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BLの丘
あの日の夢 12
2012-11-25-Sun  CATEGORY: あの日の夢
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


躊躇いを持ちながら、五泉は三本目の指を挿入してくる。
性急にならない態度に、大事にされているのだと思わされる。
少しでも苦痛を与えないようにと、拡げる手間を惜しまない。
これまで自分で準備するのがあたりまえだった燕に、五泉はそれを好まないことを教えられた。
「燕だけが負担を負うことはない…」と。

僅かな時間で五泉の指は去っていったけれど、耐えている五泉を思えば、そこまでしてくれたことに感謝すら浮かんだ。
両膝裏に腕を通されて体を折り畳まれる。
肉棒がツンツンと後孔に当たり、数度押しては引いてと繰り返した。
そのじれったさに燕の方が涙声をあげた。
「い、つみ…っ、もぅ…っ」
入れるのなら入れてほしい。
開き具合を確かめているのは分かるのだが、無茶をされてきた過去がある燕は、これくらい何でもないことでもあった。
両腕を伸ばして五泉の首を絡め取る。
同じタイミングで、グッと押し込まれた。
「は…っ、あぁっっ…っ」
燕の首が仰け反って喉という弱い部分を晒す。
一度は止まった五泉の動きも、直後には一気に最奥まで辿り着いた。
「ぅあぁぁぁっっ」
ここ最近、こんな強引なことがなかったのだと、体のほうが知っていた。
息を荒げた五泉が片手を外して、燕の頭を包んでくる。
耳元で「バカヤロ…」と悔しそうに悪態をついた。
それは燕に向けられたものでもありながら、自分自身を罵っているようにも感じられた。
ドクドクと脈打つ灼熱が狭道を目一杯埋め尽くしている。
突然飛び込んできたものをギュウギュウに締め付けて全身を強張らせることに、お互いから声も出せないような息遣いが聞こえる。
しばらくそのままで、落ち着くのを待った。…待ってくれた…というほうだろうか。
すぐにでも動きたいのはきっと五泉のほうだ。

「燕…っ、…ったくっ、おまえってやつは…っ」
「い…、いつ…み」
掠れた声が漏れると、顔を上げた五泉が燕を覗きこんでくる。
お互いの肌が汗で濡れているのが良く分かる。
風呂上がりの燕が髪など乾かしていないのはともかく、五泉も額から雫が滴ってくるようだ。
「自業自得だと思え。煽ったのは燕だからな…っ」
責任を押し付けてくるような口調だったけれど、何があっても乱暴に扱われないことだけは、過去の経験から悟れることでもあった。
かき回すように五泉の腰が回る。幾度か触れるだけのくちづけを落として、また両膝を抱え直した五泉は、自分の動きを燕に植え付けてきた。
ギリギリまで引き抜いては戻してくる。
弱い部分を徹底的に攻められて、燕の脳内は白く点滅するものがあるようだった。
「あぁ、っ、んっ、…ダ…メ…、…イ…く…っ、…っちゃう…っ!」
すぐにも追い上げられた体は限界を訴えた。
嬌声は止まらず、ふたりの腹の間で擦れた燕の性器は濡れそぼって逆にこちらから腰を突き上げそうだ。
「さっさとイけっ。俺も持たない…っ」
より一層抽挿は激しくなる。
しっかりと、ぎゅっと、シーツから背が浮くくらいに抱きついて、弾け飛ぶ瞬間を迎えた。
全身で締め付けたことで、ほぼ同時に五泉も燕の胎内に放精する。生液が注がれるのがはっきりと分かるくらい、五泉の溜めたものは熱かった。

五泉は足を下ろしてくれて、重なった体は重かったけれど、肌の温かさと、まだ抱きしめられていることの余韻に浸った。
息が整うのも待たずに、啄ばむキスから、再び舌を絡めあうくちづけへと変わっていく。
抜かれてはいない五泉の雄はすぐに力をつけていったし、この早さで終わった一度の行為で、五泉が満足などしていないのは百も承知だった。
「大学までは送っていってやるから…。昼間はここで寝ていればいい…」

もう外は白じんでいるのだろうか…。
朝から始まった情交はこの後に辛いものを残すのかもしれないが、それもまた燕には嬉しいことで…。
たまにはこうして拘束されているのだと思わせてくれることに、やっぱりホッとしてしまう。
この人のものなのだと思うことができるから…。


目覚まし時計の鳴る音で目が覚めた。
情事の時間はそれほど長くはなかったし、終わった後には、バスルームに抱かれて連れていかれて、綺麗に洗われた。
ゆっくりと浸かることのなかったバスタブに背中を五泉に預けて浸った。
仕事の疲れ、抱かれた後の脱力感と重なって、うっとりと、またうとうとしてしまうことに気付いた五泉は全ての身の周りのことをやってくれて、燕が眠りに落ちるまで隣で抱いてくれていた。
目が覚めたら、ベッドには燕一人だけだ。
昼間という時間に、五泉が家にいるわけもないのだが…。
目覚ましは燕が通学に向けての準備をする時間をとるために、五泉がセットしておいてくれたものだろう。
『送ってくれる』とは言っていたが、家のどこにも五泉の姿は見当たらなかった。
「やばい…。時間なくなっちゃう…」
ここから自転車で移動するには、あまりにもギリギリの時間だった。
クローゼットの中から燕の服(勝手に五泉が揃えていたもの)を取り出し身につけた。
五泉が買ってくるものは今まで燕が来ていたものとは違って、どこかのブランド物らしい。
それらがまた燕の身を映えさせるものになっているのだが…。
ドタバタと動いていたところに、玄関の開く音が聞こえてくる。
「燕?起きているか?」
どこに向かって…というわけではない話しかけ方で、声が響いてくる。
まさか帰ってくるとは思っていなかった燕は驚いて咄嗟に寝室のドアを開けていた。
廊下を歩いてくる五泉に「うん…」と短い返事をする。
仕事中だと明らかに分かる三つ揃えのスーツ姿であった。
五泉はあの後仕事に出掛けたらしい。

