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待っていたから 12
2013-11-01-Fri  CATEGORY: 待っていたから
ちょっとですが性描写があります。閲覧にはご注意ください。


 香春は津屋崎家の風呂を借りた。ここ数年、なかったといっていい。しかし自分の家とは違った造りがあっても、幼い頃から嘉穂と入浴していた香春には、特に戸惑うこともなかった。体に染みついていた…というべきだろうか。
 今日は当然ながら、一人ずつの入浴で…。
 筑穂と福智がいない夜、珍しく母親が津屋崎家で夕飯を用意してくれた。筑穂が残していった食品があるから…と言い訳めいた言葉があったが、本当のところは、夜になってもお腹をすかせない配慮があったのだろう。嘉穂は自宅にいれば、遠慮することがない。
 香春は母親が先に帰宅する時、自宅に帰って来いと言われなかった。もともと津屋崎家と一緒で暗がりの中を歩かせてはくれない。穂波がいなくて嘉穂に「送れ」と頼むのも憚られることから、それは『泊まっていい』という合図だろう。
 勝手な解釈をしたが、夕食を食べ終わっても鳴ることのない携帯電話は、親の不安がないことを意味している。信じられていると言うべきか。何かあれば津屋崎家に迷惑がかかる。だから、ここから出ることは、ある意味、許されない。

 風呂から上がって、嘉穂の部屋に行った。まだ寝るには早い時間だが、広い居間にいる気にはなれない。そこには泊まるための布団もなかった。それは用意してくれる人がいないからなのだが…。
 小さい頃は一つの布団で並んで寝たものだ。今でもそうあってくれるのだろうか…。
 淡い期待が胸に湧いて、しかし、『インラン』だと思われたくないから平然と振る舞う。
「嘉穂くん、部屋が綺麗になった?」
 いつも以上に整理された部屋に見えたから素直に口にしてしまえば、肩を竦められた。
「香春まで言う? 片付けろってほらくんにも言われるし、にぃちゃんがこの前、『いる、いらない』の判別でほとんど捨てられたの」
 散らかっていたものたちは、兄の教育で選別され、スッキリとした現状に至ったらしい。
 ベッドの前の空いた場所に座る。以前は物をどかしてから座る場所を作ったのに、今日はすんなりと腰を下ろせた。
 嘉穂は「何かお菓子、持ってくる」とスッと部屋を出ていってしまう。
 香春は緊張しながらも綺麗にされた部屋を見回す。香春も母親に良く「片付けなさい」と言われる。嘉穂が来ると分かるから綺麗にしていたが、それは嘉穂も同じなのだろうか。
 今日のこの日のために…。待っていたような雰囲気を感じてしまうのは、自分の浅ましい考えだからなのか…。
 少しして嘉穂はポテトチップスと牛乳を持ってくる。トレーに乗せられたものは青い絨毯の上に直に置かれた。整理されたとはいえ、部屋にある小さなテーブルは物で埋め尽くされていた。今更それらをどかす気はないようだ。
 香春の隣に嘉穂は座る。ベッドに寄りかかるようにして…。座椅子の代わりになっている。
 香春は「いただきます」とグラスに注がれた牛乳を一口飲んで、乾いた喉を潤した。何を話したらいいのか分からない緊張感を解させる意味もあった。
 嘉穂を前にして、こんなに心が緊迫したことなどあっただろうか。そしてまた、嘉穂にこの緊張を悟られないためにも、"普通"に振る舞わなければいけないと思ってしまう。
 緊張は嘉穂にも伝わったのか、 躊躇ったような嘉穂からスッと腕が伸びてきた。

…触れてもらえる…。その瞬間がこらえようもない感激になる。

 ただ抱きしめられる、それだけなのかもしれない。
 でも違う熱が全身を包んでいった。今までとは全く違う熱…。
「香春…」
 掠れた声はいつもと違っていて、嘉穂の緊張まで伝わってくる。背中まで回された太い腕が、何かを確認するかのようにギュッと絡まれる。
 胸の奥が痛いのに、嬉しくて、弾みそうになる。
 嘉穂は香春のもの…。そう思うから香春も嘉穂の体に手を伸ばした。自分よりもずっと、すごく大きい体がある。
「嘉穂くん…」
 囁かれる声に返すように香春も嘉穂を呼んだ。抵抗する気など何もないと体で告げる。
 分かってくれたのか、嘉穂は顔を寄せてくる。何をするのかはすぐに悟れる。

 唇が温かくなった。チュッと小さな音がした。
 キスをするのは初めてではないが、気持ちが全然違っていた。
 まだ幼い頃から、「かわらはかほくんのおよめさんになるの」と周りに言いふらしていた頃。いつだって嘉穂を独占してきた。不安になっていた最近が、この瞬間にも吹き飛んでいく。
…もっと欲しい…。

