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BLの丘
木漏れ日 55
2013-09-16-Mon  CATEGORY: 木漏れ日
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


放出の時間は長く続いたような気がする。
指などとは全く違う質量は鳥海を苛めるには充分だった。
呼吸が止まり、口だけが意味もなくパクパクと動く。…いや、動かしているつもりだけかもしれない。
瀬見にぎゅっとしがみついた腕は、力が入り過ぎて震えるほどだ。
受け入れた代償とは、これだけの衝撃だったのだろうか…。

身体の中が熱い。
伝わってくる脈動がドクドクと鳥海の体内で響く。
瀬見が動きを止めて、じっと鳥海を気遣っていた。
鳥海の耳元で鳥海と同じように息を荒げる瀬見がいるが、その息も流れ落ちる汗も鳥海には感じられない。
どれくらい経ったのか、「鳥海…」と掠れた声が微かに鼓膜に届く。
鳥海が強く抱きつきすぎていたせいで瀬見は顔を上げられずにいた。
徐々に引いていく波に、体の強張りが僅かでも変わるのを、挟まれた瀬見は分かるのだろうか。
それでもまだ鳥海は、少しでも動いたら身体がバラバラにされるのではないかという恐怖概念があって、全ての力を抜くことはできなかった。
瀬見が抱えた鳥海の足をシーツの上に下ろす。
その動きすらビクリとするのに、慎重に扱われると思う以上に負担は少なかった。
両膝を立てた状態で、下半身はほとんど動かさず、瀬見が鳥海の髪を撫でる。
腰に回った手も、指先だけが小さくトントンと肌を宥めた。
「鳥海…、大丈夫だ…。…大丈夫だから…」
鳥海の目から、訳の分からない涙がこぼれていった。

酷く安心する声音と腕の中なのに…。
瀬見の望むようにできない不甲斐なさなのか、優しさが心苦しいのか…。
ようやく鳥海は、自分で空気を吸い込んだと分かるほど、肺を膨らませた。
呼吸を確保することがどれだけ難しかったのだろうかと振り返るくらい、大きく。
「あ…、瀬見さ…」
不思議と腕からも力を抜くことができるようになる。
髪を撫でてくれていた腕が鳥海の頭の下に回り、抱え込むように頭部を押さえられると、瞼に頬に、鼻先にと、寄せるだけのくちづけが降ってきた。
唇だけは塞がず、何度も瀬見の唇が顔面を覆っていく。
こぼれた涙は吸い取られ、顔中の、当てなかった場所はなかったのではないかと思うくらいキスの雨を振らせた後で、瀬見は正面から鳥海を見下ろしてきた。
「鳥海…。…ありがとう…」
苦しそうではあっても、微笑んだ瀬見には優越感も混じっているようだった。
そして、今度こそ唇へと宛がわれる。
啄ばむようなくちづけを数度繰り返して、そっと舌が差しこまれて…。
緩慢な動きで、しかし深く鳥海の気持ちを拾ってくれる。
…自分は瀬見のためになっているのだろうか…。
そんなことを考える必要はないのだと。

時折、ピクリと体内で蠢くものがある。
幾筋も垂れてくる汗が、瀬見の状況を物語っていた。
鳥海は腕の力を緩めた。
下腹部の緊張も解いた。
見つめ上げると視線が交差する。
また瀬見自身が一回り大きく膨らんだ気がして、「あぅっ」と仰け反ってしまう。
そのことは瀬見もよく分かっているようで苦笑に変わった。
「鳥海が可愛い過ぎて、その可愛さで煽るからだよ。…さっきは、一緒に持っていかれるかと思って焦ったのに…」

