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BLの丘
夏休み もっと番外編
2013-07-29-Mon  CATEGORY: 『想』―sou―
「へぇ…、大変だったんだね」
カウンター越しに、コーヒーを淹れながらつぶやいた一葉の言葉に気持ちというのは込められているのだろうか…。
やはりカウンター席に座った那智は、特別に作ってもらった『梅エビパスタ』を平らげて、食後のコーヒーを待っている。
営業途中、立ち寄った『喫茶店』で昼食をとり、ついでに愚痴も聞いてもらった。
同居人である久志が怪我をして、いろいろと手間がかかるのだと。

久志は定時出勤、定時退社を繰り返しており、営業職の那智が帰宅するときには、家で待たれている状況だ。
今更、面倒をみてやる気はないと、強がりな発言が漏れた。
一連の事態を耳に挟んでは、それでも『他人事』といった感じで一葉は同情の気持ちを表現してくれる。
…いや…、気遣われても困るのだが…。
一葉と久志のナニカは想像できないだけに安心もしていた。
今、初めて聞いた…ということも気を落ちつかせてくれる。

安心はしても、どこまでも心配させる軽薄な存在なのかと訝しがった後…。

この店を仕切るバーテンダー(夜は…)は、いらぬ心配をしてくれた。
「何、ヒサシってば、メシ食えていないの?会社帰りでも寄れよ。那智くんの分も用意しておいてあげるからさ」

…どう捉えたって、那智は『おまけ』にしか聞こえない。
しかも明らかに那智が作るより、栄養価満点で、回復に役立つとしか言っていない。

日野の人が良いことは認めるけど…。

那智は納得いかないながらも、この後自宅に立ち寄れる時間を聞きとめられて、『残り物』オンパレードが詰まった紙袋を渡された。
デパ地下の惣菜コーナーパリの品質の良さだ。

喰わせたくはないが、食わせてあげたい。
複雑な心境に襲われた。

去り際日野に、「いつでも来いよ、って言っておいて」
と囁かれた言葉は、久志に聞こえることはなかった。
"エサ"に釣られることはないと分かっていながら、不安だけが押し寄せる。

動けない身体のまま、家にうずくまっていればいいっ
とは、那智の思惑である。

ヘタに美味しい料理を満喫されて、ないがしろにされることなど納得がいかない。

日野が持たせてくれた『残り物』は、途中下車の那智の得意先に振る舞われていた。

絶対に近寄らせない…。
それは那智の意地でもあったのだけれど。


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じゃあ、那智、愛妻料理作ってあげなよ~。
でも成俊みたいに素直じゃない那智は、日野からの教えなんて受けないんだろうね…。

『愛妻料理対決』でもするかな…。
千城「完璧だ」(←後ろに控えるコック)
安住「一葉がつくるものは何でも美味しいね」 一葉((////))
成俊「光也、食事時間不規則だし、お弁当のほうがいい???」
佐貫「成俊の握り飯は最高だ」(塩分控えめ)
久志「那智~っ、メシ~っ」
那智「『(日野)宅配』に頼ればいいよ」
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コメント

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なっちゃぁぁん
コメントちー | URL | 2013-07-30-Tue 17:59 [編集]
まあ、素直じゃないんだから。
さすが、ツンデレ王子第一号(笑)
成くんは、素直なのになあ。
ひーくんも、一葉もだけどねえ。
まあ、なっちゃんらしいから、良いよね。

ちー、風邪を引いていまだ咳が止まりません。
佳史さんみたいなお医者さん、プリーズ。
この間、行った先生は怖いんだもん。
みなさんも、風邪などお召しなさらぬように・・・

師匠、そんなんだからしばらく腐レンジャーに行けません。すーさん、写真よろしくっ(笑)
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