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BLの丘
眼差し 19
2011-01-05-Wed  CATEGORY: 眼差し
成俊は目覚めた時、薄い長そでのTシャツを身に纏っているだけだった。
たぶん佐貫のものなのだろう。
ぶかぶかな服は身体の大きさの違いをまざまざと思い知らせてくれる。
下半身はといえば下着すら穿いていない状態で、布団の中にいるからいいようなものの、動き回りたい格好ではなかった。
涙と汗と精液で汚れたはずの身体は佐貫が清めてくれたのだろうか。
綺麗さっぱりとしていた。
だるい身体を再び布団の中へと潜り込ませる。

昨夜、あれほど落ち込み思い悩み、自堕落な世界へと向いてしまったのに、今は意外なほど落ち着いている。
考えなければいけないことは山ほどあるのに、不思議と開き直った考えを持っていた。
佐貫の腕の下で狂うほどに乱れた姿を晒してしまったからなのか…。
思い返せば恥ずかしさに身悶えるのだが、決して目を反らすことなく正面から向き合ってくれる存在は成俊を勇気づけてくれているように感じられた。
佐貫は不要なことは口にせず、ただ包んでくれるだけだった。
詮索されることもなく、誹謗されるわけでもない。
その態度に救われた。
ただ、起きてしまった事実関係を譲原に知られるのはマズイ状態であるし、佐貫にも迷惑をかけているように思える。
ボスリと枕に顔を埋めれば、これが佐貫の匂いなのか…と、知らぬ香りが鼻腔をくすぐった。

起き上がる気力をなくしていた成俊の耳に、カチャカチャと物音が響いてくる。
先程まで人の気配を感じさせなかった空気の流れが変わったようだった。
この家に出入りしているのは当然佐貫だろう。
メモを残してあるとは、仕事に行ったと思っていた。休みなら自らの口で伝えれば済むことだ。

…まさか、同居人がいた?!…

改めて考えれば、佐貫のことなど何一つ知らない成俊だ。
連れて来られるなり、すぐに寝室へと移動し、欲望のままに突っ走った。
おぼろげな意識の中で見たマンションの造りは、ファミリー向けだったような気がしなくもない。
佐貫の年齢(詳しいことは知らないが)を考えれば、家族がいてもなんら不思議はなかった。
男を抱ける…という存在の為に『女』が浮かばなかっただけで、実生活は『世間一般』の常識内で暮らしているのが普通なのだろうか。
身体を硬直させ、呼吸まで止めて緊張しまくった成俊の耳に、寝室のドアが開かれる音が聞こえた。

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おまたせしましたーっ!!
短いんですけど、ずーっとお待たせしていたのでこの辺でupしておきます。
明日から定時更新できたらいいなぁ(願望)。すっかりさぼり癖がついた…。

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