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BLの丘
冬の遠足 5
2011-02-27-Sun  CATEGORY: 『想』―sou―
緩やかなカーブを描きながらお子様を前に抱えて、ボーゲンで降りてくる保護者を、大満足な滑りができたと大喜びな久志と龍太と、ふたりに混じった日野が迎える。
久志「俺たち、これからボードパークに行きますけど」
神戸「ボードパーク?」
龍太「山の向こうにあるらしいんですよ」
英人「行く行く行く~っ!!!」
那智「おれも~っ」
一葉「那智行くなら俺も行きたい…」
成俊「おいてかないで…(涙目)」
佐貫「山の向こう?…ちょっと待ってろ。スノーモービル、借りてくる」
全員「(「・・)ン?」
佐貫「享利と榛名さんと…、…神戸さんも来たらいい」
一瞬の沈黙はなんだったのだろう…と思いながら、佐貫に言われるまま3人が続いてセンターハウスへと向かっていった。
その間に久志が日野に付いていって、スノーボードをするのに必要なものをそろえてやる。
久志と龍太はマイボード持参だが、今の日野にはレンタルでも充分だろう。
待たされること数十分。
子供を置いて去ることもできず、「ボードって何?」「俺たちもできる?」と繰り返される無邪気な質問をさりげなくかわした。
さすがに久志も龍太も、この上ない絶好条件を逃がしたくなく、子守り、または指導に当たる気はないらしい。(日野はまぁ別としても。物分かりいいし)

そしてゲレンデに登場したのは、スノーモービルに跨った保護者の姿だった。(年寄りは無駄な体力を使いたくないらしい)
4台のスノーモービルが機械音を上げて近付いてくる。
スノーモービル

もちろん、唖然としたのは龍太と久志と日野で、大はしゃぎなのは子供たちだ。
那智「かっこいいいーっっっ」(『フォーレンジャー』の乗り物だっ!←オイw)
成俊「(////)」(←雄姿に見惚れたか?!)
一葉「ど、どしたの…」
英人「ちしろ~っ!!!乗る~ぅぅぅぅ」
日野「長流、そんなもの、運転できるの?!」
神戸「失礼なっ。ちゃんと講習受けてきたもん!!」(本当のところの講習がどれほど時間がかかるのかは分からないです。スルーしてください)
佐貫「ロープも借りてきたから。尚治君と久志君と龍太君はソリに乗って行けば早いだろう」
言いながら佐貫は子供が持っていたソリをスノーモービルの後部にロープで結え始めた。
久志「もしかして…、俺たち、これに乗って行くんですか???」(ソリを見る)
佐貫「子供を乗せるより安全だろう?」
日野「確かにそうだけど…」
龍太「(ボソッ)運ばれていく遺体じゃないんだからさ…」

かくして、佐貫は自分の前に成俊を座らせて後部のソリに龍太を乗せた。
同じように千城は英人と日野を、安住は一葉と久志を固定する。
神戸に那智だけを預けたのは、些かの不安があったから…とは言わないでおく。

安全運転で進んでくれるのは嬉しいが、それでもかなりのスピードが出ていることは確かだった。
自分の体力を使わずして移動できる手段に、前方では子供がキャーキャー言いまくり、後方では振り落とされないようにしがみつく姿がある。
まぁ、これはこれで貴重な体験だ、と楽しんでいることに違いはないが。
佐貫はボードパークの位置も聞いてきたのだろう。
迷うことなく先頭を走り誘導して行った。
そして辿り着いた世界に久志と龍太は目を輝かせ、生では見たことのない光景に保護者は黙り、子供たちは無邪気に「なに、これ~っ?!」と歓声をあげた。
半円をかたどるようにくり抜かれたハーフパイプという競技用の設備は、雪上車で作られた全長150メートルほど、深さ3メートル以上はあるだろうかという形をしている。
それに離れた場所にはジャンプ台を思わせる高さ2メートルはあるかという山がいくつか連なっていた。
もちろん、誰も使っていないので、コンディションは最高に良いと言える。
キッカー(連なるジャンプ台)のほうにはきちんとリフトまで用意されていた。
龍太「うぉぉぉぉぉっっっ」
仕事をすっかり忘れた(仕事してたのか?!)龍太から雄叫びがあがり、久志も大興奮で身体が疼いていた。

