから益々自分が対応できない人間のようで惨めに感じた。
角度をつけ始めた股間を水谷の掌がスラックスの上から揉んだ。
「本当に抵抗してたらこんなふうにならねぇだろ。それにもっとジタバタと暴れる。嫌じゃないんだろう?いつもここで『ご奉仕』してくれることの礼として気持ちいいことしてやるよ。いいから大人しく付き合え」
「そん、っなに、欲求不満なんですか」
「そ。欲求不満なの。犯罪にならないうちになんとかしろよ」

大した理由付けだ。
いままでもからかわれさり気なく触れられるくらいのことはあったが、野崎がぴしゃりと言い押さえればそれ以上のことはしてこなかった。
嫌がる人間に無理矢理接触しているだけで充分罪だろうと思っても、煽られて見事に反応してしまった身体を見れば返す言葉もなくなる。
「いつもツンとすました美琴が喘ぐところが見てみたい」
耳元で囁かれるバリトンですら、ゾクリとくる。
「下品な…」
「たまにはヌかないと身体に悪いぞ。可愛がってやるから」

野崎は時に『諦め』が必要だということを良く知っていた。
こんなことで肉体関係を持つのは不本意であったが、水谷の性格を思えば一過性のものに過ぎないと承知してもいる。
感情が無い分、開き直って抱くことも抱かれることにも同意できる。
なにより今日の水谷は黙って自分を解放することはないだろうと察しがついたし、今の自分の状態で放置されるのも辛いものがある。
…ただ抱かれるだけだ…。
後腐れもなく、水谷にとっても自分にとっても都合の良い存在。
『割り切る』…そう思うから委ねられる。

ただのいいわけだと承知しながらも、全てを水谷のまかせる身体と思えば抵抗があった。
一人で処理する光景を思い浮かべればそれもなんとも情けなかった。

まんまと嵌められたようで野崎が唇を噛めば、フッと笑った水谷がそれを解こうと再び唇を寄せてきた。
先程の猛獣のような強引さとは違って啄ばむような甘さがあった。
「OKだろ?」
改めて確認をされた野崎は、小さな溜め息を吐いてから頷いた。

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大人の時間 7
2010-03-21-Sun  CATEGORY: 大人の時間
R18(わずかに)性描写があります。閲覧にはご注意ください。

狭い空間の中に野崎の堪えたような声がくぐもって響いた。
「ん…ッ…っ」
野崎の体型からは大きく感じるソファベッドも、二人の男が重なれば充分狭い。
本来であれば、掛けられるはずのタオルケットも、今ではシーツの代わりだった。
冷たい外気に(一応暖房は効いていても)素肌が曝け出されればその冷たさに肌が縮まる。
野崎の上半身はすでに何も身に付けていない状態だったし、スラックスと下着が一緒になって腿の上で中途半端に脱がされかけている。
水谷はシャツのボタンこそ全開だったが、脱いでいるわけではなかった。
鼓膜に響いてくる、耳朶をしゃぶる水谷の舌の音や、肌を這う指の動きは充分なほど野崎を煽り高めていた。
「どれだけヤってなかったわけ?もう濡れてる」
「…っ!言わな…っでっ!!」
下半身も裸にしてしまおうと手を伸ばした水谷に、すでに勃ちきった野崎の中心が触れれば、肌に濡れたものが当たった。
カァッと顔を真っ赤にした野崎が表情を見られたくないと両手で顔を覆ってしまえば、無抵抗になったと、水谷はその隙に一気に衣類を剥ぎ取った。

「細い身体してんなぁ。よくこんなのであの激務に耐えられているよ。メシも食わせてもらっていないわけじゃないだろう」
野崎はもともとの骨格が細いせいか、筋肉がついたところで『逞しい』とは縁遠かった。
鍛えられた水谷からすれば二回りほどの差ができているようにも見える。
水谷の視線が舐めるように全身を這っているのだとわかるだけに、野崎は顔から手を外せなかった。
忙しさに欲求の何もかもを後回しにしているんじゃないか?という問いかけは、当たっているようないないような…。

