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BLの丘
白い色 27
2010-11-13-Sat  CATEGORY: 白い色
あの後、二人は一緒にシャワーを浴びて、一緒に寝た。
小さい頃から何も変わらない光景だった。
美祢の丸まるような背中を大翔が抱きしめてくれる。
心休まる腕の中、酔った上に疲労困憊の身体はあっという間にまどろみの世界へと落ちていった。


休日でもあった朝のスタートは非常に遅い。
自分たちだけかと思っていたが、階下のレストランに足を踏み入れれば、見慣れた顔がちらほらとまだいた。
パーティーの後、2次会やら3次会と気の知れた仲間同士で飲みあった結果だろうか。
だれもスーツなんていう硬っ苦しい格好ではなく、私服という見慣れない姿はある意味、新鮮だったが…。
美祢は白いシャツに薄いピンク色のセーターを合わせ、大翔は裾にアーガイルチェックの入ったグレーのセーターを着ていた。

レストラン内でも手前の席にいた、薄手の青いタートルネックのシャツに黒のカーディガンを羽織った目梨が、美祢と大翔の登場に軽く会釈をしてきた。
目の前には、昨夜顔を合わせたばかりの古平も同席していた。
スーツ姿よりも若干若く見える目梨だ。
「おはよう。美祢ちゃん、二日酔いとかになってない?」
目梨からは、飲ませ過ぎた…と反省の色まで見えた。
昨夜、会場での大翔との戯れを思い出し、思わず赤らんだものの、隣で大翔が肩を竦める。
「挨拶回りだ、とか言って、美祢を飲みの席に連れて行かないでくださいよ。酔って何するか、分かったもんじゃない」
「ひろとーっ」
顔を赤らめながらその腕をビシバシ叩く姿をどう捉えられたのか。
何かを察したように、目梨まで頷く。
「あぁ、ごめん。ゆうべは本当にハメを外しちゃったよ。そんな時は俺が責任持って介抱するから」
「いや、それもちょっと…」
目梨と大翔が繰り広げる会話は冗談とも本気とも聞こえなくない。
痴態を見せるのは大翔だけで充分だ…。
あくまでも自分の非とする目梨の態度には「こちらこそ…」と謝りたくなる美祢だったが、続く『介抱』には二の句が継げなかった。
いや、もちろん、目梨がいうものと、美祢と大翔の脳内を過ったものが同じでないことは確かなはずだ。
「そのまえに美祢ちゃんに拒絶されちゃいそうだな」
「そ、そんなこと…」
「俺も同行っていういい案がありますよ」
「大翔、関係ないじゃんっ」
「頼もしいボディーガードだ」
クックッと笑う目梨に大翔は、「お願いしますよー」とニヤリ笑みを浮かべ、『お邪魔しました』と古平にも笑いかけた。
大翔の言葉には古平に対しての牽制のようにも聞こえた。
『のこのこ付いていかないもん…』と美祢は内心でぼやいている。

ほとんど挨拶らしい挨拶をする間も取らせてもらえず、大翔に引きずられるように奥へと歩を進めた。
奥の方の席には、待っていました、と言いたそうな社長と駆が食後のコーヒーを味わっているところだった。
早速居心地の悪さを感じる美祢である。
だが大翔はズンズンと行ってしまうため、追いかけないわけにはいかなかった…というより、手を繋がれていたので逃げ出せなかった。

「おはよう、美祢ちゃん、良く眠れたかい?」
「おじさん、おはようございます。はい。…駆くん、その…、ゆうべはごめんね…」
突然部屋を変わられたことを謝ったのだが、駆には相変わらず気にされているような様子は見当たらない。
「いいよ。俺もお客さんの相手をしていたし。ちょうど大翔がいてくれて良かったというべきかな」
首を傾げ美祢を見上げて微笑まれる。
駆はこんな日でもこげ茶色のラインが入ったワイシャツにネイビー色のネクタイを締めたスタイルだった。
隣に座る?という仕草で指先で示され戸惑ったのだが、大翔が社長の隣に座ってしまえば従うしかなくなる。
やってきたウェイターにモーニングセットの注文を済ませ、先に届いたコーヒーで口の中を潤わせた。
大翔と駆が顔を合わせたところで、大翔からは何も言う気がないのは雰囲気で見てとれる。
もっとも父親の前で交わせる内容の話ではないが…。

そっと見つめてくる態度は恋人のナニではない。
優しい『兄』を演じる虚像に、美祢はすでに気付いていた。
駆と、これ以上の関係を続けるのは無理だ…。
なにより、駆の為にならないだろう。
美祢はそっと駆の耳元に唇を寄せた。
「あとで、話したいことがあるんだけど…」
一瞬、ピクリとこめかみが動いた駆だが、チラリと大翔に視線を流して、ジッと見つめる大翔の態度を視界に入れて、フッと眉根を下げる。
「美祢ちゃんの御用ならいつでも」
半ば、からかうような口調だった。
美祢たちの料理が届く前に、社長は立ち上がった。
「あとは、若い者同士のほうがいいだろう」
『見合いじゃないからっ』という内心で毒づく美祢の意思は完全に無視され、穏やかそうに見えた爽やかな朝が、暗転していくのを感じて冷汗が背を伝う。
大翔と駆の間で、無言の会話があったのを美祢は見逃していなかった。
自分で駆に言い出したことではあったが、できることなら社長と一緒にこの場を去りたかった。

