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BLの丘
眼差し 18
2010-12-30-Thu  CATEGORY: 眼差し
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

灼熱が体内に入り込んでくる。
指とは違う圧迫感に痛みが走るものの、クスリのおかげか、容易く潜り込んでくるようだった。
初めて受け入れる体感に身体が強張ってもよさそうなのに、自然と開いていくのが不思議だ。
「あぁぁっぁぁっ…っっ…っ」
叫ぶような嬌声が寝室に木霊した。
佐貫は決して止めようとはせず、腰の動きをじわりと進めてくる。
掴んだ佐貫の背に、成俊の爪が当たった。
「くぅっ」と小さな呻きが聞こえた気がするが、全身を襲ってくる痛みと訳の分からない充足感に意識が反れていく。
身体を貫かれる、満たされるもの…。
「ナリトシ…、ナリ…、ナッ…」
耳元で囁かれる名前だけなのに、ドクンと身体が震える。
小さな震えを纏いながら、また射精した。

こんな汚い身体…。そう思うものを大事そうに包んでくれる腕がある。
「あぁっん、あぁ…っ、あ…」
洩れるのは喘ぎばかりで、体内を擦られる全てが気持ちいい。
ドクドクと脈打つものを内筒の中で感じる。
指とはちがった硬さに内壁の一部を擦られて否応なく身体が跳ね上がる。
「あぅ…、あぁ…っ」
「ここだな、おまえのイイとこ…」
なんのことかと、見上げた先には、全てを包んでくれる慈悲の目が見えた。
何かを考えたくても、思考の全てを奪い取られた今、ただひたすらに快楽を享受するだけだ。

身も心も焦がす。これが『セックス』というものなのだろうか…。
かつて自分が抱いた女に、これほどの強い刺激を与えられたのだろうか。
貪るように覆いかぶさってくる佐貫の身体が熱い。
我を忘れさせてくれるこの力強い腕に全てを投げ打って忘れてしまいたい…。

腰を掴まれ、激しく出し入れをされる部分に強烈な快感を感じる。
閉じることを忘れた口から喘ぎ声が漏れ、濡れた下腹部から淫猥な水音が響いてくる。
温かな身体をただひたすら抱きしめた。
もう失いたくない、何かを求めるように…。
強く強く抱きしめてくれた佐貫から、吐き出される瞬間、苦しそうに「ナルミ…」と呼ばれた気がして…。
だけど成俊は確かめることもできなく、そのまま気を失っていた。
あまりにも辛そうな眼差しだけが、最後に見えた気がした。


度重なる抽送と吐精のために、疲れ切った身体はいつの間にか闇の中に落ちた。
そう仕向けてくれたのは佐貫なのだろう。
目が覚めた時、ズクズクと痛む身体があるだけで、佐貫の姿も気配もなかった。
最後、どうやって落ちたのかと行為を振り返ってしまう。
初めて体験した男同士の行為は、想像以上に激しいものだった。
身体の中から与えられる刺激は、まさに未知の世界で、すべてがボロボロと崩れていく様を見せられたようだった。
『抱かれた』ということなのに、不思議と嫌悪はなかった。
それよりも、また…と求めてしまう自分は、本当の意味で狂ってしまったのだろうか。

ベッドから降りようとして、全く役立たずの体を知る。
腰の痛みに立つことすらできず、昨夜の行為がいかに激しかったのかを改めて思い知らされた。
ここまでされても嫌えないのだから重症なのかもしれない。
そもそも、佐貫という男はどこまで付き合ってくれるのだろう…。

ぐるりと室内を見回した先、サイドテーブルの上に小さなメモを見つけた。

『勤務先には体調不良と連絡を入れておいた。今日1日休めばいい。悪いと思ったが望(譲原)にはここに泊まった話をしてある。勤務先を聞くのに話をしないわけにはいかなかった』

成俊は全身から血の気が引くのを感じた。
メモだけではどこまで詳しい話をされたのかも分からない。
だが確実に、友人の性癖を知る弁護士がいるのだろう。
メモには携帯の番号まで記されていた。
何かあればすぐに連絡をしろとのことなのだろうが、改めて頭を巡らせた今、まともな顔で佐貫に会う気力もなくなっている。
どれほどクスリに犯された…とはいえ、昨夜とった自分の行動を振り返れば、合わせる顔がない、そのものだ。
それは譲原に対しても同じである。
妻の不貞を晒されたのち、佐貫と肉体関係を結んでしまえば、人のことなど言っていられないだろう。
感情がある、ない、はともかくとして…。

妻を責めることなどできない。
離婚調停中に他の人間と関係を結んだと知ったら譲原はどう出てくるのだろう。
これは『浮気』と言われるのだろうか…。

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年内きっと最後です。
年末のご挨拶、後で上げます。

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