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BLの丘
☆★お知らせ★☆
2010-04-21-Wed  CATEGORY: コラボレーション
いつもお越しいただきましてありがとうございます。

さて、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、
いつも仲良くさせていただいております妄想スパイラル様が、ブログ開設1周年記念企画として【勝手に妄スパ祭り】(仮)を開催しております。

「1周年おめでとうございま~す。(パチパチパチ☆)」

そこで、私からの贈り物…というほどのものではないのですが、ささっと書いたものを押し付けてきました。
こんなのいらねーよ、ポイッ\(;-_-)ってされてもおかしくないのに、心優しいSKY様がupしてくださるとのこと。
わー、ありがとうございます~ぅ(ウルウル)

ただですねぇ…
今回は私が書く薫君視点という、超無謀な企画です。
SKY様ファンから石とか槍とか火の球とか核爆弾とか飛んでくること間違いないので今シェルターを作成しようかと…。
イメージを崩される方がいたら本当に申し訳ない限りです。
(いや、確実に崩すだろうな…)

ということで、22日0時と朝の2回でお目見えする予定です。
どうぞ1周年記念祭を皆様も楽しんでいただけたらな~と思います。

たつみきえ

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【こんな夜があってもいいよね?】

妄想スパイラル様に寄稿した作品です。


俺、谷嶋薫。
今日は久し振りに英人と千城さんと信哉さんと4人で飲む約束をしたんだ。
バレンタインデーには飛行船にも乗せてもらったし、ホワイトデーには本当に予想外のサプライズで信哉さんと一緒に写った(隠し撮りされた)パネルまで贈ってもらった。
今では俺と信哉さんにとってなくてはならない友達(?)の存在。
なのに、信哉さんは急遽役員会とかで行けなくなったって連絡が入って天に昇って行きそうなほど膨らんでいた風船が破裂した気分の俺。役員、マジで恨むっ!!
行くのを辞退すると俺まで言えば、「千城さんはとても多忙な方なんだ。せめて薫君だけでも行ってくれないかな」と信哉さんにお願いされて引き受けた。
英人とは普段から仲良くさせてもらっているから気後れもないんだけどさ。
英人と千城さんに当てつけられるのかと思うとあまり気が進まないよ。
待ち合わせた『想―sou―』というバー。英人のアトリエがあるビルの3Fにあるお店だったから行き慣れた感じもある。
出迎えてくれるバーテンも今では顔馴染みといっていい。
早めに仕事を終わりにしてまだ客のいないバーで待っていれば、ドアの外で怒鳴り声がして、バーテンも俺も思わずドアを伺い見てしまった。
直後、鬼のような形相をした千城さんが入ってきて、俺は意味もなく、「うわっ、怒られるっ」と身構えたくらいだった。
だって、会社帰りの千城さんって、泣く子も黙るくらいの迫力なんだから…。
信哉さんが来られないってそんなに悪かったかな…????
けど千城さんは手にしていた携帯電話を胸元にしまいながら、俺の姿を視界に入れると少しだけ和んだ表情を浮かべてくれた。
「薫君、悪いね。英人が少し遅れることになってしまったんだ」
それからバーテンを見ると、「ということでヤツの帰宅も遅れるぞ」と言い放っている。この口調の違いはなんだ?!
「いや、俺は別に構わないんで…」
バーテンはそう言いながら千城さんの前に飲み慣れているらしいグラスを置いて、同時に鳴った電話にバーテンが出てさり気なく裏へと下がっていく。
俺の隣に座った千城さんが忌々しげに「ったく、俺に店番をさせる気かっ」と小さく悪態をついていた。

いや、店番…とかそんなんじゃなくてさぁ…。
ここにいるの、俺と千城さんだけじゃんっ!何を話せって言うの~ぉ?!
千城さんと二人きりになんてなったことがない俺はただ俯くだけだ。
それでなくったって威圧感バリバリのこの人に話しかけられる話題なんて持ち合わせていない…。
そんな俺を気遣ってくれているのか、声音優しく、「最近結城さんは忙しいのか?」と尋ねられた。
「へっ?!」
素っ頓狂な声を上げた俺に、嫌がらずもう一度同じ質問を繰り返してくれる。
「あ、は、はい、ちょっと上から色々と言われて…」
「そうか…。忙しい時に誘ってしまったようで申し訳なかったな。俺もなかなか時間が取れなくて連絡もしていないんだ。宜しく伝えてほしい」
「は、はいっ!!」

二人で何を話せばいいんだろうと考える間もなく、千城さんは色々と話題を振ってくれて、それに馬鹿みたいに答える自分がいる。
社交性に慣れたところは信哉さんにとてもよく似ている。どんな場にも対応できるというかなんというか…。
見た目とは違った穏やかな雰囲気にいつの間にか飲みこまれてしまうんだ…。

「英人が薫君も絵を描いてみればいいのにと言っていたぞ」
「え、絵…ですか?!無理ですよ~。美的感覚とか皆無なんです~」
「英人だって幼少のころは”落書き”だったそうだ」
「そこがすでに才能の違いかと思うんですけど…」
「好きこそ物の上手なれと良くいうだろう。薫君はどんなことが好きなんだ?」
「え?あ……あ、あぁ…」
これという趣味も思い浮かばず、社交ダンス?うーん、違うかな、でも信哉さんみたいに乗馬とかテニスとかもないしな~と頭をひねっていたら、いたずらに笑った千城さんの笑顔が見えた。
「まぁ、一番は結城さんだろうな」
脈略がないような答えに俺の方がうろたえる。
ま、ま、まぁ確かにそれは当っているんだけどさぁ…
うぇ~、俺、顔真っ赤だよ、どーしよー…。



