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BLの丘
木漏れ日 49
2013-09-11-Wed  CATEGORY: 木漏れ日
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


体に感じるものに動揺して、どこに視線を向けたらいいのか、右へ左へと彷徨わせると、気配に気づいた瀬見がクッと笑う。
「分かる?鳥海を前にしてはこんなものだよ…」
苦笑だろうか。
抑えたくても抑えられないものがあることを隠しもしない。
それは見せることの恥ずかしさもないということなのだろうか。
「瀬見さん…」
「鳥海が俺を受け入れてくれたんだって思ったら興奮が止まらないっていうか。ホント、暴走しているの、俺だよね」
泡立てたボディタオルで項を宥めるようにさする。
前が密着している分、背中から洗っていくのかとは想像できることだったけれど。
それでもやっぱり、自分に対してどんな気持ちでいるのかの疑問の答えのような気がして、少し体を離しては、そっと瀬見の雄に触れてみた。
手のひらで肉茎を包むと、思った以上に硬くて、鳥海の手で全体がくるめないことを教えられる。
「ウッ」と即座に瀬見が呻いて、腰を引いた。

「う、鳥海…」
戸惑い掠れた声は初めて聞くような気がする。
鳥海は自分がどんな失礼なことをしたのかと我に返って、「ご、ごめんなさい…」と両腕を掴み、肩口に瞼を押し付けて目を閉じた。
…なに、触っちゃっているんだろう…。
全身に火が点るような羞恥が一気に駈け廻った。
それから瀬見は、自分を落ちつかせるように一度ふぅぅと大きな息を吐きだした。
「困った仔猫ちゃんだ…」
「?」
意味が分からずに恥ずかしいながらも、瀬見の困惑する声に顔を上げれば、苦笑いの瀬見が額に唇を当ててくる。
「興味をもってじゃれつかれるのは嬉しいけど、今はちょっと…。これでも必至で耐えているんだからさ」
困らせられているんだ…とやっぱり苦しげに苦笑いだった。
遊んで、構って、と飛びついてくる子猫たちを思い出す。
自分が同じ行動を取る猫と重ねられていることが分かると、余計に身体が熱くなった。
本能で動いている動物みたいだ…。
「ご、ごめんなさ…」
慌てふためく鳥海に、瀬見は咎めてくることもなく「少しだけじっとしててよ」と言い置いて、時々くちづけながら手早く鳥海の背中と胸元から腹にかけてを洗い進めていった。
人に洗われたこともなく、それだけでも充分恥ずかしいのに、その恥ずかしさがあるからか、自分の性器もピクピクとするのを感じると、どうしようもない緊張と羞恥に包まれる。
瀬見が身をかがめて太腿から下へと洗おうとするから、「も、いっ」と声を上げると、「だれも見ていないから」と諭されて流されてしまった。
どうしたって瀬見の顔から鳥海の股間までの距離が縮まる。
「瀬見さん…」
今にも消え入りそうな情けない声が漏れても、「すぐ終わるよ」と宥められただけだ。
鳥海はかがめられた瀬見の広い背中に視線を落とすのが精一杯だった。

見られているという意識が、否応なく鳥海の分身に直結していく。
両手で前を覆って…、しかし、そう時を置かずに体を上げた瀬見は、視線を合わせて見つめたあと、また唇にくちづけを落としてきた。
でもそれはすぐに離れるものではなくて…。
ポテッと床に何かが落ちる音が聞こえた。
唇の上を舐められたり、食まれたり、少しばかり口が開けば舌先が入りこんでくる。
歯茎を舐め、舌上をくすぐられ、上顎に当ててくる。
どう動こうか迷う鳥海の舌を簡単にからめとると、執拗に合わせようとしてきた。
キスだけで官能が高められる。見えない性感帯を発掘されるような動きは、鳥海を翻弄していく。
逃げを打つ後頭部は瀬見の手に押さえられ、隠すための鳥海の手をどけようともう片手が蠢いて分け入った。
人の手の感触にますます身体が跳ね、触られたところが芯を帯びてくる。
「んっ」
先端から付け根まで、付け根から先端までと、大きな掌が扱くと、たまらない快感に襲われた。
的確にポイントを攻めてくる動きに、完勃ちになるのはすぐだった。
脳は思考力をなくし、体だけがずくずくと疼いて、足が震える。
自分の支えを求めるように瀬見にしがみつくと、僅かに離れた唇の奥から、「鳥海…」という囁きが贈られ、鳥海の喉奥に消えた。
こんな…、獰猛な瀬見は見たことがなくて、鳥海は動揺しながらも瀬見から離れられずにいる。
下肢にあった手は離れて鳥海の背を抱き、泡が密着した体を滑らせる。
二つの性器がぶつかり合い、思わず腰が揺らいだ。
瀬見の足が鳥海の足を開かせ、膝頭が絶妙な動きで嚢を揉むように動く。
背中に回された手のひらは双丘を一つずつ撫でて、その谷間に潜り込もうとする。

