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BLの丘
かけがえのない日々の訪れ 27
2010-03-13-Sat  CATEGORY: かけがえのない日々
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

勢いよく動いたと分かる神戸が日野にかぶさるように身体を寄せてきて、耳元で荒い呼吸を繰り返しているのを感じて、神戸が果てたのだと分かった。
日野は自分がどういう状態になっているのか、全く分からなかった。
呼吸をしているのだろうかと思えるくらいに、酸素を吸っても吸っても心臓が激しく動き続ける。
弾けたような疲労感があるのに、身体の疼きはまだ残っていた。

「ごめんね。中で出しちゃった…」
しばらくして落ちついた神戸が身を起こしながら日野を気遣った。
日野の体内にはまだ抜けようとしない神戸の雄がある。
日野はとても声などあげられる状態ではなく、神戸を見返すのが精一杯だった。
汗に濡れた髪を梳いてくれながら神戸がふふっと微笑った。
「マーキングだと思えばいっかぁ。ショウはね、何もかも全部僕のものになるんだよ。もしも何かのマチガイを起こしたら二度と外してあげないからね」
いまだに精力を失わない日野の性器から、括ったゴムが外された。
溜まっていた精子が少しずつ流れるようにこぼれていく。

前回も性器を弄られないで放出した。
後ろで得る快感の強さは単に『挿れて気持ちいい』ものとは大きく違いすぎる。
神戸がいつも日野の上に乗りたい(嵌めてほしい)という気持ちも分からなくはない…。
『二度と外してあげないからね』の台詞さえ、どこかに消えたようだった。

…ヤバイ、はまりそう、これ…

そう気付いた自分に慌ててストップをかける。
放出できないのは拷問と言っていい。
それにいつか、あの『妖艶な舞い』を自分がするのではないかという恐怖心があった。間違いなく、させられるのだろうな…という未来も浮かんだ。
後ろでイく快感を理解した…というだけのこと。
一度入れられてしまえば快感を求めて揺らめく身体。
たとえどんな状況でも、括られるのは辛いから従うのだろう。
教え込まれた気がした。

日野の中から抜けていない神戸が、少し動いた。
「あぁぁっ、ちょっ…、まっ…て…」
引き抜こうとする動きではない。
「ショウはすごく可愛い。第二ラウンドOKでしょ?いつもショウも僕を求めてくれるよね」

夜の間に二度三度と神戸を翻弄させた過去を今ほど悔やんだことはない。
抵抗する間も持たせてもらえず、再び快楽の海に投げ込まれて、日野は「もっと欲しい…」と何度も言わされる羽目になった。
それくらい指で括られ焦らされたのである。
言うごとに解放してくれる。
至極の境地だった。

精子の製造が間に合わないほど、いや、もう枯れたのではないかと思うくらい根こそぎ放出させられ喘がされた。
汚れた身体を神戸が拭き取ってくれて、後始末の仕方を漠然と知る。
たった一歩しか間のない隣のベッドに神戸に支えられてやっとのこと移動した。
サラサラとしたシーツの上で深い眠りに落ちようとする。
セミダブルの幅があるとはいえ、二人並んで眠るのは窮屈だが、そんなのは気にならないくらいに疲れ切っていた。
それも、心地よい疲れ…。

隣に並んだ神戸が日野の髪に指を絡めながら呟いた。
「千城が言ってた話だけど…」
疲労の激しい身体は話を聞く余裕などなかった。
「引き受けない?ショウの面倒は全部みてあげるから。自分のお店をもって。自由になって…」

雇われ業の自分が時間に制約がついているのは承知している。
それを神戸が快く思っていないなどとは気付かなかった。
鉛のように重い瞼を上げると、覗き込んでいる『経営者』の顔があった。
「お店の一軒なんて僕にだってどうにでもできる。野崎さんの協力なんていらないよ。ショウは好きなように営業すればいい。二人で築き上げるバーっていうのもいいんじゃない?」

冗談だと思っていた話が現実になりかけている。
手が届かないほど遠くにあった夢が指先に触れた。

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次回、最終話です。(やっと終わる~ぅ)
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コメント

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マーキング!?
コメント甲斐 | URL | 2010-03-13-Sat 15:44 [編集]
やられた!!
もうしっかり捕らわれてますね日野ちゃん。
”ヤバイ、はまりそう”って、もうはまってるから、手遅れっすよ。

いやーこってりと濃厚な日々でした。
もう後1回しかないとは寂しい限り。

神戸さんは思った以上に独占欲が強くて嫉妬深いと感じました。
本当に今後何もなくても、ひと欠片でも疑惑をもたれる行為があったら日野ちゃんはどこかで囚われて飼われることになるかもですね。
足に鎖つけて・・・。

英人ビルでの画廊&バーの計画が実現しそうですね。
そして、神戸さんの”ショウを目の届くところに置いていつでも食べられるように計画”も実現しそうです。
Re: マーキング!?
コメントきえ | URL | 2010-03-13-Sat 16:34 [編集]
甲斐様
こんにちは!!
あー、パソコン開いていて良かったっ!!っていうくらいいい調子でお会いできました!!

> やられた!!
> もうしっかり捕らわれてますね日野ちゃん。
> ”ヤバイ、はまりそう”って、もうはまってるから、手遅れっすよ。

手遅れっす。
指導者がいいと、こうやって泥沼(いや、湖?海底?)へと堕ちていくんです。

> いやーこってりと濃厚な日々でした。
> もう後1回しかないとは寂しい限り。

やっと明日、Rを外れます。
何日振りだろう。

> 神戸さんは思った以上に独占欲が強くて嫉妬深いと感じました。
> 本当に今後何もなくても、ひと欠片でも疑惑をもたれる行為があったら日野ちゃんはどこかで囚われて飼われることになるかもですね。
> 足に鎖つけて・・・。

お縛りの刑がね、簡単に想像できる二人なんですよ…。
紐とか機械とか。
営業中、浮気防止に何か仕込まれているんじゃないか?とか。
日野ちゃんも、もう『女の子』は卒業したし。
いっぱい色香をつけて、今度はお客さんにからかわれちゃうんですかね。誘われちゃうのかな。
そのたんびに小悪魔が鞭持って登場…。

> 英人ビルでの画廊&バーの計画が実現しそうですね。
> そして、神戸さんの”ショウを目の届くところに置いていつでも食べられるように計画”も実現しそうです。

千城の話はただの偶然だったんですけど、日野をいつでも食べられるようにする計画は随分前からあった模様です。
予想外に長くなった『~日々』。
お付き合い、本当に感謝です。
コメントありがとうございました。
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