 何でもいい。本音を言葉にして欲しいと願いが込められる。
 香春は離れていきそうな唇にまた寄った。「やましい」と言われてもしかたがないくらい、嘉穂を求めていた。
「こんな、俺…、嫌じゃない?」
 吸いついてくれた嘉穂が不安げに問うてくる。今更何を聞こうと言うのだろう。
 なんだって、全て嘉穂のものなのに…。
 告げられる全てが嘉穂の戸惑いだと気付いた。これまで躊躇った何かは香春に対してのもの…。
 嘉穂が避けたのは、こんな状況になりたくなかったから…。
「いやってなに?」
 逆に聞いてみる。
 香春のことを嫌わないでいてくれたらそれだけでいい。
 躊躇った嘉穂がいたが、正直に心の声を吐きだしてくれた。
「俺、変なんだ…。香春のことを思うと、ココが熱くなる…。こんなふうに、すぐ…」
 そっと手を引かれる。
 触れたトコロはまず、滅多に目にすることがない場所。一緒にお風呂に入って先に意識してしまったのは香春だったが、もしかして嘉穂も同様だったのだろうか。硬くて、熱を帯びた箇所はそそり立っていて、布地で隠れてはいたが明らかに普段とは違う。
「か、嘉穂くん…?」
 香春はもちろん動揺したが、それが自分を求めてのことだと分かれば、嫌悪感も何もなかった。
 香春も時々、股間が熱くなる時がある。濡れて恥ずかしくて父親にも言えなかったが、保健体育の時間で"精子がつくられる"授業を受けて、少しばかり納得した。まぁ、それはもっと以前のことだが。
 興奮する…。
 それが自分に対して…となったら、こちらが興奮した。
 次に待ち構えるもの。嘉穂が絶対的に自分のものになるということ。
 その"確信"が得られるのなら、嘉穂の求められるようにしたい。体の全部を差し出す意味が分かってくる。

「香春…。好きなんだ…。俺、いつ、香春に酷いことするかと思って近づけなかった…。香春と一緒に風呂に入った時、怖かったんだ。…香春、綺麗すぎて…」
「え…?」
 だから、接触を避けたのだという。
 筑穂に頼んで、絶対に泊まらせない状況も作ってきたのだという。
 香春が心の底から望んでいたことは、故意的に避けられたのだと言われたら落ち込みもしたが、この時を待ったのだと伝わると反対に嬉しくなった。
 そこまで求められること…。嬉しすぎて舞い上がる。

 母親は気付いていたのだろうか…。
 穂波も…。
 だからゆずられた、一晩…。

「ちくちゃんには絶対に内緒よ」
 イケナイ遊びを楽しむ前に母親は釘を刺していった。
 犯罪にならない限り、親はやってこない…。

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R いらなかった??? お子様のエチは書いていいのだろうか…(←すっごい気が引けているんですけれど…。私の中で最年少だよ。中学生……。中学二年生ってえっちなことに興味、持ち始めるのかなぁ。まぁ、嘉穂は兄がいるだけにねぇ。きっと福智あたりが『奪われる前に奪っとけ』とか言ったんだろうね。ちくちゃんに内緒で…。福智、何かネに持っていたりして…???)
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コメント

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拍手コメさま
コメントたつみきえ | URL | 2013-11-01-Fri 07:19 [編集]
おはようございます。

> ふふ ママは 帰ったのね(笑)

帰りました~。
空気、読めるママです(笑)
運動してお腹がすいてもいいようにご飯も用意して…(←)
まだまだお子様ですからね。
親の協力は必要不可欠なのです。
コメントありがとうございました。
やはり中学生だから…((★・∀-)乂(・∀-★))ネ♪
コメントけいったん | URL | 2013-11-01-Fri 13:58 [編集]
これから イイところ~♪な時に 筑穂から電話があって 高まる気持ちも落ち着き お預けになるのでは?(笑)

個人的意見ですが、中学生の今は 最後までは 無しで 良いかと、思ってます。
香春ママも ある程度までと 思ってる気がしますし...

残念では ありますが…ヾ( ̄▼ ̄||)ァハハ・・・


Re: やはり中学生だから…((★・∀-)乂(・∀-★))ネ♪
コメントたつみきえ | URL | 2013-11-01-Fri 15:54 [編集]
けいったんさま こんにちは~。

> これから イイところ~♪な時に 筑穂から電話があって 高まる気持ちも落ち着き お預けになるのでは?(笑)

もう、電話でもさせたいです。
心配ですよ~~~。
兄、弟はなにしているんだろって実況従兄させたい気分かも。
でも、そのオチ作ったら何名様の反感を買うことかしら…。

> 個人的意見ですが、中学生の今は 最後までは 無しで 良いかと、思ってます。
> 香春ママも ある程度までと 思ってる気がしますし...
>
> 残念では ありますが…ヾ( ̄▼ ̄||)ァハハ・・・

え。最後まではやらないの…????
そこは親としての願望でしょうか…(←)
イケナイ子を生んではいけませんよね。
でも、嘉穂なんだよ~~~~っ。(筑穂の弟で福智の義弟ですからぁぁぁ。あ、穂波の指導もある???)

コメントありがとうございました。
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