英人「何するの~?なにするの~っ?!!」
千城「英人は参加しなくていい」
成俊「テレビで見たことある~ぅ」
神戸「ショウ!!怪我しないでよっ!!!」
日野「いや、いきなり、これ、無理だろう…」
はしゃぐ連中と呆然とする保護者を傍目に、早速リフトに乗り込んだふたりを、何が始まるのか、とギャラリーは見守った。
直滑降といえる体勢で滑り降りてきた久志がスピードのままに一段目のジャンプを飛び越え、2段目では空中で身体を横にスピンさせて飛んでいく。
3段目を無事飛び越えて着地し、体勢を返しながら雪しぶきを舞い上がらせて急速に止まった。
続いた龍太も似たような技を披露してくれた。
久志「この高さ、バックサイドターン(後ろ向きに一回転する技です)できるだろー?」
龍太「可能だね」
二人の脳内には、華麗に空を舞う理想像が描かれているらしい。

英人「やる~っやる~っやる~っ」
千城 神戸 「無理だからっ!!!」
成俊「つまんない…」(制限されて不貞腐れた)
佐貫「おまえたちには雪上ドライブはどうだ?」
雪山を難なく昇っていけるスノーモービルを指さされればそちらにも興味が向いた。
成俊「雪上ドライブ?!」
英人「行く行く~っ!!」(面白そうなものは何でも飛びつく)
一葉「那智、一人になっちゃう…」(保護者がいない…と気遣う)
神戸「那智ちゃん、僕連れていくから」
ここで何故佐貫がスノーモービルを借りてきたのか、神戸に講習を受けさせたのか知った連中だった。
日野が興味津々と夢中になる今、神戸は日野の楽しみを取り上げたくなかったし、かといって那智を一人放置することもできない。(神戸も暇つぶしだけど)
ボードパークと聞いて他の連中が楽しめないことを早々に理解していたのだろう。
那智も今更久志の難技に対抗できるはずなく、また興味もなく、誘われれば自分に向く可能な方へと食いついてくる。

そうと決まれば行動は早い。
そしてお子様4人は、保護者に連れられて前席を陣取り雪上を走りだした。
逞しい両腕の中に包まれる空間は安堵に満ちていた。
時にハンドル操作をさせてもらい(もちろん、介添えつきですが)、スピード感あふれる斜面を登ったり下りたりする。
他の客がいないからどんなところだって突き進んで行けるし、ソリとは違って流れるスピードと風景にはしゃぎ声が止まることはない。
もちろん、無人のゲレンデだから許されていることだ。

一時間ほど”雪上ドライブ”を堪能して戻ってきた先、視界に見えたのは、ハーフパイプと呼ばれる競技場の上で、左右に揺れていた身体が高く跳び上がり、人体が空中で前転をするように回転して着地する姿だった。
これを見た人間は全員が、『生きている世界が違う』と悟ったのだ。
同時に、頼れる信頼を得ていた。
少なくても雪の中には、必ず同行させたい…。(レスキューより役に立つと思われた)
その為に何が必要か…。
ちらりと那智に視線が落とされた。
「ドライブ、たのしかったね~」とキャッキャッはしゃぐ連中に、保護者の目が目的を持って向けられる。
まずは”餌付け”だ…。(必ず付いてくる存在がある)

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昨日の記事は短かったですね…。すみません。

佐貫、意外と破天荒な…。
私の頭の中にはお子様と一緒で常識というものがありません。
あくまでもファンタジーなので詳しいことは調べないでください。
そんな簡単にスノーモービル貸せないし、とか、走らせられないしっとか…。後ろにソリって無理とかww
指摘されておかしいところはいっぱいあるんだろうなーと思いますが、どうかそこは…(ナデナデ)ヾ(- -;)誤魔化して…
夢の領域…くらい、大きな懐で読んでいただけたら嬉しいです。
(リアル、追求しませんので…調べてもいないwww)

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