会社帰りの千城さんは、見た目こそ威圧的な雰囲気で圧倒されるけど、いざ話してみると意外と(意外なんて言ったら失礼だけど)話しやすかったりする。
たぶん、話題が豊富なんだよな~。
それにさすが上流階級っていうか、そういうところで育っているせいか、信哉さんと同じく相手に失礼がないようにと気遣ってくれる部分がある。
「結城さんは男前だから心配になるところもあるだろう?」
「う、…そ、そうですね。この前もお見合いの話とかあったみたいだし…」
「見合い?!」
心底驚いた、という感じで千城さんにまじまじと見られて、俺は余計なことを口走った…と後悔した。
ただでさえ千城さんは勘が鋭いから俺の感情なんて読み取られているっていうのに…。
「あ、あ、でもあの、話だけで…。指輪、も、しているから、こう、なんていうか、自然と話が流れていっちゃうみたいですよ」
「確かにな。結婚指輪をつけた人間に見合い話を持ってくる奴の気が知れない」
俺がさりげなく左手をかざせばフッと笑って納得しているようだ。
『結婚指輪』と言われてちょっと照れ臭かった俺だったけど…

千城さんは時々こうやって力を抜いたように笑みを見せる。
もちろん、英人に向ける表情なんかとは全然違うけど、千城さんのテリトリーに入れたようなくすぐったさはあった。
へ、変な意味じゃないよっ。近寄りがたいイメージが強かったからであって…。
正直、千城さんとこんな風に会話ができるなんて思ってもいなかったんだ。
英人とはいつも気軽に話していたけど、英人が堂々と千城さんに向かい合っていて「平気だから」と言われたとしてもやっぱり気後れする印象はあるものだ。

「千城さんも信哉さんに負けず劣らずかっこいいですよ」
「お世辞でも嬉しいんだが。そんなことを言っていると知ったら結城さんに仕置きでもされるぞ」
「え、あ、あ…、い、言わないでくださいよ~」
「さぁ、どうしようかな」
ニヤリと笑った千城さんに俺の顔が引き攣りそうになる。
堅い人間かと思えばこうして冗談も交えたりして困らせたり。
この調子で英人ってばどれくらい『お仕置き』されているんだろう…と、俺がされる『お仕置き』と重なって変な想像が頭を巡ってしまい、またボンっと顔が赤くなった。
「何を想像しているんだ?」
「も、も、もうっ、からかわないでくださいよ~ぉ」
「こんな薫君を見た俺も結城さんからいびられそうだな」
どんな俺だ?!

心臓をバクバクとさせていた所に、店のドアが開いて、英人と神戸さんが連れだって入ってきた。
「遅くなってごめん」
「英人が謝ることはない。全て神戸が悪いんだ」
英人の顔を見た途端に、千城さんの表情が一気に緩んだ。
それはどこか信哉さんにも似ている…とちょっと思った。
愛する相手にはどこまでも甘い。
千城さんはさり気なくスツールを一つ移動して俺と英人を並ばせてくれる。
「仕事なんだから仕方ないでしょっ!!世の中何でもかんでも千城の計画通りになんか行かないんだよっ」
神戸さんはカウンターの中に入りながら千城さんを睨んでいた。
それをバーテンに宥められている。

結局俺って、当てつけられているんじゃ~んっ!!
信哉さん、早く来てくれないかな~。淋しくて泣いちゃうよ…。

祈りが通じたのかどうか、1時間も経過した頃、信哉さんが店に顔を出してくれた時には、俺は真面目に目に涙を溜めて信哉さんを迎え困らせてしまったのだった…。

―完―

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コメント

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こんな夜があってもいいよね?
コメント甲斐 | URL | 2010-04-22-Thu 00:22 [編集]
【勝手に妄スパ祭り】(仮)行ってきましたよ~。
楽しかったぁ。。。
ひとんちの子を怯えさせたらダメじゃないですか、千城さん。
薫くんが職員室に呼び出された生徒みたいにどきどきしている様子が面白かった。
千城さんと二人になってしまったらそうなるだろうなって感じで。
Re: こんな夜があってもいいよね?
コメントきえ | URL | 2010-04-22-Thu 09:28 [編集]
甲斐様
こちらにもありがとうございます。

> 【勝手に妄スパ祭り】(仮)行ってきましたよ~。
> 楽しかったぁ。。。
> ひとんちの子を怯えさせたらダメじゃないですか、千城さん。
> 薫くんが職員室に呼び出された生徒みたいにどきどきしている様子が面白かった。
> 千城さんと二人になってしまったらそうなるだろうなって感じで。

千城ってば誰でも脅えさせます…。
でもまったりと仲良くしてくれているようでハハとしては暖かい目でみております。
薫君をうまく書けたかな~って不安なんですけどね。
喜んでもらえる方がいたようで私も嬉しいです。
コメントありがとうございました。
コメントきえ | URL | 2010-04-23-Fri 10:53 [編集]
MO様
こんにちは。

>「こんな夜があってもいいよね?」千城好きな私には、とっても嬉しかったです♪ 英人だけでなく、薫君相手に優しく話題を振る余裕ある態度、さすが!という感じで、結城さんに対するものとは違う意味で、魅力を感じてくれたんじゃないかしら?これからも、色々な人と千城を絡ませて欲しいです♪ 素敵なお話を、ありがとうございます。 

千城好きって言ってくださいましてありがとうございます。
私が書く薫君視点って、苦情がきそうで怖かったんですけど、喜んでいただけた方がいて嬉しい限りです。
結城さんが漂わせる大人っぽさには到底及びませんが、近寄りがたいイメージの強かった千城に対して薫君が少しでも馴染んでくれればいいかな…と。
最近千城の登場もなかったので、良い機会でした。
コメントありがとうございました。
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