「五泉、仕事じゃ…?」
「送っていくと言っただろう。コーヒーを買ってきてやったからひと息つけ」
答えになっているのかなっていないのか、着替え終わったと分かる燕を促してくる。
先にリビングについていた五泉は、コーヒーショップのロゴが入ったカップとベーグルをテーブルに置いて待っていた。
燕が時間を気にするのに、移動時間はすでに知った五泉は慌てもしない。
いつものように足を組んでソファに座り、ゆったりとカップに口をつける。
「燕、三週間後の土日って空けられるか?大学は休みだろう?」
そんな先の予定を聞かれたことはなかったから、燕は無言のままパチクリとした視線だけで疑問を投げかけてしまう。
「そう忙しい日程ではないんだが、また出張…というか、まぁ出掛ける予定になったから、良ければ燕も行かないかと思っているんだ」
「へっ?!出張?!」
見つめてくる瞳には、今回離れた淋しさが浮かんでいるのだろうか…。

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コメント

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No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-11-25-Sun 14:29 [編集]
拍手コメk様
こんにちは。

> ああ・・いいなあ。甘アマに愛されている燕を見ているのはとても気持ちが癒されます。同化このままで居て。

愛されていますねぇ。
どうぞ癒されてください。
こんな駄文で良ければ…(←)
幸せな生活満喫している燕です。
コメントありがとうございました。
No title
コメントちー | URL | 2012-11-25-Sun 20:54 [編集]
燕くん、大事にされてるって実感した朝だったんでしょうね。心身共に・・・
朝ねー。私、起きる頃じゃん。

出張に連れてくイッツミー。
出張先はどこかしらね。これが野崎さんなら、行く先にはみんな勢揃いしちゃうんだろうね。
良かったねー、野崎さんじゃなくて(笑)


「わーん、師匠!」
「ちー、元気だった?」
「しーしょーっ。人の心配してないで自分の心配してよー。えーん(;o;)」
「ヨシヨシ」

師匠、お身体大切に。

きえさんも、みなさんもくれぐれもお大事にね。

ちー、良くなって薬飲むの忘れてます←ダメダメちゃん
書き忘れた
コメントちー | URL | 2012-11-25-Sun 21:14 [編集]
五泉の三揃え~。
格好良いだろうなあ。最近、三揃え着てる人少ないけどさあ。あれは、素敵だと思う。

背広脱いで、ベスト姿。惚れ惚れ。

師匠、次は背広シリーズにしようか?
早く良くなってねー。
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-11-25-Sun 21:18 [編集]
ちー様
こんばんわー。ご一緒しましたね。

> 燕くん、大事にされてるって実感した朝だったんでしょうね。心身共に・・・
> 朝ねー。私、起きる頃じゃん。

ちー様、いつも早いですよね~。
そんな時間に始めてしまった二人です。
(まぁ、大目に見てやってね。)

> 出張に連れてくイッツミー。
> 出張先はどこかしらね。これが野崎さんなら、行く先にはみんな勢揃いしちゃうんだろうね。
> 良かったねー、野崎さんじゃなくて(笑)

出張は出張、旅行は旅行。
野崎ねぇ。完璧な"出張プラン"作り上げていそうですが。
しかも経費で。
面倒な出張先に、押しつけた社長他お子様は来ないと思うよ。
それとも別の参加目的で行くのか(←)

(雅臣「こちら酒蔵でして~マイクρ(^^ )/◇ハタ  ご案内ぃーー♪」)
(龍太「ま、雅臣さん、試飲は樽飲みじゃなくて… 汗」)

五泉、ふたりきりの"出張"を楽しんでね。
行先は…ニイガタでしょう。(名前からして)

> 「わーん、師匠!」
> 「ちー、元気だった?」
> 「しーしょーっ。人の心配してないで自分の心配してよー。えーん(;o;)」
> 「ヨシヨシ」
>
> 師匠、お身体大切に。
>
> きえさんも、みなさんもくれぐれもお大事にね。
>
> ちー、良くなって薬飲むの忘れてます←ダメダメちゃん

薬、飲め―――――っ。
お大事になさってくださいよ~。
季節の変わり目、体調崩しやすいですからお気を付けくださいね。
そんな中でもコメントありがとうございました。
Re: 書き忘れた
コメントたつみきえ | URL | 2012-11-25-Sun 21:24 [編集]
あー、ちー様またかぶったぁ(笑)

> 五泉の三揃え~。
> 格好良いだろうなあ。最近、三揃え着てる人少ないけどさあ。あれは、素敵だと思う。
>
> 背広脱いで、ベスト姿。惚れ惚れ。
>
> 師匠、次は背広シリーズにしようか?
> 早く良くなってねー。

このまえねぇ、あるテレビで見たのですよ。
アナウンサーの方だったのですが。
やっぱいいねぇってことで揃えました(笑)
あのベスト姿もいいですよね。
いろいろシリーズ化されていくのか?!
涎垂らすきえです。
コメントありがとうございました。
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