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BLの丘
かけがえのない日々の訪れ 19
2010-02-28-Sun  CATEGORY: かけがえのない日々
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

夜の世界を生きてきた日野は色々な経験を積んできた方だとは思う。
そして幼い頃に両親を亡くしている。
生きていくために必要な厳しさを随分前に知り、同年代の人間よりはいくらか成熟した部分があった。
生きることに失敗した人間も見てきていたから、弱い人間の儚さも承知している。
自分はそうにはならない…と心の奥底で決め込んでいたことが、この瞬間にでも崩されそうな気がした。

風呂場で体を洗ってもらうような無防備さはこれまで触れあった人間の誰にもさせたことがないと言っていいくらいだった。
記憶がある限り初めての行為と言っていい。
神戸の洗い方は敏感な性器を撫でる時のように丁寧で細やかだ。
羞恥に立たされるようで、時折神戸の手を止めたが、気にした様子もなく、それどころか「今日は好きにさせて」と強請られて日野は黙った。

全身を泡だらけにされてから、神戸は「壁に手をついて」と日野に指示してきた。
何をされるのかと一瞬戦いたが、神戸に言われるがままの体勢を取った。
腰の前に回された腕によって、後ろに少し引かれ、壁についた手がずり下がり、まるで尻を突き出すような体勢を取らされた。
「ちょ…っっ!?」
抵抗する間もなく、ソープの滑りを借りた神戸の指が日野の後孔の襞を撫でた。
「あぁぁぁっ」
しばらく感じることのなかった”快感”が襲った。
この部分を撫でられることが気持ちいいことなのだとは神戸から教えられたことだった。
「脚、あげて。もっと開いて」
静かにそう言いながら、壁際のバスタブの淵に、片足を乗せられる。
狭い位置にかろうじて乗せれば、筋肉質な丘と丘の間を神戸の掌が割った。

「すこしだけ我慢して。苦しいことじゃないから」
優しく宥めるような声が耳元を掠めていく。
後孔の襞の上をゆるゆると撫でて馴染ませるように指が這う。
そしてツプリと神戸の一番長い指が入り込んでくる。
「あっ…っ!!」
ボディーソープの滑りを借りているせいか、指一本だからなのかあまり痛みというものは感じなかった。
ただ内壁を擦る指使いに圧迫感を感じる。
体内に入る異物感は日野の体を硬くした。
「力、抜ける?…久し振りだからキツイかな…。…誰にも弄らせていないよね?」
動きを止めた神戸の口調はやはり優しかった。
だが続く質問には厳しさがあり、日野は何度も頷いた。
男は初めてだと言ったはずだ。こんなことを神戸以外の人間とする気にはなれない。
2週間という空白の時間に疑心を抱いたのは神戸も同じだったのだろうか。

日野は可能な限り従おうとしたが、感情と体は全く別の方向へと向かう。
腰の前へと伸びた神戸の手が、日野の性器を包んで扱き始める。
後ろに加えられる圧迫感よりも前に与えられる気持ち良さに、吐息が漏れた。
「は…ぁ…、あぁぁぁぁ…」
「うん。いい子。そのまま力、抜いていてね」

以前にも感じたことのある感触だった。
お湯で温められたせいで皮膚が柔らかくなっているのか、ボディーソープのおかげなのか、理由は分からないが簡単に神戸の指を飲みこんでいるようだった。

それからふと思い出す。
初めて神戸を抱いた時はともかく、次からは意外と早く神戸の蕾は綻んだ。
一緒に風呂に入ったことなどなかったから全く知らなかったが、もしかして常に神戸はこのようなことを自分で行っていたのではないだろうか…。

だからといって、自分でやれと言われたらできる行為とはとても思えない。
それがまたひとつ、日野の中で燻る材料となった。
神戸と付き合う上で必要と思われる行為も自分にはできないかもしれない…。

2本目の指が入り込み、入口を広げるようにゆっくりとかき回された後、神戸はシャワーを手にすると日野の全身から泡を流した。
後孔に入りっぱなしになっている指がV字に広げられて、その中にも湯が流れ込んでくる。
指が押し広げているせいで閉じることも出来ず、体内を洗った湯がそのまま外へと流れていく奇妙な感覚を味わった。

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コメント

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遊びの相手なら名前なんて知らなくていいけれど・・・
コメント甲斐 | URL | 2010-02-28-Sun 11:13 [編集]
さっすが神戸さん!
何もかも知り尽くした男の指使いでございます。
どこをどう突ついたらどう感じ、どこを撫でたらどう悶えるか、
男の性も日野ちゃんの感性も心得ているという動きです。
「…誰にも弄らせていないよね」って念を押すところが、君をこうできるのは僕だけなんだって言ってるみたいです。
今夜こそは、自分の本気度と純愛を知らしめて虜にしようという強い気持ちが見え隠れしているような・・・。
(日野ちゃんが自分でソノ準備ができるようになるにはならないでしょう。恥ずかしすぎて逃げ出しそう)
Re: 遊びの相手なら名前なんて知らなくていいけれど・・・
コメントきえ | URL | 2010-02-28-Sun 16:26 [編集]
甲斐様
こんにちは。

> さっすが神戸さん!
> 何もかも知り尽くした男の指使いでございます。

どんだけ詳しい神戸なんでしょう。
こうやって日野はどんどんと虜になっていくのでしょう。

> 「…誰にも弄らせていないよね」って念を押すところが、君をこうできるのは僕だけなんだって言ってるみたいです。
> 今夜こそは、自分の本気度と純愛を知らしめて虜にしようという強い気持ちが見え隠れしているような・・・。

ええ、日野は僕の物ですって最初に言い聞かせておかないとね。
飴と鞭をちゃんと使い分けている大人ですね。
優しく言っておきながら確認事項は忘れない…。

> (日野ちゃんが自分でソノ準備ができるようになるにはならないでしょう。恥ずかしすぎて逃げ出しそう)

まだまだ入口に立ったばかりの日野なので…。
なんだか随分と性格が変わってきちゃっているので私も焦っているんですけど、
いつから日野はこんなに初心な子になっちゃったんだろう。
女相手にはかなり派手に遊んでいたはずなのに(たぶん)。
そこが遊びと本気の違いなんでしょうか。
今後どうなっていくのか私にも分かりません。(←コラコラ)
コメントありがとうございました。
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