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BLの丘
策略はどこまでも 番外ヒサ編 16
2009-07-29-Wed  CATEGORY: 策略はどこまでも
すいません、昨日、番号がかぶってましたね(汗 昨日が15で、今日が16です。ヒサ編こんなに長くなる予定ではなかったのに…(言い訳にもならん…)

週末の土曜日は朝から冷たい雨が降り注いでいた。
あと2週間もすれば、岩村が企画した同窓会の日になる。
那智が岩村に何かをプレゼントしたいと言い出したので、珍しく休みの合ったこの週末に一緒に買い物に行く予定でいたのだが、どしゃぶりの雨とあっては出かける気がおきない。
いつものごとく、金曜の仕事が終わった後に那智の家に上がり込み、そのまま休日の朝を迎えた。

部屋の中とはいえ、柔らかな羽毛布団から出れば、寒さを感じる11月の下旬。狭いシングルベッドの上で、那智の肌のぬくもりを手にしながら、温かな空気を纏った布団から抜け出せずに昼を迎えた。
「なぁ、もういい加減に起きようよ」
那智を壁側に寝かせ、久志が起きなければ身動きも取れないような体勢ながらも、もぞもぞと那智が動き出した。延々とこの時間が続いてしまうのではないかと、痺れを切らせた那智からは咎める声が発される。
だが、その表情は久志を見上げることもなく、広い胸板のそばをうろついているだけだった。

「あともう少し…」
那智の柔らかな髪に指先を潜り込ませて撫でてみると、プルッと拒絶するかのように大きく頭が振られた。いかにも、触るなといった意思が見え隠れする。
このままだらだらと過ごした先にある時間を、那智もさすがに理解しているようだった。
「そういって、もう3時間は過ぎてるだろっ」
「大丈夫だよ。俺明日も休みだし」

久志もどことなくけだるさを含んだ身体をしていた。那智の透けるような白い肌に触れているだけで言い難い心地よさに包まれる。
この温もりを離す気になれなくて、なんだったら今日はこのままずっとベッドの中でもいいや…と、とても那智には聞かせられないようなことを思い描いていると、那智の頬が膨らんだ。
「そういう問題じゃないのっ!!こんなとこで何時間過ごす気だよ。腹減ったっ!俺だるいから、ヒサご飯作ってきてよ」
「えー。…出かけついでに外で食えばいいじゃん」
「じゃあ早く起きろよ」
「……、」
那智にはもう少しこの甘い雰囲気に浸っていようという気持ちはないのだろうか。

散々文句を言いつつも、激しい抵抗も見せずに、久志に言われるがままベッドに共に入るようになってくれたのはいいが、素直なのは抱かれている最中だけで、朝には刺々しい言葉がきつく久志を責めた。
那智が身体のダルさを訴えるのは、自分の責任でもある。手加減しようと試みたのだが、一度始めた行為には興奮が募るばかりで、久志が満足するまでにとても長い時間がかかってしまった。
次の日が二人揃って休みともなれば、久志もとことんまで快感を味わい疲れきって眠りたい願望はあったが、那智の身体は久志よりも先に限界を迎えた。
久志が満足しきれなかったとは言っても、那智の体が相当なダメージを被っていることは、3時間という時間を大人しく過ごしていたことで予想できた。

「今日は一回だけ」なんていう那智の言葉を大人しく聞き入れることなど無理だった。
きっと起き上ったところで、いつものようにスマートな動きができるわけない那智に、家事をやらせるのは可哀想だと思ったが、かといって自分も率先して手を出す気力がなかった。

一緒に外出するという約束があったから、提案してみたのだが、出かける気が本気であったわけでもない。
「シャワー浴びてご飯食べたらまたここに戻ってくる?」
「戻るわけねぇだろっ、ばかっ!!」
久志は柄にもなく甘ったれた声を出してみたのだが、那智が受け入れるはずもなく、即座に却下された。
外に出かけたくないと暗に含ませ、それだったら簡単なものくらいを作ってもいいと思った久志の考えはあっというまに玉砕の道をたどる。
「今すぐに起きないんだったら、鍵返せ。そんでもって二度とうちに上がるな」
今度は久志がムッとする番だった。那智の言い分は聞き捨てならない。いくら現在、那智がふてくされていたとしても、冗談でも絶対に聞きたくない言葉だった。

柔肌をきつく腕の中に巻き取り、那智の意思は無視だと強引に引き寄せた。
久志の身体から比べれば那智の抵抗などものともしない。
「そういうこと言っちゃう?ゆうべは那智だって悦んでたじゃん」
那智の耳元で悪戯心を交えた低音を響かせれば、カァァ…と顔を真っ赤にさせて、肩をピクンと揺らした。
「ないっっっ!!!」
今更どんな言葉で否定されたって、那智が気持ち良く過ごした昨夜を覆せることなどなく、久志は笑みを浮かべた。
その反応は那智自らが素直に認めているようなものだった。実際那智から強請るようなセリフが吐かれたことを思い出せば、那智が照れるのも無理はなく、久志としては充分過ぎるくらいに嬉しい反応だった。
こんなに可愛く返されて、大人しくしていろっていう方が無理だ。

「じゃあ確かめてみる?」
先程の意地悪な台詞のお返しだ、と言わんばかりに久志が那智の耳朶を甘噛みした。
「うるさいっ!!ばかっ、アホッ!!死ねっ」
悪口雑言の限りをつくす那智の唇を自らので塞いで静かにさせた。

あぁ、今日はもう諦めてくれ。飯でもなんでも作ってやるよ…。っていうか、デリバリーを頼めばいいじゃん。
久志の心の中でこんな言葉が呟かれていたなど、那智は知る由もない。

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季節外れの内容でしたね…

ま、まだサカるのぉ!?
気づいたら日曜日…って展開アリですかねぇ…(皆様の妄想にお任せして…汗)

ブログ開設からちょうど1か月。
いつもいらしてくださってる方、本当にありがとうございますm(__)m
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