「っ?!」
突然のことに目を見開いて目の前の顔を見れば、薄目を開けて鳥海の反応を余すところなく観察していたらしい瀬見の視線とぶつかった。
チュッと盛大な音をたてて瀬見の唇が離れた。
鳥海は息も絶え絶えに、大きく深呼吸をする。
「せ…」
「鳥海…、欲しいよ、…君が欲しい…」
耳朶を食まれて、舐めまわす隠微な音が鼓膜に響く。
「好きだよ…。絶対に悲しませないから…」

全く余裕のない瀬見の声など、それこそ聞いたことがない。
彼の本心なのだと伝わってくるようだ。
この前のキスのときだって、いたって落ちついた態度でいたのに。
それだけ鳥海を『特別な存在』として見てくれているのか。
誰にも見せたことのない、自分でも見たことのない後ろの蕾の上を、泡のぬめりを纏った指先が優しく撫でて、疼く快感を運んできた。
「あ…っ」
体中のあちこちから得体のしれない気持ち良さが鳥海を責めたててくる。

どう反応したらいいのか、思考力の奪われた鳥海は瀬見に返事をすることもままならなくなっていた。
「鳥海…」
囁かれる声に、体が反応するだけだ。
「あ…、せ、みさ…」
自分も同じように求めようとしたのか…。
しかし、抱きつこうとした次の瞬間、後孔に指先が入りこんでくるのを感じて、咄嗟に「やっ!」と叫びに近い声が響いた。
全身が硬直して、それは確実に瀬見に伝わったはずだ。
瀬見の動きが止まる。
一瞬の無音のあと…。
一つ息を飲んでから、「はぁぁぁぁ」という盛大なため息が鳥海の耳元で吐かれていた。

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コメント

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私も…(´Д`) =3 ハァァァー
コメントけいったん | URL | 2013-09-11-Wed 12:59 [編集]
瀬見、分かっていたと思うけど、鳥海って 純粋培養で 育った子だからね!
それが 誘いになるとは知らず、何の躊躇いも無く 瀬見Jr.に触れるのも…

その性質に翻弄されるのも 一興だし、
それに 何色にも染まっていない鳥海って 良いでしょう、瀬見♪
これは 躾けがいがあるもんねー(´▼ω▼)y─┛゚+o。オハツ。oO

Re: 私も…(´Д`) =3 ハァァァー
コメントたつみきえ | URL | 2013-09-11-Wed 14:56 [編集]
けいったんさま こんにちは~。

> 瀬見、分かっていたと思うけど、鳥海って 純粋培養で 育った子だからね!
> それが 誘いになるとは知らず、何の躊躇いも無く 瀬見Jr.に触れるのも…

純粋培養(笑)
まぁ、その無垢さに惚れたところもあったのでしょうね。
にぃがどんだけ大事にしているのかも、すでに教えられているし。
それはもちろん、あんなこともこんなことも 鳥海には教えていないと気付くところです。

> その性質に翻弄されるのも 一興だし、
> それに 何色にも染まっていない鳥海って 良いでしょう、瀬見♪
> これは 躾けがいがあるもんねー(´▼ω▼)y─┛゚+o。オハツ。oO

瀬見のほうがドギマギさせられているのかしら。
あまりの純真さに俄然やる気になった瀬見かしら。
きちんと躾けないと、どこで何をするか分からないものね。
コメントありがとうございました。
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