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BLの丘
誘われたその先に 18
2013-03-29-Fri  CATEGORY: 誘われたその先に
高槻と連絡が取れなくなった。
電話やメールや、いろいろと送りあった日々があったのに、手のひらを返したように全て空になる。
東成とは何もないと言ったところで、もう言い訳でしかないのか。
高槻は今でもあの男のもとに走っているのだろうか。
こちらも抱いているのに、抱かせているのに・・・。

東成は悟ったように、「もう忘れろと」近寄ってくる。
一度男に開いた体は、また男をもとめているのかと思うくらい、女とのつながりとは違う体感があった。
身体の奥から突きつけられるものは、過去に知らなかったものだ。
高槻に教えられたもの。

このまま、東成に寄りそってしまったほうがいいのだろうか。
まるで高槻には、それを望まれているかのように。
無言の全ては、『受け入れられない』と暗に語られていたのか・・・。

涙に濡れた日々に、目の前に表れてくれたのは八尾だった。
散々遊んでいそうな雰囲気があるのに、真剣に向き合ってくれるところがあったとは。
仕事を休み続けていたマンションにやってきたのは。本当に心配してくれているからだろう。

遊んだ分、分かっているようでもあった。
男も女も・・・・
「俺、東成の友達という立場では、アイツを応援してやりたいけれどさ。茨木、おまえ、どう思ってるの?妥協して中途半端に東成を惑わすなよ」
『中途半端』・・・

分からない、分からな過ぎる。
どうしたらいいのだろう。
友人すら失う現実がある。

「はっきり言ってくれていいから。東成のことはどうにだってしてやる。まずはお前の気持ちだろ。相手の男にだって話、つけてやるよ。お前も傷つくな。東成も傷つけるな」

守ってくれようとする気持ちがあまりにも温かった。
「八尾・・・」
遠かった人は、すぐ近くに寄ってくれていた。
挟まれた空間、どこに縋ればいいのだろうかと悩み続けた中に光りが差す。
ありのままでいればいいと言われて、安堵もするけれど。

『まだ好き』だという思いだけは消せなかった。
好き・・・なのだ。
好きになってしまったのだ。
いくらだってリードしてくれる人。
大人の貫録を見せてくれる人。

自分とは違う世界を生きていく人・・・。
高槻生野。
初めて好きになった『男』

後日、八尾が調べてくれて、あの『探偵』が、高槻の意としないものだとわかったのはどれくらい先か。
第三者が雇い、証拠を掴んだと、高槻に見せたのだと。
ただ、時間があきすぎていた。
真実をお互いが知るまで・・・。

「もう一度抱きしめてもらえ」
そう言ったのは八尾だ。
分かっている人は本当に強い。
全部を言えと伝えられる。
隠していいことなどないのだと。
どこで高槻の気持ちを知ったのかまでは言わなかったが、チャンスだけは用意してくれた。

家の前で待ち伏せて
「好き」ともう一度言った。
疑ったような表情にもめげなかった。
「好きなの、好きだよっ、高槻さんの事が好きで・・・」
後悔した表情は何故なのだろうか。

一つのため息を吐いて
「バカだな・・・」
過去にも聞いたことがあるセリフが耳に届く。
それでも嬉しかった。
自分を見てくれていることが分かるからこそ。
「高槻さん・・・」
「愛しているよ。愛し過ぎて分からなくなるんだ。おかしくなりそうに。和泉が欲しい。和泉だけが特別で気が変になる。狂う自分が止められない」

高槻はもう一度はっきりとした和泉の言葉を聞きたくても、それを言わせない雰囲気を作った自分の態度を、高槻自身が後悔していた。
今のように、何でも脅えずに口にして言えば良かったのに・・・と和泉を責めるものの、それはほんのわずかのもので、たぶん、高槻のプライドなのかもしれない。
気が狂うくらい抱いて、抱き潰して、和泉を壊してしまいそうになるから、中途半端にした残りの捌け口を他の人間に求めたのは高槻の弱さでしかなかったけど。

逃げた過去があって、リードされて、和泉に少しずつ教えてくれるものがある。
急がなくていいと言い、高槻の体に触れては、自然と受け入れられる事実を感じる。
やがて和泉は高槻の分身を咥えられるようにもなっていった。

「和泉が欲しい」と言われて こちらもまた求めてしまう。
八尾が言った言葉が分かった。
男も女も関係ない。
『好き』は変えられないのだと。


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ぼちってしてくれるとうれしいです。

頭が働かなくなってる・・・
書ききれるかな。
無事書き終えて最後にしたいよ。
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コメント

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お久しぶりです
コメントちー | URL | 2013-03-29-Fri 05:16 [編集]
おはようございます。

