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BLの丘
原色の誘惑 19
2012-08-30-Thu  CATEGORY: 原色の誘惑
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


安心させるように何度もしっとりとした声が「由利…」と名前を呼ぶ。
その声だけが唯一の頼りのようだった。
雄和の腕が由利の細い腰に回って、がっちりとホールドされた。
密着した肌の間にもう片手が潜り込んできて、由利の雄を握り扱いてくる。
前の部分に与えられた気持ち良さに、後ろにあった意識が僅かに反らされる。その時に力んでいた体から力が抜けた。
雄和の腰がゆっくりと進められ、胎内に潜り込んできた。
余裕がある態度を見せても、やはり切羽詰まっているのが伝わってくる。
「あぁっ…っ…っ」
苦しさが徐々に体の中へと注がれてくるが、雄和は動きを止めることはなかった。
「由利、ごめん…。あと少しだから…」
それでも急くことなく、由利を気遣ってくれる進め方だった。
雄和の堪える気持ちも理解できるから、由利はぎゅっとしがみついて苦しさに耐えようと思った。
自分の中に埋められていく”雄和”という存在。
それを感じられることが嬉しい。

逆により抱きつかれたことで雄和は自信をもったらしい。
「由利…」
唇の上で名を呼び、重ねては深くくちづける。
ただでさえ、呼吸が苦しい時だというのに…。
由利は焦ったように、隙間から酸素を取り込もうと、浅い呼吸を繰り返した。
固まっていた体から力が抜けて、その時、一気に雄和の怒張が最奥まで嵌った。
「ぅう、あぁぁぁっっっ」
白い首を大きく仰け反らして、叫び声に近いものが発された。
覆いかぶさった雄和も荒い息を吐き出しながら、由利の体をぎゅっと抱きしめてくる。
「ごめん、由利…。…耐えられなかった…」
体内でビクビクと脈打つものを感じる。
必死でこれ以上の激しい動きに出るのを堪えているのだろう。
由利もすぐに何かどうにかされたいとはとても思えなかった。
「あ、…あっ…、あ…んっ」
「このまま待ってるから…」
幾度も顔中にキスの雨を降らせてくる。
体の中に与えられる圧迫感はとてつもない。あまりのことに眦に涙が浮かんだ。それも雄和の唇が吸い取っていった。
「由利…」
落ち着かせるように優しい声音が鼓膜に響く。
これまでも雄和の声が聞こえるだけでホッとできることは幾度もあった。
自分を導いてくれる者…。

「雄和…」
由利も見上げては、「?」と首を傾げた雄和に自分から唇を寄せる。
首に巻きつけた腕は離れていくことを拒んでいて、由利からでもすぐに近付けた。
その時、ドクンとまた体内でドクンと膨らむものがあった。
「あっ」
苦しさが深まることに雄和が苦笑を浮かべた。
「もう…。そういうことをされると我慢がきかなくなるんだけれど…」
知らずに煽っている、と恨みがましい声が降ってきた。
積極的に誘っているつもりはないが、振り返る行動は結果的に由利が仕掛けたものと捉えられてもおかしくないことが幾つか思い浮かばないわけでもない。
「そ、んな…」
いつの間にか消えていた恥ずかしさがまたこみ上がってくる。
だけど雄和は喜ばしそうに、またくちづけを送ってきた。軽くくちづけただけで、微笑んで由利を見下ろす。
「すっごい嬉しいけれどね。俺のこと、思ってくれてるんだって知れるから…」

一度離してしまった由利の性器に、また手を伸ばして握ってきた。
「んっ」
すっかり力を失ってしまった場所は、改めて刺激されてビクンと跳ねる。
二人の腹の間で手が動き、その快感で徐々に芯が通っていく。
人に弄ってもらうことには慣れていたけれど、雄和の手だと、どうしてこんなに気持ちが良いのだろうか…。
由利が快楽を追い始めると、少しずつ雄和の腰が動きだした。
「あっ…っ」
緩やかに腰を回し、中を探ってくる。
擦られる内壁から、たっぷりと注がれたローションが卑猥な音を立てた。
とはいえ、喘ぎ続ける由利にそれは届いていない。
「動くよ…」
雄和は耳元で囁いたが、すでに動いているじゃないか…などという判断もできずにいた。
切っ先が敏感な部分を掠めていく。その度に大きく由利の体が跳ねた。
「あぁっ」
どんどんと高まっていく射精感に、下腹部に力が入ると、雄和からうめき声が上がる。
「ゆ…り…、締めないで…。…ヤバイ…」
それが何を意味するのかまでは理解できかねる。
「や…、僕も…」
雄和が何を望むのか、そこまで悟ることはできなくて、きつく抱きつくのが精一杯だった。
さすがに二度目の射精は控えたいけれど…。我慢がきかないのは由利のほうだったりする。
「ゆう、わ…ぁ…」
「クソッ」
由利が甘ったれた声を上げれば、雄和から悔しげな舌打ちが零れた。
それを合図に、抜き差しが始まる。ギリギリまで抜かれたかと思えば勢いよく戻ってきた。
「あぅっっ」
打ちこまれる楔は由利の弱点を知ったかのように責め立ててくる。勢いの止まらない雄和の怒張が、もう一回り大きく膨れた気がした。
気が狂うくらいの激しい抽挿に意識が飛びかける。
尻肉を叩かれるような振動まで、快感に変わっていく。
「由利…、もうすぐ…」
一際大きく動く行為に、由利の体は限界を訴える。
もうすぐ…どころか、今すぐを望むというのに…。
「あっ、あっ、あぁぁっ、…ゆ、わ…っっ」
「由利…、由利…っ」
由利の耳に届いたのは、自分の嬌声だったのか、雄和の語りかけてくる声だったのか…。
抱かれ、扱かれ、体の奥底からせり上がってくる射精感を、雄和は思いのまま放出させてくれた。
より一層強く締めてしまった肉壁の中、熱いものが注がれるのを感じる。
それが雄和も果てたのだと気付くには、まだ時間がかかった由利だった。

