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BLの丘
日生の遊園地
2013-03-12-Tue  CATEGORY: 新しい家族
気温もあたたかくなってきたので・・・ということで、日生は和紀に連れられてネズミの国という遊園地に行った。
とても広いところだからと、周防と清音もついてきてくれる。
入口を入ると、大きなネズミのぬいぐるみ(←きぐるみ)が出迎えてくれて、多くの子供たちが一斉に群がっていた。
日生も近づいてみたいものの、寄ってもいいのかと脅えてしまう。
周りの勢い良い雰囲気に気圧されたかたちだ。

「ひな。ひなも一緒に写真撮ってもらおうね」
脅える日生をものともせず、抱き上げては堂々と近づく和紀に怯えは少しずつ薄れた。
男の子と女の子の姿をしたネズミは日生を真ん中に両手を握ってくれた。
怖かったけれど、笑顔を振りまいてくれるネズミには安心感も訪れる。
危害はないのだと・・・

そのあと お城の形をした大きな建物の中に入って、ネズミたちが踊るショーを見たり
船に乗っては魔法の国を流れた。
見たこともない不思議な世界に日生はどんどんと魅了され、目については走りだしそうになって和紀に止められた。
よちよちとあるくだけにすぐ捕まえられるのだが。
「ひな、迷子になるよ。走っちゃだめだよ」

周防が「目印になるだろう」と買ってくれた大きな耳のカチューシャは日生をますますはしゃがせるものとなった。
自分もあんなふうに、人気者になれるような・・・

「ひな、可愛いよ~」
和紀が万遍の笑みで見てくれるから余計に嬉しくなる。

ここでも和紀はキャラメル味のポップコーンを買ってくれた。
しかもネズミの入れ物に入ったもの。
ふたができるために、日生は急いで食べることをしなくていいと分かった。

道路を流れるパレードも見た。
踊りを見せてくれるものは一緒に日生の手足も踊らせる。
汗を拭いたり おやつを与えたり、水分補給も忘れない清音の動きに、『一日』という日の長さをどこか感じた親子だった。

周防自身、ここに訪れたのは随分前だ。
まだ和紀が小さかった頃。家族三人で訪れた。
あの時は走り回った和紀に手を焼かされたっけ・・・
そんな昔話がふと過る。
その点、日生は大人しいものだな・・・と少しの悲しさも浮かんだ。
自分流に過ごすことを知らないのだ。
和紀が促して、あれこれと導いていることがせめてもの救いだった。

清音が日生の汗を拭いたタオルをバッグにしまいながら、そっと呟いた。
「本当の兄弟ですね」
見守る目。思いを持つこと。
我が息子ながら・・・と思うところは周防の中にもある。

手を繋いで新しい場所へと向かう姿に、頬は緩むだけだ。
血のつながりなんてどうでもいい話だろう。

周防の妻と清音も、施設で出会った姉妹だ。

「清音さん、いろいろしていただいて、本当にありがたい。なんとお礼を言えばいいのか・・・」
「和紀さんや日生さんに出会わなかったら、『幸せ』という言葉の意味が分からなかったかもしれませんね」

人を大事にする心。
それは日生にも受け継がれていくものになる。

「親父~っ、迷子になるなよっ」
振り返った和紀が叫ぶ。
どっちのセリフだ・・・
苦笑いを浮かべた先には、「ここがだいしゅき」という日生の笑顔が見えた。

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コメント

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だいしゅき
コメントちー | URL | 2013-03-12-Tue 11:51 [編集]
な、ものがたくさん増え続けていけば良いね。
可愛い子がニコニコしてるのは、赤の他人が見ていても良いものです。

腐堕連者隊、出動!

ち「うわ、ひなちゃんメッチャ可愛い!」
さ「ちゃんと、撮れた?」
ち「もちろん!ほら、可愛いでしょ?」
ni 「あ、見てみて?あそこーっ!」
師「周防さま、素敵・・・て、何?」

怪しい男の子の集団発見。

ち「何かベタベタしてない?」
師「あ、手を繋いでるよ?」
ni 「あ、あっちは腰だいて歩いてる!」
さ「き、キスしたぁぁっ」

みんなで騒いでいるうちに、三隅一家は楽しいネズミ~ランドを満喫したのであった。


たまに、本当に怪しい男の子達いるよね?
あやしい男の子
コメントきえちん | URL | 2013-03-12-Tue 12:52 [編集]
いるね~
まさに目の保養です

ずーっと前に姪っ子と甥っ子を児童遊園地に連れて行った時
(本当に地元のちっちゃいところです。一つの乗りものが30円とか50円とかいうところ)
パパ同士の子連れふたくみを見て、ママはどこだろうと探したことがありました。
息子と計4人で来たらしい。
なんだかその光景をふと思い出しました。
遊びに連れて来たんだろうね。

公共の場で堂々とキスするのは・・・
双子だね~。

由良「ユーリ、ポップコーンだよ」
由良「美味しそう」
由良「あーんして」
由利「あーん」

萩生「おまえら、場所考えろよ」
雄和「注目、すごいんだけど・・・」
ただでさえ目立つ二人が口移しで食べた時には・・・
(*゚ロ゚)ハッ!!
雄和「由利~っっっ」
萩生「由良~っっっ」

「「別行動をとろうっ」」
どちらからともなく言いだした言葉に、ひきづられて行く双子だった

「チューは人前でしてはいけないんだよ」という教えはどこまで通じているのだろうか。


ふふふ
コメントちー | URL | 2013-03-12-Tue 19:16 [編集]
そっか、私達が見たのは双子ちゃんと家来だったのか。
ありうるねー。


由利と由良は、引き離されてネズミ~ランドを回っていた。楽しくないわけではないけれど。
何となく、片側が淋しくて。
「由利がいたらもっと楽しいのに!」
「由良がいないとつまんないよ?」

口に出しては言わないけれど、双子の気持ちは落ちていくばかり。
だいたい、なんで別行動しないといけないのか?
今日だって。久しぶりに会ったのに(二週間ぶりですが、何か?)
淋しくて淋しくて、うさぎになっちゃう!

「あ・・・」
「あ・・・」

「「トイレに行ってくる」」

二人、揃って相方を置き去りにしてトイレに向かう。
行った先には自分にソックリな大好きな大好きな半身。

「由良っ」「由利っ」

まるで、何十年も会っていなかった兄弟が奇跡の再会を果たしたかの様な喜びぶりだった。

残された家来(旦那とも言う)を、回収に行けば、やっぱりなと諦めの境地にたった二人がいた。
双子の絆、どこまでも。

そんな二人に出来たのは、双子の間に立って歩く事だけだった。
『『絶対、四人で来ないっ』』

離れて歩かされても楽しそうな二人を見て、固く決心する旦那方である。
コメントきえちん | URL | 2013-03-12-Tue 21:01 [編集]
さすがふたご

いっぱい感じるところがあるるかもね

ごめんなさい いまだめだめな状態で落ち着いたらまた
ちゃんとコメ書きます
読むのがせいいっばいてぜ










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