「ウブなガキじゃないんだからさー。いい顔を見せろよ」
そう言って水谷の手が野崎の手首を掴んで離させると、露わになった赤い唇に再び口付けを落としてきた。
水谷にとってキスは感情を高めるための技法のひとつでしかないらしい。

水谷が長年で培ってきたセックスに対する技は、野崎がこれまでに受けたものとは違った。
野崎もこれまでに組み敷かれることはあったとしても、こんなに早く昂らされることはなかったような気がしていた。
もちろん、失敗した相手がいないからこの行為に対して嫌悪はないのだが…。

「うっ…っ」
両の乳首を同時に指先で弾かれて、赤みと硬さが増す。
続いて平らな胸の尖りはつまみあげられ、痛みとは違う疼きが生じた。
「あ…ぁっ…」
漏れそうになる嬌声を歯を食いしばって必死でこらえた。
こんなことなら、酒の一杯も煽っておくべきだったと少しだけ後悔する。
酔った勢いの果て…と口実が作れそうだったから。

水谷は唾液で充分なほど湿らせて、音を立てて乳首を吸い上げた。
捏ね繰り回される舌の動きや甘噛みをされる刺激が背筋をたどって野崎の中心を更に膨張させる。
時折切先に触れる水谷の肌が、野崎自身から滴り落ちる液体があることに気付かない訳がなかった。
「一度イくか?」
そう言いながら水谷の掌に包まれて上下に扱かれる。

水谷の言うとおり、最近は忙しさに負けて身体のことを気遣う暇もなかった。
久し振りに感じた人肌の温度に、脈打つ怒張は気持ち良さを訴える。
「あ…っ」
だが、早すぎる展開に意識のはっきりとしていた野崎は息を止め声を殺し何かに気を反らそうとしていた。
「やめっ…っ…」
「変な強情を張るなよ。こんな時くらい素直に流されておけって」
往生際悪く頭を振ってみたところで、水谷が『身体は正直だ』と言った言葉が正しいことを身をもって知った。

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すみませんっ!週末ごたごたで、記事up見送らせてください。
パソ向かえないし。これだけ、残せているので…。
月曜日もとにかくアヤシイ今です…。
書けたらupしておきます。
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大人の時間 8
2010-03-22-Mon  CATEGORY: 大人の時間
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

満潮の時は野崎の思考を混沌とさせた。
動揺や困惑、羞恥というものが大半だったが、野崎の白濁を目にしたところで水谷の態度に変化は全く表れない。
熱い体液を水谷の手に受け止められ、薄い胸が激しく上下する。
零すまでの一部始終を見下ろされていたことに込み上げる羞恥心は現実の世界ではないと思いたかったくらいだ。
一人だけで果ててしまったという事実を突きつけられるように、滑った体液が野崎の後孔にあてられた。
「あ…っ」
空気中に晒されたとはいっても、それはまだ冷えていない。
潤滑剤の代わりになるように塗りつけられる自らの体液は、嫌と思うくらい粘膜を帯びていた。
「溜め込んでいいことなんて何もないだろう。たまには無防備になって、我を忘れるのもいいものだぞ。もちろん、そんなことを口外もしないから。安心して今夜は溺れておけ」

溺れることが怖いと思うのに、簡単にその波に飲み込まれろと言われる。
野崎にとって自制心を失うのが何よりの恐怖だった。
どこまでも完璧で、一部の隙もないような確立された人間…、プライド…。
だが、時にその何もかもを捨てて、虚無の中に飛び込んでしまいたい時がある。
それをこの男は知っていたというのだろうか…。

これまで抱かれることがあったとしても、主導権だけは譲らなかった。
そう、相手を意の向くまま操った。快楽だけを求めた世界。
それがこの男には何一つ役にたたない。
自らの意思をもぎ取られるだけだ。