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絶対に最終回は来月になってからだね…。
えちがこんなに長くなるとは思わなかった…(汗)

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コメント

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ゆりたーん
コメントちー | URL | 2012-08-30-Thu 00:27 [編集]
うー、とうとう由利も大人に。
でも、案外←こら
雄和が優しくて我慢強くて、良かったんじゃなかろうか。
会社に行ったら、またみんなに注目されちゃうね。
なんだ、あの色気は?みたいなね(笑)

ところで、由良兄さんは済なんでしょうか?
やっぱり、ネコタンなんですかね?
え?この話とは関係ない?
スピンオフ・・・
Re: ゆりたーん
コメントたつみきえ | URL | 2012-08-30-Thu 07:04 [編集]
ちー様
おはようございます。

> うー、とうとう由利も大人に。
> でも、案外←こら
> 雄和が優しくて我慢強くて、良かったんじゃなかろうか。
> 会社に行ったら、またみんなに注目されちゃうね。
> なんだ、あの色気は?みたいなね(笑)

雄和の最初の最悪な印象は払拭されたでしょうかね。
親しくなればこんなもんだ~(゚∀゚)
エライぞ。雄和。
会社の人は仕事にならない…なんてことはないでしょうけれど…。
でも視線がつい…ってなりそうですね。
大変だねぇ(他人事)。

> ところで、由良兄さんは済なんでしょうか?
> やっぱり、ネコタンなんですかね?
> え?この話とは関係ない?
> スピンオフ・・・

Σ (゚Д゚;)
す、すぴんおふ とはナンゾヤ…。
由良は…ネコタンでしょうね。
済み…なのかなぁ。
いやぁ、まだでしょう。(今から設定を考えないと…汗)
ちょっと気が強くてもベッドの中ではどんなんだか…。
コメントありがとうございました。
No title
コメントけいったん | URL | 2012-08-30-Thu 10:19 [編集]
可愛くて愛しくて止まない由利が、相手だからね~
雄和も殊の外 丁寧に時間を掛けての”R”は、当然でしょ♪

ちーさんからの「由良のスピンオフ」は、由利の双子の兄弟として登場したからには やはり読みたいものです。
由利と由良の 親密すぎる位の絆を知れば なおさらね(*^-')b

夏休みも残り僅かで 毎日 子供に叱咤する日々が続いております。
9月1・2日が、土・日曜日なのが 唯一の救い~
…で、親に比べて 子供は余裕をかます訳ですが(苦笑)
ヤレヤレ ┐( ´-ェ-` )┌ マイッタネ...byebye☆
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-08-30-Thu 11:49 [編集]
けいったん様
こんにちは。

> 可愛くて愛しくて止まない由利が、相手だからね~
> 雄和も殊の外 丁寧に時間を掛けての”R”は、当然でしょ♪

時間がかかりすぎた"R"でしたね。
まさかこんなに長くなるとは…。
でも読者様がついてきてくれて良かったです。
丁寧にじっくりと、由良を味わった雄和でございました。

> ちーさんからの「由良のスピンオフ」は、由利の双子の兄弟として登場したからには やはり読みたいものです。
> 由利と由良の 親密すぎる位の絆を知れば なおさらね(*^-')b

こ、こちらからも…Σ( ̄□ ̄;)
(もう兄弟物は書かない…とか内心で思っていなくもない…)
えー、なんだろう。
お腹の中にいた頃の出来事とか?!(∑(゚o゚C=(__;バキッ)

> 夏休みも残り僅かで 毎日 子供に叱咤する日々が続いております。
> 9月1・2日が、土・日曜日なのが 唯一の救い~
> …で、親に比べて 子供は余裕をかます訳ですが(苦笑)
> ヤレヤレ ┐( ´-ェ-` )┌ マイッタネ...byebye☆

あれ~? まだ夏休みなんですか~?
こちらは27日から始まっていますよ。
そうそう、子供って余裕ぶちかましてくれますよね。
私、図工の制作物は全て父にやってもらいました(←コラコラ)
そしてまた先生に怒られるんだ…。
読書感想文は"あとがき"から抜粋して市への選抜隊に残って冷汗かきました。
すぐにバレましたけれどね。
まさに ヤレヤレ ┐( ´-ェ-` )┌ マイッタネ...です。
自由な時間を自由に過ごさせてあげるのもいいことでしょう。
コメントありがとうございました。
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