静かに腰が回った。
さっきは…という意味が鳥海には謎だったが、勢いで吐精してしまった現実を汗とは違うべたつきに気付かされた。
意としていなくても飛び出してしまうのか。だから『粗相』というのか…などとどうでもいいことが脳内を巡っていく。
「でも鳥海が感じてくれたんだって知れて嬉しかった。…鳥海…、悪い、もう動くよ」
回っていた腰が徐々に引かれていく。
半分出てはまたゆっくり戻ってきて、次はぎりぎりまで抜かれて、やっぱり戻ってきて…。
内壁を太いもので擦られる感覚に、果てたばかりの体が否応なく反応を示してしまうのが、鳥海にも摩訶不思議な出来事だった。
「あっ」
嫌でも掠めていく場所があって、敏感になった身体は微かな刺激でも快感として鳥海に刻まれていった。
瀬見の手が鳥海の肉茎を撫でる。
包んでは扱いて、ムクムクと成長した先端を指の腹で押した。
爪先で引っ掻かれると得も言われぬ快感が送り込まれてきた。
…痺れる…っ。
一度ブルッと体を戦慄かせると、「鳥海、もう一度は待ってよ…」と瀬見が囁いてきた。
首が縦に振れたのは、頷いたからなのか揺さぶられたからなのか、分からない。
瀬見の動きが早くなる。
当ててくる角度は弱点を執拗に狙っていた。
もう何度目かの、奥から沸き上がってくるものに巡りあって、いやいやをするように首が横に振れたが、瀬見は最初の約束通り、それを無視した。
「やっ、せ、瀬見さ…っ、瀬見…っっ」
膨らむ怒張と、締めつける狭道で苦しいはずなのに、体中を占拠する圧迫感よりも快感が凌駕していく。
「鳥海、息を合わせて…っ」
言われる意味が分からない…。
より一層速度を増す動きは、確実に鳥海を追い上げてきたが、もう一歩のところで反らされて、言うまでもなく快楽を求めて腰が瀬見に合わせるように揺れた。
もっと深く攻め込まれて、その愉悦を絶え間なく感じとることができる。
「あっ、あっ、あぁっ、…せ…っ」
「鳥海っ、鳥海っ、鳥海っっ!!!」
共鳴する体が熱く溶けあっていく…。
耐えたものを余すところなく吐きだそうとする瀬見の動きは、もっと奥を求めて強く叩きつけられた。
その衝撃で鳥海は全身を使って瀬見に縋った。
自分も吐き出すために力を込めた内壁を、凶暴な雄がこじ開けて侵入してきて、攻落させられる。
いや、すでに落ちていたのなら、救われるのだろうか…。
「…ふっ、あっ、せ…、イ、くぅ…っ!!」
ギュッと体が締まった。
「ウッ!!」
低く呻いた瀬見の声と重なって、鳥海の最奥が熱い迸りを浴びた。
注ぎ込まれる熱は、瀬見の想いだと信じられる。
先程放出したばかりなのに、鳥海も新たな白濁を溢れさせた。

意識が飛びそうになる。
暗闇の中に引きずり込まれそうになりながら、見える一つの明かり。
『鳥海っ!!!』
暗闇の海の中で聞こえた声と、抱きしめられた温かさを、一生忘れることはないだろう…。
あれはきっと、ここに辿りつくための入り口だった。

瀬見が脱力して鳥海の上にかぶさってきた。
重いのに、今はその重さがそばにいてくれる強さに思えて安堵する。
ふたつのうるさい心臓を互いに感じながら、うっすらと目を開けると、カーテンの隙間から差しこまれる日差しが部屋を明るくしている。
まるで木漏れ日のカーテンのように、柔らかく、優しく輝いていた。

瀬見がくちづけを贈ってくる。
「やっと手に入れた…」
いつもと変わらない笑みで見つめられて、鳥海も微笑んだ。
「瀬見さん…」
「愛してるよ…、永遠に…」
もう一度くちづけられて、離れては今度は鳥海から送り返せば、埋めっぱなしになっていた瀬見の分身がピクリと跳ねた。

「あ…っ」
驚く鳥海を知ったように、ニッと笑った瀬見からは、先程までのしおらしさが消えている。
「言ったろ?一度じゃ済まないって」
…一度…って、一度って、もうこの前に一回…っ!! オレなんて何回目なんだか…っ!!
動揺する鳥海の頭を撫でてくれる仕草はいつもと変わらないのに、導かれる道は恐ろしさを孕んでいる。
体を捩ろうとしたら、体内のアソコを押された。
途端に反応してしまう自分の体を恨めしく思ったほど。
強い快楽は鳥海の体に刻まれたのだ…。

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お、終わった…。
ドテッ! ミ(ノ;_ _)ノ =3
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コメント

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終わったねぇ
コメントちー | URL | 2013-09-16-Mon 07:11 [編集]
きえちん、お疲れ様。
瀬見ちゃんと鳥海くんもお疲れ様。
え?まだまだ、続くって?
鳥海くん、熱を出すからさあ。程々にしてね←棒読み

鳥海くんも藤里くんも良かったねえ。
(藤里くんとにぃは想像!想像なんだけどー)
これからも仲良くガールズトークしてね(笑)