何もかもを手放す時…、その一瞬。
迷う間もなく、この男は手にさせてくれるという。
たった一夜の『夢』。
やってくるのは元通りの何もなかった現実。

滑りを擦りつけた場所に指がつぷりと入り込んでくる。
緩やかな進み具合で、だけど徐々に内壁を犯してくる。
「はぁ…ぁ…」
自然と漏れる吐息に水谷の目が細くなった。
それは狙いをつけた野獣のようにすら感じられる。
「艶っぽい。普段の美琴からはとても想像できないな。そのギャップがまたいい。堪えずにもっと啼け」
潤んだ瞳が水谷を見上げる。
普段ではまず人前に晒されることのない上気した頬や汗に濡れた肌にどれほどのしとやかさが纏わりついているかなど野崎は知る由もなかった。

吐息をこらえようと、食いしばった唇は水谷の唇によって開かされた。
何度繰り返されても、慣れるようになってしまおうとしても、この口づけだけで身体の奥底から沸き立つものがある。
『慣れる』ことなどないのだと、漠然と身体が知った。
官能が次から次へと溢れてくるだけだ。

『大人』と『猛者』というものの余裕さだった。
決して蔑むことなく、単純に快楽を呼び起こしてくれる。
続く時もなく、たった一夜に秘められた時間。振り返ることも先に進むこともない。
それが分かるから乱れろと彼は要求するのだろうし、自身もタガを外そうと思考が向く。

くちゅくちゅと厭らしい水音が自分の下半身から響いてくる。
すでに数本の指を飲みこんだ後孔は、もっと激しい灼熱を欲して蠢いていた。
恥ずかしさなど、長い時間焦らされれば霧のように消えていく。
「み、ず…、谷…さん……っ!」

合意の言葉だった。

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大人の時間 9
2010-03-23-Tue  CATEGORY: 大人の時間
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

熱くて硬い、太い灼熱が野崎の熟れた場所に宛がわれると、待ち焦がれたように内壁が蠢いた。
挿れてもらえるのは何日ぶりだろう、何カ月ぶりだろう…。
脳内にあったはずの理性は失われかけている。

呑んでいれば良かった…。
また野崎はそう思った。
ほんの一滴でも口に含んでいたら、もっと自身を解放できたかもしれないと、燻った胸の内で思った。

両足を水谷の肩に担ぎあげられるように持ち上げられて、水谷の熱棒がゆっくりと差し込まれてきて、いたたまれなく野崎は息を止めた。
あまりの大きさと苦しさに全身が硬直した。
これが相手にとって好ましくない状況だとは理解していても、身体は思い通りにならない。
水谷は何一つ野崎を非難することはなかった。

「美琴…」
肌の上を嘗めていくような深いバリトンが鼓膜から脳髄までを犯していく。
呼ばれたくない名前のはずなのに、この時ばかりは、その名を美しいと思った。
幾度も口付けを送られ、身体の強張りを解すかのように、体中を掌が撫でる。
入口付近を内側から僅かな振動でなでる動きは、やがて焦らされているような感覚を生んだ。
性器を包む5本の指に神経を削がれ、意識が後ろから前へと向けば、その瞬間を見逃さなかった水谷の灼熱が一気に貫いてきた。
「ぁあぁぁぁっっっ…っっ!!」
尻の肉に水谷の足の付け根が当たった。
大きな肉塊は内壁のいたるところをこすりつけて奥まで進み、当然のように膨らみの上をすべっていった。

自分の腹の上を生温かいものが汚した。

「いれただけでイったのか…」
驚いたような感心したようなバリトンが響いてくる。
何を言われているのか一瞬意味が理解できず、とにかく酸素を吸い込みたかった。
動きを止めた水谷が、無意識に流れていた野崎の涙を手の甲で拭った。

「美琴、今は何もかも忘れろ。単純に今を愉しめばいい。とことんまで付き合ってやるから」
精悍な顔つきの中に優しさが見え隠れする。
ここしばらく燻っていた野崎自身を知っての上で、こんな行為に及んだのだと、頭は理解した。
水谷にとっては言葉などで慰めるよりも手っ取り早く野崎を『解放』できると踏んだのだろう。

