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BLの丘
真っ赤なトマト 30
2011-05-13-Fri  CATEGORY: 真っ赤なトマト
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


浅ましい人間になったようで、相変わらず羞恥心はあるものの、自分に対して欲望を表してくれる圭吾に縋りつきたくなる。
圭吾が隠すことなく振舞うから、孝朗も奔放になって良いのかと思えてくる。
先日の圭吾は、至極丁寧に孝朗を抱いてくれた。
その時の快楽を思い出すと、厭らしいほどに、自然と体が反応してしまう。

「さすがに今からヤったらマズイよな…」
それは孝朗の体に負担がかかると言いたいのだろうか。
圭吾の直接的な物言いに視線を上げることなどできず、胸の中に顔を埋める。
自分の思っていたことを読み取られたようでもあって、余計に恥ずかしくなった。
「タカがそうやってくっついてきてくれるのは嬉しいんですけど…。俺、理性保てないから…」
横向きに転がっていた体がごろんと仰向けにされて、上に圭吾が圧し掛かってくる。
軽く唇を合わせられ、首筋に圭吾の顔が寄せられた。
何かを考えているような態度に、孝朗は何と返してやったらいいのかと思いを巡らせる。

圭吾の背中に両手を回すと、圭吾が呻いた。
「くっそぉ、タカ、可愛過ぎっ」
「『可愛い』って…」
決して褒め言葉ではない。悔しそうに呟いた圭吾が、いきなり孝朗の下半身に身に付けられたものを剥ぎ取った。
「えっ?!圭吾?!」
確かに…、確かに、自分でも望んだところはあったかもしれないが、今日の予定を考えたら、避けるべき行為なのだと思われる。
性行為と観光を天秤にかけた時、時間の関係からも優先させるのは後者だろう。
いくら今が明け方とは言っても、出歩きたい時間はすぐそこだ。
「大丈夫、挿れないから。でも処理だけさせて」
その具体的な言い方もどうにかならないのだろうか…。
かぁぁぁっと熱くなる孝朗を無視した形で、圭吾も衣類を取り払った。
すでに硬く反り立ったものが重ね合わされる。ふたつのモノが寄り添う、それだけで一層昂る。
孝朗に負担はかけないと言われたことで、安心感も湧いたのかもしれない。
「タカが傍にいるってだけで、俺、こんなんだよ…」
「ん…」
孝朗は言葉にはできなかったが、それは非常に喜ばしいことだった。
満たされていく感情がある。圭吾が居てくれるという安堵感がある。

ふたつの熱棒を一緒に握られて擦り合わされる。コリコリとした感触が気持ち良く、腰が揺らめいてしまう。自ら、添うように押し付けて快楽を貪ろうとした。
もちろん圭吾が気付かないわけがない。
「はぁぁぁっ」
「タカ、気持ちいい?」
「ん…、い…」
世の果てにでも飛んでしまいそうな意識をなんとか繋ぎとめて、素直に与えられる快感に酔いしれる。
ぬるぬるとした体液が双方から零れ出し、圭吾の手の滑りを良くしている。
「あ、圭吾っ、もう…っ」
「うん、俺も…。一緒にイこう…」
耳元で囁かれる声に、ぬちゅぬちゅとした水音が重なってくる。
「ふ、…っぅ…っ…っ」
「タカ…」

求め、求められて、必要とされていると思える、この時間が嬉しい。
体の繋がりが全てではないけれど、確認できる最速の手段なのかとも思ってしまう。
何よりも自分を素直にしてくれるもの。気を使ってばかりだった孝朗を、変化させてくれたもの。
圭吾が傍にいてくれてよかった…とつくづく思い知らされた。
『自然体』でいられることの安心が、この腕の中にはある。


旅行という時間が余計に孝朗を刺激してくれていたのかもしれない。
観光施設を周り、気を惹かれたものを食べ尽して、あっという間にイスタンブールでの時間は過ぎ去った。
味は店ごとに異なったし、「まだ食べ足りない」という圭吾に付き合って、孝朗の体は確実に変わろうとしていた。
「もうぅぅっ!!!絶対に太った~っっ!!!」
「いいことじゃん。だいたい、タカ、元々が細すぎっ」
定食屋のような場所で食事をとるときも、言葉が周りに伝わらないのをいいことに口論になる。
ガラスケースの中に並べられた料理の中から食べたいものを選ぶシステムで、難しいメニューがない分、理解しやすい。
野菜の煮込み料理やオーブン料理もあり、種類も豊富で、圭吾はかなり悩んでいた。
結局は2人分を全て違う料理で埋め尽くすことになる。
「少しずつ、少しずつ」とジェスチャーを交えながら会話を進めると、店員もすでに知ったかのように、料理をすくいあげては「これくらい?」といった反応を見せてくれて、お子様ランチのような一皿を作ってくれた。
もちろん、一緒には盛れない煮込み料理などもあったので、二人の座ったテーブルは、かなりの皿の数に占拠される。
「これ、うまい。タカも食べて」
いつものように「あーんして」と圭吾の握ったフォークが口の前に差し出される。
真昼間から、こんな人前で…と照れる孝朗だったが、他の客は自分たちの会話に夢中だし、自分たちが話す言葉にどんな意味が含まれているのかを気付く人間もいないだろうと、口の中に入れてもらう。
普段ではまず口にすることのない味は、新鮮だし興味を惹かれる圭吾の気持ちも分からなくなかった。
何より、こういった態度で接されることが微笑ましい。
照れては真っ赤になることは、相変わらずだったけれど…。

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