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BLの丘
一番近いもの 14
2010-07-26-Mon  CATEGORY: 一番近いもの
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

大希の部屋に上がるのも久し振りだ。
最近は海斗の部屋に訪れることが多かったから、整頓された部屋が新鮮に思えた。
身体を繋げる…その気になれずにいたのだが、いざさわられてみれば身体は単純なもので触れるその場所から熱を孕んでいく。
海斗の身体の隅々まで知った大希だから尚更なのだろうか。

ベッドの上に転がされた海斗は、自ら膝裏を抱えて双丘の狭間に顔を埋める大希の動きを見ていた。
赤い舌先が蕾の上を撫でまわし、無骨な指が滴を零す海斗自身を握る。
もう片方の手が白い尻の丸みを確かめるように緩やかに這っていった。
「だ、いきぃ…、も、やぁ…」
「まだ解してもいないのに。指、一本も入れていないんだよ」
チロチロと舐められる時間が長すぎる。
今までの大希とは違って珍しく焦らしていた。
それは新しく始まった『二人の関係』を表しているようでもあった。

いつもと同じでいい…。
海斗はそう思うのに、大希の攻め方は明らかに目的を持って変わっていた。
「大希…」
もともとこの男は優しいやつだった。
海斗の望むまま、快楽の海に溺れさせてくれる。
その気持ち良さに陶酔し、何度も悦んだ。
唾液だけでも充分なほど湿らせられた蕾がひくついて、襞の上を撫でている指を今にも飲みこんでしまいそうだった。
「なんか、こういう海斗、新鮮。おまえって無意識に人を嵌めていくよな…。俺、ちょっと得した気分」
「なにいって…。も、いいから…ぁ」
少し切ない表情を浮かべつつ、手に入れられた嬉しさが滲み出ている。
そんなに価値のある人間とは思っていないが、気に入られることは嫌なことではないのは確か…。
「身体の相性、バッチリなんだからさ、絶対うまくいくって、俺たち」
大希は心を寄せられないでいる海斗を分かっている。
ぐいぐいと引き寄せようとする大希の存在は、悲しさも持ち合わせていた。
できることなら溺れてしまいたいという甘える思いもありながら、何もかもを委ねられないのはどうしてなのか。
心の底の方でくすぶっている何か…。
見えそうで見えない、自分のことなのに自分で分からない『本音』。
一度は大希の誘いに頷いた海斗なのに、改めて告げられたことに震えるものがある。
大希が言うように、心までは預けられない…。

つぷりと骨ばった指が狭い場所を割って入ってきた。
「あぁ…ぁぁ…」
「熱い…」
内壁を擦られることにぶるぶると体が震えて、きゅうきゅうと締めつけてしまう。
指を入れたまま身体を伸ばした大希がローションのボトルを手に取り、歯でパチンとキャップを開けた。
冷たいぬるりとした液体が蕾とすでに自らの体液で濡れた欲望の塊に垂れ流される。
「あ…っぅっ…」
「ごめん、温めてやる余裕、ないわ」
巧みな指の動きはもう慣れ親しんでいる。
ここまで焦らしたのは大希のはずなのに、とりつかれたように貪ってきたのは大希の方だった。
あっというまに3本の指が入るくらいに拡げられた孔に、やはり濡れた大希の硬くなった中心が当てられた。
「海斗。後悔させないから。俺のことを考えろよ」
「あぁぁっっ!!」
指などとは全く異なる質量に悲鳴のような声があがっても、それは『悦び』でしかなかった。
やっと与えてもらえる気持ち良さ。
海斗にとって感情は二の次だった。
今は目の前にある性欲を処理する方が先…。
狭い中を押し広げられる鈍痛とはべつに、とろけるようにぬるんだ秘部が大希を包みこんでいる。
この気持ち良さを手に入れるために、何かを明け渡すのだろうか…。
先端からこぼれた滴は、快楽に溺れた海斗の涙のようでもあった。

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コメント

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大希
コメント甲斐 | URL | 2010-07-26-Mon 01:27 [編集]
慣れた間柄とはいえ、今日のは特別という感じがしました。
これまでの身体だけの関係じゃない始まりにしたい大希の気持ちがよーくわかります。
けど、海斗の思いとは少し温度差があるような気がしなくもない…。
Re: 大希
コメントきえ | URL | 2010-07-26-Mon 07:15 [編集]
甲斐様
おはようございます。

> 慣れた間柄とはいえ、今日のは特別という感じがしました。
> これまでの身体だけの関係じゃない始まりにしたい大希の気持ちがよーくわかります。
> けど、海斗の思いとは少し温度差があるような気がしなくもない…。

大希ってば何気にはまってきちゃっていますね。
今まで見えなかった海斗の何かに惹かれてきちゃったのでしょうか。
これまでとは違った『特別』になりたい気持ちがあるのでしょうが…海斗とは思うものも違うようです。
さぁ、どうする海斗?!
コメントありがとうございました。
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