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BLの丘
秋の夜長に想像したもの3:誠一 【観潮楼:秋の作品】
2010-10-06-Wed  CATEGORY: 観潮楼
観潮楼に参加の作品です。

洗面台に両手をついて、「これは拷問だろう」と誠一は小さく呟いた。
疼く下半身の熱をどうにもとめられない。
漂ってくるシャンプーの香り。そして秋彦自身の香り。
ひとつひとつに神経が寄せられて、勉強どころではない。
まだ湿っている秋彦の髪に気付いて逃げてはきたが、本当にドライヤーを持って戻れるわけがなかった。
それほど切迫した事態に追い込まれていたのである。

「あ…、ぁぁ、あきぃ…」
思わずズボンの中から尖った性器を取り出してしまう。
少しでも擦れば若い雄はあっという間に快感の波にのまれていった。
「ぅうぅっ…っ、くぅっ…っ」
頭の中に思い浮かぶものは、いつもの、想像上の淫らに喘ぐ秋彦の姿だ。

2010あきエチ
chobon様より絵をお借りしました。
お持ち帰りはご遠慮ください。


これをオカズに何度同じことを繰り返してきたのだろう。

「はぁぁぁ」
あまりにも時間が経ったことを承知しながら、汚れた手を洗って綺麗にする。
少しは萎えてくれた分身を下着の中に押し入れながら、「もう勃起するんじゃねぇぞ」とちょっと言ってみたりする。
秋彦がこんな姿を見たら、どんな風に思われてしまうのか…。

秋彦の希望する大学が県外だと知った時、すぐに誠一は進路希望の変更を教論に差し出した。
もっと上を狙える、と教論は言ってくれたが、もっともらしい理由をつければ、将来の技術のために…とそれ以上の反対もされなかった。
誠一が何よりも心配したのは、秋彦の一人暮らしだった。
あの美貌を世間に晒すのは危険すぎる…。
秋彦が将来つきたい仕事のために、自分はどれだけサポートできるだろうか。
幼い、ただの独占欲なのかもしれない、と思いながら、でもやっぱり秋彦を一人にすることはできなかった。

一緒に合格できたら、さりげなく、それとなく、自然と、なんとか理由をつけて…、「一緒に住まないか?」と聞いてみる気でいた。
秋彦が一人になりたがらない理由も、自分を”幼馴染”として頼ってくれている理由もよく分かる。
そこに付け入ろうとするのは卑怯なことと分かっていても、まだ幼い自分にはそれ以外の理由が見つけられなかった。
どんな理由だっていい。
秋彦を手放さず、傍に置くことができるなら、どんな努力だってする…。
一緒に住めることは長年の夢だったと言っていい。
四六時中秋彦が自分の傍にいる。
朝目覚めても、夜の寝る前も。
「帰るね」という言葉を聞かなくて済むのだ。

秋彦の希望する大学には、秋彦の実力では少々の難があった。
だけど二人で合格を目指す今、誠一は何時間だって秋彦についていてやりたかった。
そう、それは全て、将来のため。
何が何でも秋彦の夢を叶え、自分の気持ちを受け止めてもらえるようにするため。

高校生3年生の秋は長くない。
秋を越えて冬を過ごし春になったら、桜色の生活を送るためにも、今はまだ自分の思いを告げるのは早い、と誠一は思った。
だから今は耐える。
今、性の生活を切り開いてしまったら勉強どころではないし、確実に合格圏内を外れるだろう。

ところで、『あき』はこんな自分を受け入れてくれるのだろうか…?
告白も愛の仕草も出来ない自分に一抹の不安が湧いた。

ドライヤーを手に戻った誠一を、不安そうな瞳が迎えてくれた。
「せいちゃん…」
だから、その顔は犯罪だって…。
再び熱くなる股間を、押さえこむのは至難の業だ。

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一日に何話もupして『読み切れないし迷惑』という方もいるようですが…。
すみません、連載数が多くなって少しでも片づけたい心理です。
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コメント

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コメントきえ | URL | 2010-10-06-Wed 20:04 [編集]
ら様
コメ超早ですっ!!
いやいや私としては、読み手様がいてくださって嬉しい限りですが。

>(~▽~;) アハッ 誠一ってば、秋彦の仕草やらにやられちゃってますねw 受験合格出来るように、そして 一緒に住むことが出来るといいですね^^

何気に小悪魔な秋彦でした。
すっかりやられていますね。
二人無事、同じところに合格できるように願います。
ふたりの同居をなんとか叶えて上げたい…。
(結果は秋企画じゃないだろ?とかちょっと思っています。最悪冬企画まで持ち越し…?!なぬっΣ( ̄□ ̄;))

コメントありがとうございました
コメント甲斐 | URL | 2010-10-07-Thu 01:00 [編集]
一日に何話もupなんて、ああ贅沢な
『迷惑』だなんてありえないですぅ

じれったい両片想いですね
親友として付き合うか
その座をかけて恋人へのステップアップか
悩みなさい少年(青年か?)
コメントa | URL | 2010-10-07-Thu 01:10 [編集]
それぞれお互いに密かに想う気持ちが伝わってきて
切なくなりました。両思いのはずなのに、そこへ
辿り着くまでの道のりが長いですね。
せいちゃんとあき、2人とも可愛らしすぎです。
癒されました~♪
Re: タイトルなし
コメントきえ | URL | 2010-10-07-Thu 07:51 [編集]
甲斐様
こちらにもどうもです♪

> じれったい両片想いですね
> 親友として付き合うか
> その座をかけて恋人へのステップアップか
> 悩みなさい少年(青年か?)

両片思い(爆)
そうです~。
悩む少年(青年?)たちです。
隣の座をどういう形で成していくのか。
(考え中)
コメントありがとうございました。
Re: タイトルなし
コメントきえ | URL | 2010-10-07-Thu 07:53 [編集]
a様
おはようございます。

> それぞれお互いに密かに想う気持ちが伝わってきて

> 切なくなりました。両思いのはずなのに、そこへ
> 辿り着くまでの道のりが長いですね。
> せいちゃんとあき、2人とも可愛らしすぎです。
> 癒されました~♪

お互い思い合っているんですけどねぇ。
まだ道のりは長そうです。
ってか、秋企画なので秋のうちに終わらせないと…ですよね。
イラストとあっているんだかあっていないんだか…ちょっと不安ですが、でもイラストがあると想像力が増すので私としてはすごくありがたいです。
いつもコメント感謝いたします。ありがとうございます。
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