体調が悪かったり、試験があったりでコメント出来ないでいました。
コメント、書かないでいると書くのちょっと勇気がいりますね。
散々、きえちんとこで遊んでたのに(笑)

私の予想をまたまた裏切り、高槻さんと仲直り。
福ちゃん、再び!にはならなかったあ。
きえちんがまたやるとは思わなかったけど。
どうも脇役が好きで困る。
想う相手に素直でいるのは基本なんだろうなあ。
私は、まったく素直ではありませんでしたが。
あ、いらない情報だね(笑)

きえちん、体調悪いのかな?
あんまり、無理しちゃダメだよ。
お話の続きよりそっちが気になる。

にっかたん、ちー、良くなりましたよ。
師匠のうーたん日記、まだ全部読んでないよー。
さえさんも元気かな?

丘の住人の方々。
体調に気を付けてくださいね。
コメントたつみきえ | URL | 2013-03-29-Fri 09:34 [編集]
拍手コメAさま

>いつも応援してます! 設定とか大好きです ただ 今回16話位から 私の読解力が乏しくて 解らなくなってきました~ p(´⌒`q) 説明してほしい~!!

自分でも読み返して、訳分からないと痛感しました。
何書いているんだろうなぁ。

和泉は高槻を好きだと思う気持ちがあって、なにもかもを晒したのに、
高槻はノーマルな和泉を前にしておじけづいていたんです。
それで、昔からの男に逃げていた。
『簡単に抱ける存在』といっては失礼ですけれど
馴染みのある人は抱くことができた存在でした。

東成は前々から和泉のことをきにかけていたようですが、結果的に振られた形です。
きっぱりとふってくれと言ったのは八尾で、たぶん、東成の思いが届かないことも勘づいていたのでしょうね。
いい、友人関係で終わらせてほしいというか。

和泉は高槻のもとに戻っていきました。

あと数話で終わらせたいと思います。

みなさま、ありがとうございます。

愛すれば 愛するほど 
コメントけいったん | URL | 2013-03-29-Fri 11:14 [編集]
どれだけ 経験豊富な高槻でも 愛しすぎる和泉を前にしては 自信も揺らぎ 不安になるもの
まして 和泉はノンケだしね~若いしね~

八尾のアドバイスは 和泉の心に 素直に聞き受け入れられたようですね。
自分を知っていて 客観的な立場の人の言葉だからかな

誤解も解けて 和泉との仲が戻った高槻、ちゃんと 藤井寺とは 別れたんでしょうね!

『うーの にっき』
いーちゃんが げんきになりました!
いずみちゃんと なかなおりして きもちわるいほど いつもニコニコしてます。
ママは あきれて 「バカな おとうとね…」って
いーちゃんは バカだったの?

でもね、うーは さいきん げんきのない もぅーくんのほうが しんぱいです。
もぅーくん、げんきになって おそとで いっぱい あそぼうね♪

ちーさん、(@´・∀・)ノノ;。☆オカエリー♪*
体調が酷く悪いのかと 心配してました。お声が聞けて 本当に 嬉しい~♪

きえちんも ベッドとお友達になりたくなかったら 無理は禁物だからね!
なんなら オンチの私が側で 子守歌でも♪
ネームレーネームレー♪(* ̄O ̄)~♪^♪~( ̄o ̄;)ウッ ネムレナイ…

みなさま こんにちは
コメントたつみきえ | URL | 2013-03-29-Fri 14:00 [編集]
どこぞかの高校野球の監督が 『和泉』というお名前で一人興奮しています。

ちーたん、おからだ、無理ないようにね。
また遊んでくれたらうれしいけれど。

脇役 好き好き言ってくれて嬉しいです。
今回は裏切らない形で(笑)
本命に好きっていえないの~。それはいけませんね~。(←何様だ)


八尾ってただの遊びにんじゃなかったね
ちゃんと友達を思える人でした。

高槻、藤井寺との関係は・・・きっぱりきらないと 和泉に対しておかしなことになるし。

『もものにっき』

うーちゃんのおじちゃんも元気がなかったけれど、ボクのパパも元気がありませんでした。
でも"あたらしいであい"というのがあったようで、パパも少し元気になりました。
うーちゃんのおじちゃんが元気になってくれたから、パパもうれしくなったのかな。
うーちゃんのママは『バカなおとうと』っていっているらしいけど、うーちゃんのおじちゃんはとってもかっこいいです。
"オジャマムシ"いずみちゃんがそばによりたがるのもわかります。
パパもよりたがります。

うーちゃん、ももはげんきだよ。
こうえんでいっしょに遊ぼうね。

またね~
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