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なんだか足踏みした気分…。


おまけ
二次会か三次会か、の飲みの席です。
目梨「菊間くん、わざわざ悪いね」(作ってもらったグラスを受け取る)
菊間「いえ、これくらいは…」
東御「菊間さんって良く気がききますよね」(半分酔っている)
けいったん「いやー、いつもタイミング良く、とってもカッコイイ」
菊間「おだてても何もでないですよ」
miki「お待たせしました~」
目梨「あ、来た来た、覗き魔」
古平「え?!まさか追いかけてたの?!」
miki「ちょっとクローゼットの中に…」
けいったん「いい写真が撮れたか?」
miki「あのふたり、えちぃ感じが全然しなくてぇ~」
目梨「もともと兄弟みたいなものだからな」
古平「目の前で”抱っこ”されたし(- -;)」
目梨「"抱っこ”と”ちゅー”は普通なんだよ」
miki「お仕事進まなくてこまっちゃうんですー」
けいったん「そうか~?喜んでいるし」
miki「ふふふふ(o´艸`o)」
東御「僕たちもやりますか~ぁ?」(完全な酔っ払い)
目梨「へっ?!誰と?!」
東御「菊間さんと~ぉ♪」
菊間「プライベートまで”担当”?」
目梨「…(いちゃいちゃが増えられるのは困る)…」
miki「…(なんていい、職場)…」
古平「転職、しようかな…」
けいったん「…隠しカメラ、何台用意しようか。販売ルートは…」(←いろいろ考えてる)

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コメント

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バレた\(◎o◎)/!
コメントmiki | URL | 2010-11-13-Sat 00:57 [編集]
な、なぜ私がしようとした事が分かったんですか。他の人に販売しようとした事が(汗) あんまり堂々とやるのはマズイかな~と思ってたんですが周りの人達から公認されてる様で一安心(~_~) 新しいカップルも誕生しそうですし、けいったん様と頑張って稼いできたいと思います(笑)
本当にイイ職場に就職させてもらってありがとうございます(^◇^)では、今から映像や写真を編集しに行って来まーす☆
Re: バレた\(◎o◎)/!
コメントきえ | URL | 2010-11-13-Sat 10:48 [編集]
miki様
こんにちは。

> な、なぜ私がしようとした事が分かったんですか。他の人に販売しようとした事が(汗) あんまり堂々とやるのはマズイかな~と思ってたんですが周りの人達から公認されてる様で一安心(~_~) 新しいカップルも誕生しそうですし、けいったん様と頑張って稼いできたいと思います(笑)
> 本当にイイ職場に就職させてもらってありがとうございます(^◇^)では、今から映像や写真を編集しに行って来まーす☆

おまけでまた勝手にお名前使用です…m(__)m
きっと裏でこんなやりとりがされていたんでしょうってことで(笑)
新しいカップル?!(冷汗)
えろいはずなのに、えろくもない作品になりそうで…売れるのかな。
腕の見せ所ですね。
コメントありがとうございました。
きえ(様)プロデューサー降臨!
コメントけいったん | URL | 2010-11-13-Sat 11:25 [編集]
ご命令なら
「miki(様)カメラマン、このまま潜入隠し撮りは 続行だッ!!」
「(喜んで)ラジャー♪」
「私、けいったんは 顧客様に 営業(監督兼任)に行って来ま~す。」
・・・心の声・・・
でも 美祢と大翔のDVDか、買う客は いるだろうか...
エロさ 一番の英人と千城や マニア向きの磯部と中條なら 買い手は 多いだろうけど。これは 大変だよなぁ~。
「きえ(様)プロデューサー、もうちょっと 美祢と大翔の<R>を エロくは 出来ないのでしょうか?」
「そんなもん、出来るかッ!!」
「...ッ、無理ですか...」
(ToT)ゞ...売れねぇよなぁ...byebye☆
Re: きえ(様)プロデューサー降臨!
コメントきえ | URL | 2010-11-13-Sat 12:48 [編集]
けいったん様
こんにちは。
また勝手に使ってますm(__)m

> ご命令なら
> 「miki(様)カメラマン、このまま潜入隠し撮りは 続行だッ!!」
> 「(喜んで)ラジャー♪」

続行なのか…。
これもある意味マニア向け…にならない?!

> 「きえ(様)プロデューサー、もうちょっと 美祢と大翔の<R>を エロくは 出来ないのでしょうか?」
> 「そんなもん、出来るかッ!!」
> 「...ッ、無理ですか...」
> (ToT)ゞ...売れねぇよなぁ...byebye☆

営業、苦行ですねっ♪
ぼやかれている…。
えろというよりは、お子様の見せあいっこみたいなもんだからなぁ~。
「照れることなくみせられる"教材"」とか?!

楽しいコント、ありがとうございました。
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