う「ねーねー、とーりー?」
と「なぁに?」
う「あのさあ、あのさあ…」
と「ん?あ、これ食べたいの?あーん」
う「あ、美味しい!やっぱりこれ買って正解だな」
と「鳥海のもチョーダイ」
う「あのさあ、にぃってぇ、にぃってさあ」
と「ん?八竜さんて?」
う「ゴニョゴニョゴニョゴニョ」
と「!!!!!!!!」

二人で要らない知識を与えあわないと良いね♪



あ!台風は大丈夫ですか?
我が家の辺りは風がビュービューです。
師匠が住む関西は大変みたいだけど。朝七時現在。
皆様、くれぐれもお気を付けて。
Re: 終わったねぇ
コメントたつみきえ | URL | 2013-09-16-Mon 07:31 [編集]
ちーさま おはようございます。
ご一緒したようです。

> きえちん、お疲れ様。
> 瀬見ちゃんと鳥海くんもお疲れ様。
> え?まだまだ、続くって?
> 鳥海くん、熱を出すからさあ。程々にしてね←棒読み

終わったよ~っ。
良かった~。肩の荷が下りました(←)
次のラウンドは皆様の想像力にお任せしております(笑)
ひっさしぶりですよ、こんな長いエチは~。

> 鳥海くんも藤里くんも良かったねえ。
> (藤里くんとにぃは想像!想像なんだけどー)
> これからも仲良くガールズトークしてね(笑)

> 二人で要らない知識を与えあわないと良いね♪

赤裸々なお話をしているのかしら…。
やたらなことができない保護者になっちゃうわね。
次にお出掛け(海とか)するときは、当然お部屋は別々だね。

> あ!台風は大丈夫ですか?
> 我が家の辺りは風がビュービューです。
> 師匠が住む関西は大変みたいだけど。朝七時現在。
> 皆様、くれぐれもお気を付けて。

こちらは風が強いくらいですかね。
雨は時々強くなるくらいです。
地域によっては甚大な被害になっているようで心配です。
本当に皆様お気をつけて。

そんな中お出掛けしてきた記事は別宅に上げておきましたので、お暇な時に見てやってください。
http://kiehan.exblog.jp/18617934/

コメントありがとうございました。
@台風@ ヽ`、ヽ(つ∀゚;)っヽ`、ヽ
コメントけいったん | URL | 2013-09-16-Mon 14:37 [編集]
瀬見と鳥海の間に 吹き荒れた甘く濃厚な嵐も過ぎ去り、リアルでも (私の所は)台風は過ぎ去って行きました。
しかし 瀬見が こんなに 極上甘々な男だとは…
私の妄想範囲を 遥かに超えてたよ~~!!
今 言えるのは Give up! ┐( ・´_`・ *)┌ マイッタ...だけです(苦笑)

台風18号で 昼過ぎから 朝方まで 雨と風が 凄かったです。
ちーさん、気に掛けてくれて ありがとう♪
私の方は、被害も無かったです。

各地で 多大な被害をもたらした台風、皆さまの所は 大丈夫ですか?
まだ これからの方は、十分に お気をつけて下さい。

ここ数年の 不順な天候には ほんと 不安を感じずには いられませんね…(-""-;)んー
 
Re: @台風@ ヽ`、ヽ(つ∀゚;)っヽ`、ヽ
コメントたつみきえ | URL | 2013-09-16-Mon 16:00 [編集]
けいったんさま こんにちは~。

> 瀬見と鳥海の間に 吹き荒れた甘く濃厚な嵐も過ぎ去り、リアルでも (私の所は)台風は過ぎ去って行きました。
> しかし 瀬見が こんなに 極上甘々な男だとは…
> 私の妄想範囲を 遥かに超えてたよ~~!!
> 今 言えるのは Give up! ┐( ・´_`・ *)┌ マイッタ...だけです(苦笑)

イメージ、崩れましたか?
でも我が家の攻め君はみんなこんな感じですから~(´∀`;)
最終的には受け子ちゃんに弱い。

> 台風18号で 昼過ぎから 朝方まで 雨と風が 凄かったです。
> ちーさん、気に掛けてくれて ありがとう♪
> 私の方は、被害も無かったです。

ご無事でなによりです。
こちらもすっかり晴れ間が見えるようになりました。
昼間の嵐が嘘のようですよ。

> ここ数年の 不順な天候には ほんと 不安を感じずには いられませんね…(-""-;)んー

本当です。
いつどんな災害がやってくるか分からない昨今ですね。
無事をお祈りいたします。

コメントありがとうございました。
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