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BLの丘
淋しい夜に泣く声 96
2009-11-27-Fri  CATEGORY: 淋しい夜
長い時間玄関口で佇み、次の行動を促す榛名に、英人は何も言えなかった。
熱を持った身体は疼きまくり、少しでも触れられれば快楽の海に飛び込んでしまいそうだった。だが触れてくれない。
たった一言、榛名を求めているのだという言葉を告げればいいだけのことなのに、羞恥心が邪魔して口は開かない。
すでに離れてしまった下半身に視線を落としたら、はっきりと分かる欲望があることに尚更恥ずかしさが増した。
どちらが先に根を上げるかといった状況で、先に動いたのは榛名だった。
だけど、もらったのは触れるだけの口付けと髪を梳く指先だけ。

完全に英人を煽る行為だった。プルプルと首を振って、こんなのでは嫌だという仕草を見せても、榛名は「どうしてほしい?」と尋ねるだけだった。
はっきりと言葉にするまで動かないという姿勢に英人はとうとう根を上げた。
「お風呂に入る…」
「御意」
わざとらしい答え方に閉口する。
すくっと英人を横抱きにした榛名はまっすぐにバスルームに向かった。
すでに湯の張られたバスタブが用意されていて、中途半端に肌蹴た衣類が全て取り去られる。
プルッと勃ってしまった下半身を見た時はさすがに隠したくなったが、両手は榛名に掴まれて叶わなかった。
裸になってしまえば少しは榛名も刺激されるかと思ったのに、バスルームに入っても榛名は動かなかった。
いつもであれば英人の身体を洗ってくれるのに、それすらも強請らせようとしているかのようだった。
さっさと入浴を済ませたい英人は耐えきれずにスポンジを手にしたが、泡立たせる前に榛名に取り上げられてしまった。
「してほしいことは全部言えと言っただろう。勝手に動くことは許さない」

結局英人は「洗って」と強請るしかなかった。
榛名は充分に泡立てたスポンジで滑るように英人の肌を洗った。敏感な部分は素手で揉みほぐされて、後ろの孔もゆるゆると指が入り込む。
背後に立った榛名は大きな鏡の前に英人を立たせた。我慢できないほど前は反り立ち、英人はシャワーで流されたわけではないのに、前の部分だけ泡を自らの液で洗い流しているようだった。
「ねっ、もう、いやっ…っ」
あまりの恥ずかしさに耐えきれず、身を捩ろうとした英人を許さず、更にグイっと指を押し込んだ榛名はようやく反り立った熱を英人の腰に擦りつけた。
「本当にやめてもいいのか?」
榛名の欲望を感じてしまえば戻ることなどできない。後ろから抱きしめられて英人の逃げ道などとうに無くなっている。
英人は小さく首を振るのが精一杯で、榛名に抱きつきたいと瞳だけで訴えて身を翻した。ぎゅっと榛名に腕を回して抱きつけば、榛名の意地悪な心が溶けて行くようだ。

耐えられなかったのはどちらだったのだろう…。

湯船に浸からなくてもいいくらいに身体は火照っていた。
もう一瞬だって待てないくらいに、榛名に犯してほしいと願う。
逆上せないようにと二人で入る時はいつもぬるめのお湯だったが、それでも熱いと感じた。
バスタブに浸かり向かい合いながら何度も口付けを交わした。猛々しい榛名の欲望が英人の後ろの入り口を叩いた。
「あぁ…」
ようやく射れてもらえるのだと安堵するのに、榛名はまだ強情を張っていた。

「んっ、ねぇ、もっ…」
「何だ?」
「…っ…、…て…」
「聞こえない」
口角を上げる榛名はどこまでだって余裕があるようにしか見えない。
英人の言いたいこともしてほしいことも全部理解しているのに、与えてくれないのは嫉妬に駆られているからなのだろうか。
浮力で持ち上げられた身体がピクピクと震えて榛名の上に落ちようとしているのに、触れるだけで離されてしまう。
先程指で解された孔は榛名を待ち侘びて収縮を繰り返していた。
「いれて…」
最後の防波堤が決壊したようだった。

湯と共に榛名が一気に英人の中に潜り込んだ。
「っんぁああっ…っ」
髪が湯に触れるほど仰け反った英人を榛名の腕が支えた。
何度入れられたって最初の痛みは消えることがない。だけど、この後にくる快感を思えば耐えられないものではなかった。
久し振りに浴びる熱に、英人は激しく蠢いていた。
苦しそうな榛名の表情が見える。
「もう少し、力を抜いてくれ。俺が先に果てそうだ…」

余裕など英人にだってなかった。どうしたら良いのかなどわからない。
ジンジンとする内部で激しく脈打つ榛名を感じる。お互いどこまで耐えていたのだろうか。
榛名は的確に英人の一番感じる部分を擦った。何が何でも英人を先にイかせたいのだと分かるくらいにその動きははっきりとしていた。
「ねぇ、だめっ、もう、いっちゃう…」
腹と腹の間で擦られる分身を榛名の大きな手が包み込んだ。先端をグリッと親指が撫でた時が限界だった。
「イっていい」
榛名の許しを乞う前に湯船の中に白い液体が浮遊する。
キツく締めあげてしまった体内でも、榛名が弾けるのが分かった。

これほど早い絶頂がかつてあっただろうか…。
しばらく余韻にひたっていたが、榛名に抱かれてバスタブを出た。軽くシャワーで洗い流されて、開ききった後孔も綺麗にされる。榛名に支えてもらえなければ一人で立つこともできないくらいに、たった一度の放出で体力の消耗は激しかった。

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コメント

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コメント蝶丸 | URL | 2009-11-27-Fri 03:02 [編集]
英人かわいい~
自分からオネダリできないなんて~
でも最後には言わされちゃうんだよね~♪

あ~もっといちゃいちゃして~
あまあまに・・・
読んでるこっちが蕩けてしまうくらい~
両想いなのに、なんてじれったい・・・
そこもいいんだけどね♪
Re: タイトルなし
コメントたつみきえ | URL | 2009-11-27-Fri 15:01 [編集]
蝶丸様

こんにちは。

> 英人かわいい~
> 自分からオネダリできないなんて~
> でも最後には言わされちゃうんだよね~♪

『かわいい』いただきありがとうございます。
一番好きな相手だからこそいやらしさを露呈するみたいで言葉にできなかったようです。
けど言っちゃいました。

> あ~もっといちゃいちゃして~
> あまあまに・・・
> 読んでるこっちが蕩けてしまうくらい~
> 両想いなのに、なんてじれったい・・・
> そこもいいんだけどね♪

ここのところずっと暗い話だったので、いちゃいちゃは私的に大歓迎なんですけど書く気力が…。
今回精一杯頑張ってみたのに全然溶けるようにはなりませんでした。
文章力の無さ、私の方が口を閉ざしそうです。

じれったいですよね~こいつら。
お互い全部分かっているんじゃん(とくに千城なんて読み取りすぎなのに)って思いながらどこかすれ違う…。

最終回まであともうちょっと。
がんばります。
コメントありがとうございました。
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