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BLの丘
由良と由利のお花見
2013-04-03-Wed  CATEGORY: 原色の誘惑
連休の日、『さくら山公園』という、小高い山は、真っピンクに染まった。
地元だけでなく、かなり有名な桜の名所で、あちこちから人が押し掛ける。
ちょうど休日ということで、人手はそうとうあるだろう。
子供が遊べる遊具もあるため、家族連れなどがシートを敷いて、お弁当を食べる光景がどこにでも見られる。
花を愛でるために散歩する人もいれば、花より団子で宴会をする人も。

桜が咲き始めたころから、通路を確保したロープが張られる。
いつもであればキャッチボールくらいできそうな場所が、『席』に変わるのだ。

この日は朝から快晴だった。

前日から実家(?)に戻ってきていた由利は、由良と一緒のベッドで眠っていた。
カーテンの隙間から明るい日差しが差し込んできて、由利と由良はほぼ同時に目覚め始める。
しかし、起きあがるところまではいかない。
「ユーリ、まだ眠い?せっかく会えたんだから、もっとゆっくりしよう」
「うん、ゆらぁ・・・」
イチャイチャする朝はいつものことだった。


その頃。

言われなくても率先して『さくら山公園』に向かい、辿りついた萩生と雄和は、すでに混みあっている風景に驚愕した。
一番良い場所などは、すでに広々としたシートが敷かれていて、さらにバーベキューセットまで用意されていたりする。
どうも、どこかの会社の花見会場になっているらしく、会社のマークの看板が5メートルおきくらいに4本も立っているのが見える。
そこに、寝転がる寝袋に包まれた男性は・・・、まさか、もしかしなくても『席とり番』だろう。
「げーっ、いつから来ているんだよー」
「とりあえず、どこか探そう。まだ空いている場所、あるんだし」
萩生が叫ぶのを雄和が冷静に押さえていた。

桜の木からあまり離れた場所では意味がない。
テクテクと歩き続けて、山の中腹にある、通路から外れた場所を見つけた。
ベンチもあるのは、山で休憩をとるために設置されたものだが、早起きの老人夫婦が仲良く並んで座っている。
その隣にシートを広げさせてもらった。
ここなら、上を見ても下を見ても桜だらけで、後から来る二人も大喜びだろう。

それから1時間以上。
先に着いていたふたりは、ウトウトと眠っていた。

手ぶらでおててつないだ双子登場。
由良「何、寝てんのっ」
由利「すっごいたくさんの人でびっくりしちゃった。早く来て良かったね」

誰が『早く来た』んだ?と言いたいセリフは発されない。
ニコニコとそれぞれの相方の隣に座られて、あまりの可愛さに文句もないと言ったところか。
まわりをうろつく人は、どこかに空き場所がないかと探しまわっているのが一目瞭然で、ちょっと優越感にひたれる。

さくら4

昨夜、多めに作っておいた料理を詰め込んできただけのお弁当を広げて、さあ、いよいよ『宴会』となったとき、4人全員で動きを止めた。
飲み物が何一つなかったのだ。

由良「はぎお~っ!!すぐ買いに行って来てっ!!5分で戻ってきてっ」
萩生「5分・・・って、ここ、中腹なんですけど・・・」
由良「忘れた萩生が悪いっ。責任取るの、当然っ」
さっさと立ち上がるよう足蹴りにされながら、靴に足を突っ込んでいた。
雄和「俺も一緒にいってくるから。由利、待ってて。変な男に声かけられるなよ」
由良「言われなくても、おまえみたいなヤツ、近づけるかっ」
由利「もう、由良ってばぁ・・・」

二人でいるから少しは安心だとは思っていても、やはり気持ちは焦る萩生と雄和だった。
なんていったって目立つ二人なのだから。
もう立ち上がらなくてもいいくらいの大量の飲み物とおかしを袋いっぱいに買いこんで戻れば。
案の定、二人組に声をかけられている光景に出迎えられた。
広い場所を一緒に・・・と入りこもうとしているらしい。
萩生と雄和は速攻で全力疾走に変わっていた。

萩生「由良、おまたせっ」
由良「遅いよっ」
雄和「由利、平気?何もされてない?」
由利「うん、大丈夫。由良が守ってくれた」

由利と雄和の初めての出会いの時、一緒に由良がいなかったのは幸運だった、と思った人間はどれほどいたか。

すごすごと去っていく人間には目もくれず、そこの4人は、桜の花と同じく、ピンク色の気持ちに包まれるのだった。

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コメント

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♪\(>▽・)-oo-(・▽<)/♪ 双子ちゃんだぁ♪
コメントけいったん | URL | 2013-04-03-Wed 14:21 [編集]
相変わらずの 由良と萩生のカカア天下夫婦と 
由利と雄和の 甘々夫婦に 分かっていても 笑ってしまう(o^^o)ふふっ♪

ちーさん、大好きな双子ちゃんだよ!
まだ 大変な事が 続いているのかな?

今日は 花冷えと呼ぶに相応しい日で 強風で 桜の花を 散り乱れてます。
今年も 写メは ダメでした
トボトボ。。。。。。。。。(o;_;)oソンナ
お花見
コメント甲斐 | URL | 2013-04-03-Wed 17:43 [編集]
双子ちゃんたちは
お花見が満喫できてうらやましいです
桜の咲き始めと共に気温が下がって
お天気も悪い日が多かったので
せっかくの満開も並木道や公園の桜を
歩きながら眺めるだけになってしまい残念でした
私も桜の下でおいしいお弁当広げたかったな~
ふふふ
コメントちー | URL | 2013-04-04-Thu 13:56 [編集]
双子ちゃんだあ!
きっと、きえちんとこで最強の部類に入るね。
最強、受け子ちゃん選手権にエントリーしときます。

あ、アマアマ旦那のエントリー名簿、作らなきゃ。

にしても、ゲボクーズ。
相変わらずですね。甘すぎですよ?
わかるけどさあ。

双子ちゃんも、アグラかいてるとねー。
横からかっさわれるよ?

「ひー、雄和さん、重いっすよ!」
「頑張れ、ハギー。もう少しだ」

可愛い子ちゃん達、登場。

「あのー、手伝いましょうか?」
「僕たちも、あっちに行くんでー」

『『あ、ちょっと可愛い。かも?』』


「ユーリ!見て、あれー」
「僕の雄和さんに触るなぁ」

なんちゃって(笑)

師匠、今日までは大変なのー。
生きてるからねー。
コメントたつみきえ | URL | 2013-04-04-Thu 16:25 [編集]
ちーちゃん こんにちは
お体は大丈夫?

久々のミニSS 楽しませてもらいました。
ハギーも雄和も浮気することはないと思いますけれど。
急いでいるときには猫の手も借りたい心境なのかしら。
荷物運びにしか扱われない人も気の毒ね。

名簿ねぇ 楽しみだけれど 無理しないでね

またね
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