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BLの丘
陽いづる国 1
2012-09-01-Sat  CATEGORY: 陽いづる国
短いけれど適当にupします。
アンケート、ご協力ありがとうございました。
5話くらいで、サクサクといきたいです(←願望)


13歳の夏、父の転勤の都合で、美琴はその地にいた。
熱い…。砂漠が近くて、四季があるのか…、どの時期でも美琴は地元の人と同じように大きな布を体に纏った。
うまくまとめられなくては、クラスメイトが「ミコト」と手を伸ばしてくれる。
宗教にこだわるわけではなかったから、一種の日よけ策だったのだけれど…。
そんなことを口にしたらいけないとは勘で悟れていた。

慣れては後を残さないように、転勤の父に連れて行かれる。
そんなことを繰り返した幼少期に、やはり、国と人との繋がりを漠然と悟っていた。
ドイツの商業都市に、外交官である父が収まった。
明るい性格の美琴は自由に外を歩き回っていたし、近くの学校にも通っていた。
転校生…ということをすぐに受け止めてくれて、学業生活に波は立たない。
クラスメイトと過ごす日々は新鮮だし、よりそって来てくれる関係により興奮度が増す。

美琴はその中で一つの恋に落ちた。
相手に告白されるまで気付かなかったが、成績が優秀でスポーツも万能ときた人間に惹かれない人間などいないだろう。
ただ、深める気持ちが違っていただけ…。
美琴も頭脳の方では際立っていて人の興味を誘う。
まさか、相手に気遣われるほどの存在だったとは思いもしない。
一つの扉が開けば、流れていく水のよう。
せき止めていた感情は素直に、隠していた彼に向かっていったのだ。
その時、美琴も恋をした。

焼かれた肌を見て、白い自分とは違って、たったそれだけで逞しさが見えた。
同時に浮かぶ”頑丈さ”は包んでくれるもの…。

だからと言って伝えられるわけではない。
常に移動していく立場や、親兄弟を思っても、”男同士”という波に乗れるはずもなかった。
ここにずっといられる人間だったら…、彼を受け入れられただろうか…。

平然と振舞う日々の中、厳しい言葉を吐いてくる兄がいる。
10歳も離れた兄は、美琴にとって憧れでもあり、的確に進路を表してきた人でもあった。

どこで聞いたのだろう…。

大声を張り上げたら聞こえてしまう住居で。…静かに声を震わせる。
「美琴が伴侶をどう選ぼうが興味はないが…。世間体を考えろ。こんな状況は誰も笑ってくれない。同じく我が邸を潰すようなものだ。己の感情を隠して、守るものがあるだろう…」

男を求める思いは二の次だと言われた瞬間だった。
なにより、すぐに離れていくのだからと…。

恋よりも、選ぶべきもの…。

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コメント

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No title
コメントちー | URL | 2012-09-01-Sat 15:56 [編集]
美琴さんのどこか諦めた風なのはここから来てるのかな?お兄ちゃんかあ。
逆らえないよね、この時期のお兄ちゃんには。

そういえば、美琴さんてツンデレなんですね。
けいったんさんのコメントで改めて認識しました。
そんなとこがみこっちゃん人気に拍車をかけてるんでしょうかね?
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-09-02-Sun 07:46 [編集]
ちー様
おはようございます。

> 美琴さんのどこか諦めた風なのはここから来てるのかな?お兄ちゃんかあ。
> 逆らえないよね、この時期のお兄ちゃんには。

でました。また兄弟(?!)
いっぱい影響されたんでしょうね。
諦め感満載なのも、忍耐強いのもこんなところに原因があるのでしょうか。

> そういえば、美琴さんてツンデレなんですね。
> けいったんさんのコメントで改めて認識しました。
> そんなとこがみこっちゃん人気に拍車をかけてるんでしょうかね?

みこっちゃん人気は、私の頭ではどうにも理解ができなくて…(失礼)
ツンデレ…と言えるのか、でもまぁ、気は強いですからね。
瑛佑がうまく手のひらで転がして…転がせているのかな…。
そんなところで甘えてもいます。
コメントありがとうございました。
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