FC2ブログ
ご訪問いただきありがとうございます。大人の女性向け、オリジナルのBL小説を書いています。興味のない方、18歳未満の方はご遠慮ください。
BLの丘
ラベンダーのまやかし 1
2010-05-19-Wed  CATEGORY: 淋しい夜
もっともっと先に出そうと思っていたのですが、一葉が滞ったのでこれをupしておきます。
あんけーと結果の『単純なえちSS企画』千城&英人編です。
Q:何話続くの?! A:…えーとですね…、たぶん…5、か6…???(わかりません。全部書き終わっていない…)
それにどっち視点っていうのもありませんので。たぶん(あくまでもたぶん)交互に。



珍しく千城の帰宅が遅かった。
夕刻に『先に夕食は食べていろ』と連絡が入ったところをみると、多少の残業があるのだとは理解した。
それでも、21時を過ぎての帰宅は、決算期の多忙期を過ぎて以来ない出来事。

英人は千城の指示通り届いていたケータリングの食材を半分(1人前の半分)ほど口につけていたが、残りは千城と一緒に食べたいと残していた。
それが、『深夜(21時過ぎ)の食は体に悪い』という時間を優に越えても千城は戻ってこなかったために戸惑いが生まれる。
色々担う社長職であるし、明日が休みともなれば不測の事態が起きていてもおかしくない。
理解はできていたが、待つ時間は淋しいし長い。

二人で入るためのジャグジーバスには、疲れを癒す為のラベンダーの香りが漂う入浴剤を入れてあった。
英人の身体を洗ってくれるのは千城の仕事(趣味)だったから、勝手にバスルームにも飛び込めず、英人はリビングのソファに寝転がって、ニュース番組を目だけで追っていた。

うとうと…としかけた時、なにやら物音が聞こえて、ハッと目を覚ました。
このマンションに越して以来、こんなことは滅多にないのだが、心の奥底にこびりついたトラウマのようなものなのだろうか…。
たった小さな物音が、幼い頃に感じた、母とその相手が隣の部屋で激しい情交を繰り広げていた時を思い出させ、一人放っておかれたうら悲しさを募らせた。

見慣れた顔が、リビングに通じるドアをくぐりぬけて英人を捕らえた瞬間、過去の醜い人生が吹っ飛んでいく。
…自分はこの男に愛されている…。
なににも代えがたい至福の時間が、千城の顔を見た瞬間に訪れるのだ。
幼い心は愛されていなかったかもしれないが、目に見える形で千城は英人を愛してくれた…。

「遅くなって悪かったな…」
威圧感ばかりの見た目とは全く異なる静かで穏やかな声音が英人を包み、そして英人の身体を抱きしめてきた。
「野崎が、宮原と喧嘩をしたとかで一日中不機嫌だったんだ」

帰宅が遅くなった理由を告げられても、英人には信じられない出来事と言って良かった。
これまで感じていた淋しさが霧のように消えて、驚愕へと変化する。
あの野崎が、自身の感情で業務に支障をきたすとは思えない。
「千城が何か言ったんじゃなくて…?」
感情を簡単に読み取る千城がいらぬことを口にして事を大きくしたようにしか英人には思えなかった。
英人の台詞を聞けばムッとした千城の姿がある。
「俺がそんなことを言うと思うか?」
「千城以外言える人間がいるとは思えないけど」

千城の性格を理解した英人から辛辣な台詞が零れれば、僅かに千城が黙ったあと、フッと口角があがった。
「野崎になにを言ったって聞きはしないからな。宮原に一番の仲直りの方法を教えておいてやった。『週明けまで野崎を解放するな』って」
業務が長引いた原因はそこか…と英人でも納得する。
こんな会話を続けていればさすがの野崎も素行を乱すだろう。

「風呂に入るだろう?」
「え?!夕ご飯は…?」
「英人は食べてないのか?」
「かるく食べたけど…」
「それならいい。俺はなによりも英人を先に食べたい…」

二人の行為が始まる前に、英人は必ずバスルームに入りたがるのを千城は充分承知している。
帰ってくるなり早々、次の行動を示す動きに、期待していたところがあるとはいえ、少々の恥じらいも見えた。
身体を洗われて、それだけで昂ってしまう自身を今更恥ずかしがることもないはずなのに、いかにも『待っていましたっ!!』と告げるような気がしたから…。

戸惑う英人を千城は簡単に横抱きにしてしまった。
「待たせたな…」
しっとりとした声が耳元に響けば、英人はもうなにも言えなくなった。
濃厚な夜は休日前にしかやってこない…。

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
先日(先々日かな?!ちょうどいいの44話です)1日2日の間で一話の拍手数、こんなの見たことがありません!!の数に、いかにあっちが人気高いのか知りつつ、書けない私で申し訳ないと平伏です。
でもじっくりふたりを育てたいのでお許しください。
基本的に拍手数(機械音痴なので見た目だけ)で人気判断している私です。
SSも歓迎してくれるという心優しい方、ぽちってお願いします。(その他はその都度パチでもかまいませんけど…)
関連記事
トラックバック0 コメント7
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
いらっしゃいませ、えち見たいNo.1様
コメント甲斐 | URL | 2010-05-19-Wed 00:56 [編集]
相変わらず甘えん坊さんだな、英人くんは。
洗ってもらうんだ、毎日。愛情込めて磨いてもらうんですね~

