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病める時も 健やかなる時も 9
2013-11-29-Fri  CATEGORY: 新しい家族
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


 大きなベッドがある部屋にも、蝋燭の明かりが幻想的に輝く。赤く、また蒼く燃え上がる炎は胸の内に燻る感情のようだった。愛情と劣情。どうしたって、譲れずに、求めてしまうもの。
 すべてを包み込まれて安堵するかたわらで、炎情は熱く体を燃やすように宿る。決して、失えず、焦がされ続けたいもの。
 日生にとって、和紀だけだろう。
 この身を焦がすほど惹かれて、愛した…。

 バスルームで解された後孔は容易く和紀の指を飲み込む。
 一番感じるところを摩(さす)り、しとどに濡れる可愛らしい茎を口に含まれる。
「あぁぁぁっ」
 喘ぎなのか吐息なのか、声がこぼれてしまうことも、日生は羞恥ではないと教えられていた。
 だから和紀を見つめて、愛おしさを増して、もっと…と求める。
 恥ずかしいところは、大事な人だけが、大事にしてくれるものと、日生は分かっている。
 どんどんと射精感だけが襲ってきて、ブルッと体を震わせたら、太腿に手を当てた和紀も分かるのだろう。
「イッていいよ…」
 口に含まれながら動かされた唇と舌は日生にとって、充分な刺激になった。

 昔から、和紀は日生に我慢などさせたことがないと思う。
 初めて挿入を果たした時、あの時に、最初の"我慢"があったのかもしれない。
 それまで、日生を抱くことがあった和紀も、"こすり合い"で済ませていたから、タイミングが分かりすぎていた。
 一緒に達せることの喜びも味わってきた。
 それだけに、一人だけ追い上げられることが、今の日生には納得がいかない。
「和紀、くん…、や…っ、挿れて…」
 そして、共に満喫しよう…。
 ささやかな願いはきちんと受け止められる。
 日生は自ら受け入れられやすいように足を広げて、腰も少し上げる。
「ひな…」
 従順になりすぎる日生を、どこか咎めたい気持ちが和紀にはあるのかもしれないが、喜ばしいことでもあった。
 こんな時しか、対等になれないと日生は思う。だが、和紀は、充分日生に従わされている自分も感じていた。

…なにもかもが、日生を中心に回っている…。

 それが嫌ではない。それどころか、日生がいなかったら、なにもかもが意味もなく過ごして見送られた日々だっただろう。
 和紀は想いを込めて、繋がれる場所に、硬く熱く、滾る雄を充てた。

 決して日生を傷つけることはない動きは、とても緩慢だ。
 ゆっくりと注がれる熱棒は徐々に日生を浸食していく。
 喰われて嬉しいと思うのも、絶対に和紀だけだと実感する。
 幾度も眼をつけられた人はいたかもしれないが、全てが気持ち悪かった。許せる人が目の前にいる。
…いや、喰っているのだろうか…。
 和紀を決して離さないと、独占欲の塊が、注ぎ込まれる剛直を締め付ける。
「ひな…っ」
 苦しそうに息が吐き出されて、夢中になりすぎる自分を知った。
 和紀に対してだけ、貪欲になれと教えたのも、和紀だ。
 
 素直な行動の表れは、卑しさに嫌われてしまうだろうか…。

 だけど和紀は苦笑を洩らす。
「ヤバい…。こっちが、すぐ、イきそう…」
 何が和紀を焚きつけるのかは分からないが、興奮しているのは自分も同じだった。
 中に入る"和紀"を感じようと、内肉が蠢くのが、和紀にはたまらないらしい。
「ひな…っ」
 咎められるような口調がこぼれたが、本当に嫌がっていないのは、過ごした年月で分かることだった。
 ゆっくりだった注挿が動きを速めていく。
 日生の感じる体内を執拗に攻められて、あっという間に白濁が飛び散った。
「あぁぁっ、あっ、わっ…っく…んっ…」
 同時に、体の奥が熱くなる。
 弛緩する体はどちらも同じ…。
 被さってくる和紀の重みがとても心地よい。