全てが体内に収まり、潜り込んでいるのだと肌越しに知る。
「…っ!はぁ…はぁ…あぁ…っ…、っ…っはぁ…」
ようやく呼吸を再開したような野崎に、水谷が合わせるように腰を動かし始めた。
すでに2度も果ててしまったのだという現実は野崎にとって受け入れ難いものだった。
それを忘れさせるようなゆっくりとした、だけど確実に追い上げてくる抽挿。
プライドも社会的地位も脳裏から消し、ただ身体の求める快楽を貪り尽せばいい…と。
考えることを何一つ持たせない本能の赴くままに突き進む時間。

体内にみっしりと埋められた熱さに、焦がすような血が体中を巡り身体を燃え尽くすようだった。
抜き差しをされるたびに、内壁までが一緒に飛び出してしまうのではないかと思うくらい掴んで離さなかった。
狭い内側を抉られて、幾度も掠められる場所がある。
ピクピクと跳ね上がる野崎を視界に入れながらも、その視線は蔑んでいるわけでも見下しているわけでもない。
その態度が心なしか安堵を生む。
「だ…、あっ、だめっ、また出ちゃ…」
「幾度でもイけ」
水谷は何度も野崎の性器に指を絡ませた。

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大人の時間 10
2010-03-24-Wed  CATEGORY: 大人の時間
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

一度放出をするたびに、身に纏っていた常識や理性が剥がれおちていくようだった。
汗にまみれたシャツを水谷が邪魔そうに脱いで床へと落とした。
年を重ねているとは到底思えないほどのしっかりとした筋肉のつき方は将来の理想として掲げたいくらいだ。
そして後腐れなくその場を愉しませてくれる包容力。
若い男が寄りついてくるのも分かる気がする。

水谷は再び野崎の膝裏を抱えなおすと、先程までの緩やかな抽挿とは違って、数度パンパンと叩きつけるように腰をぶつけてきた。
「あぁぁぁっ!!」
「そろそろいいか?」
何を掴んで何に縋ったら良いのか分からないでいる野崎の両腕を首筋へと引き寄せる。
今がどんな状態にあるのか、野崎はもうどうでもいいことのように思えてきていた。
されるままに抱かれ、抱き寄せられ、人肌の温もりを感じて貪欲に快楽を享受する。
これ以上もこれ以下もない単純な性欲処理。

水谷の熱い杭が引き抜かれる寸前まで一度出て行き、それを追いかける内筒の肉がある。
「み、ず…た、に…さん…」
まともな言葉を挙げられた最後の時。
後は意味も分からない嬌声ばかり。
勢いよく戻ってきた雄に翻弄され、激しくぶつかってくる衝撃に野崎は再び涙を零した。
辛いとか悲しいとかそんなことではない。
この行為に溺れた証。

強く突かれ何度も抉られ、体中が疼いて悶えていく。
「あぁぁぁぁぁっっっ!!!」
絶え間なく続く嬌声と淫靡な水音、肌の上を撫でる熱い吐息。
耳に届くもの全てが最果ての地へと誘う道しるべのようだ。
「あぁぁっ!…っっ、っあっ、あぁぁっっ!」
「美琴…」
囁かれた名前が痺れとなって背筋を駆け抜けていく。
「ああああぁぁぁぁっ、もっ…っっ!!っんっあぁぁぁっ!!」
「クッ!」
内壁が絞り上げれば、水谷の堪えていた飛沫が奥深くへと注がれる。
ガクガクと身体は弛緩し、筋肉の全てが崩壊してしまったようだ。
目の前を真っ赤なものが染めたような錯覚を見て、野崎はそのまま気を失った。
久し振りの情事は想像以上に身体に負担がかかり、しばらく休むことのなかった精神は泥沼の中で思考を停止している。
心地よい疲労感と充足感に満たされて眠りにつく姿を、水谷が安心したように見つめていた。

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