※みこっちゃんの不機嫌は、けんかしてちょっと低調気味のところに、千城さんが余計なこといいってからかったりしたから暴発させてしまったからではないのでしょうか。
Re: いらっしゃいませ、えち見たいNo.1様
コメントきえ | URL | 2010-05-19-Wed 09:42 [編集]
甲斐様
いらっしやいませ、こんにちは。

> 相変わらず甘えん坊さんだな、英人くんは。
> 洗ってもらうんだ、毎日。愛情込めて磨いてもらうんですね~

磨かれています。千城好みに。
意外と(?)世話好きなパパかもしれません。
身体検査も兼ねていると思いますけど…(隅々までチェックしておく…みたいな…)

> ※みこっちゃんの不機嫌は、けんかしてちょっと低調気味のところに、千城さんが余計なこといいってからかったりしたから暴発させてしまったからではないのでしょうか。

爆発したかどうかまでは疑問ですが、千城が余計なことを言ったのは確かだと思います。
たぶん、朝のうちに気付いた千城はそのネタで一日中チクチクと小出しにからかったはずです。
社長室で楽しめるおもちゃ『みこっちゃん』ですから。
当然終日不機嫌ですよね、デキる秘書さんも。
SS楽しんでいただけたら、と思います。
コメントありがとうございました。
コメントきえ | URL | 2010-05-19-Wed 09:46 [編集]
S様
こんにちは~♪
いつもいつも英人にラブコールありがとうございます。

>久々に英人くんがメインで登場うれしい~。ラブラブな二人がみれますね~♪一葉くんも早くラブラブえちができるといいね~。

たった数話で終わると思いますけど、楽しんでいただけたら嬉しいです。
単なるえちで終わる予定です。しかも脈略もなく…。
一葉のらぶえちはもうちょっとお待ちください。
ホント、書けなくて申し訳ないです。
コメントありがとうございました。
コメントきえ | URL | 2010-05-19-Wed 09:50 [編集]
拍手コメの名無し様
こんにちは~。

>そうですねぇ『ちょうどいい~』は今後の進展と展開を期待してポチしちゃいます(笑) じれったいので《もう!安住がガンバレ!》の気持ちも込めて(笑)

そうなんですよ~。『ちょうどいい~』に対しての読者様のご期待(?)がひしひしと伝わってきます。(それはそれで感動の私なのですが)
一葉だけでは進まないので、『もう、安住ガンバレ!』はよくわかります。
頑張ってあの結果でした…(冷汗)
ポチパチありがとうございます。
コメントも感謝です。
ぜひまたいらしてくださいネ。
コメントきえ | URL | 2010-05-19-Wed 09:55 [編集]
a様
こんにちは。

>2人が大好きなのでまた様子が見ることができて本当に嬉しいです!更新お疲れさまです。どのカップルも素敵ですが淋しい夜の2人が心に残っています。ひーちゃんの幸せそうな顔が見られて幸せです。一葉ちゃんカプもとても楽しみにしています。

ちーとひーを応援してくださいましてありがとうございます。
私も嬉しいです。
『淋しい夜~』自体がすごーく長かったお話なので愛着を持ってくださっている方も多いようですね。
今回のSSは二人の日常を書いた…っていう程度のものです。
期待を裏切らないように頑張りたいです。
一葉への応援も本当に感謝です。
コメントありがとうございました。
コメントきえ | URL | 2010-05-19-Wed 15:50 [編集]
MO様
こんにちは。

SSへのご訪問感謝です。

>大好きな千城と英人のss、とっても嬉しいです♪ 二人の「濃厚な夜」に期待しちゃいま~す。自分が煽った野崎達には、負けてられないですよね(苦笑) 

負けていられないですよ。
あんな新米カプにこの濃厚さが分かるか?!くらいな勢いで…。(ただ問題は私の筆力で…汗)
いつものことなんですけど、『たった一晩』のできごとがどんなふうに語られるのか…。
大したことにはならないと思いますけど楽しんでいただければな~と思います。
コメントありがとうございました。
コメントきえ | URL | 2010-05-19-Wed 17:41 [編集]
K様
拍手コメ感謝です。
ちょうど良いタイミングでした。
ご一緒していたらしいです。

>千城に辛辣なことを言っても 天然な英人。千城がメロメロになる気持ち わかります。二人の会話から みこっちゃん達の様子も伺え うれしいです。千城は秘書をチクチクとからかう楽しみも出来たんですね。ラベンダーの香りの 浴室で 二人の熱い夜が始まるのね~ (//▽//)

なんだか最近バラ色な社長室です。(あくまでも想像上)
おとぼけ英人に千城も返す言葉もないってとこでしょうか。
ラベンダーの香りの中で何が始まるかはまぁ…お楽しみっていうことで(////)
いや、たぶん読者様のご期待を裏切る方向に…?!
コメントありがとうございました。
トラックバック
TB*URL
<< 2019/12 >>
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


Copyright © 2019 BLの丘. all rights reserved.