 一頻り、荒い息をどちらも吐き続けた。
「ひな…」
 ようやく落ちついて、静かに呟きながら和紀は手を重ねてくる。貝のようにぎっちりと握りこまれる指。右手と左手。
 左手のそのひとつを、和紀の唇が撫でた。薬指の上だ。
「明日、…ここに…」
「『ここ』…?」
 途切れた言葉の意味を聞こうとしたが、和紀はクスッと笑みを浮かべただけで、それ以上は語らなかった。
 何か思惑があるのだろうな…とは薄々感じたことではあったけれど…。
 疲れた体は深く追求しようとする精神はありそうにない。
 体の中に収まった雄芯が張り詰めたこともある。
「あ…っ、わっくんっ」
「もう少し、付き合って…」
 耳朶に吹きこまれる甘い囁きに、日生が拒むことなどできようか…。
 終わるには『早い…』と思ったのは日生も一緒。

 満点の星空。そこに周防がいるような気がして…。
 ふと、カーテンを開けられた窓の外に視線を流しては、気付いた和紀が「俺がいる」と意識を変えさせる。

…いま、この平和で安らぎがあるのは、周防と和紀のおかげだ…。

 見られても決して恥じることなどないだろう。
 そう、育ててくれた。

「大好き…」
 誰に向けて放たれた言葉か。
 耳にした和紀は、深く、そして濃いくちづけを落としてくれる。
 この休暇の、熱い、始まりだった。

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たしかなこと
原本が見当たらなかったのでこちらで…。
このお話を書くのに、聞きまくった曲でした。
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コメント

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小田和正さん、いいですね~♪
コメントけいったん | URL | 2013-11-29-Fri 08:43 [編集]
日生と和紀は、心身共に 新婚旅行を満喫されてるようですね♪
あまりにも ラブラブで お邪魔したくなりそう~( *´艸`)クスクス♪

 『たしかなこと』
この曲は、大切な人への想いや その人を守る為の決意が書かれていて  歌詞だけ読むと 考えさせられるものもあって 私も好きです。

いちばん大切なことは 特別なことではなく
ありふれた日々の中で 君を 今の気持ちのままで 見つめていること


忘れないで どんな時も きっと側にいるから
そのために 撲らは この場所で 同じ風に吹かれて 同じ時を生きているんだ


+゜*。:゜+(人*´∀`)ウットリ+゜:。*゜+
  
Re: 小田和正さん、いいですね~♪
コメントたつみきえ | URL | 2013-11-29-Fri 12:30 [編集]
けいったんさま こんにちは~。
いいですよね~♪
家ではCDがエンドレスの状態ですが…。

> 日生と和紀は、心身共に 新婚旅行を満喫されてるようですね♪
> あまりにも ラブラブで お邪魔したくなりそう~( *´艸`)クスクス♪

はい、もうラブラブで過ごしております。
誰も邪魔しないでね~っ。
(腐部隊がこわいけど…)
新婚旅行って何したっけ…と考えた私でした…(汗 遺跡巡りをしていた…なぁ…)

>  『たしかなこと』
> この曲は、大切な人への想いや その人を守る為の決意が書かれていて  歌詞だけ読むと 考えさせられるものもあって 私も好きです。
>
> いちばん大切なことは 特別なことではなく
> ありふれた日々の中で 君を 今の気持ちのままで 見つめていること

>
> 忘れないで どんな時も きっと側にいるから
> そのために 撲らは この場所で 同じ風に吹かれて 同じ時を生きているんだ


もうこの曲にどれだけ浸ったのか…。
"君にまだ 言葉にして 伝えてないことがあるんだ
それは ずっと出会った日から 君を愛しているということ
"

和紀の心情に重ね合わせたらイケナイでしょうかね。

日生視点で進んでいるはずなのに、どこかで、和紀の想いを表現したくて…。
でも全然、書けていませんね。

日常の、ささやかな出来事がしあわせであること。
日生も和紀も感じていることだと思います。

コメントありがとうございました。
歌詞は
コメントたつみきえ | URL | 2013-11-29-Fri 12:35 [編集]
あ、歌詞 こちらのものを取らせていただきました。

http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=26140
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