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BLの丘
晴れ時々雨、また土砂降り 9
2012-07-31-Tue  CATEGORY: 晴れ時々
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


現在、ふたりの住まいは、長流が所有している高層マンションである。
4LDKの間取りであったが、LDKと寝室とする一室はともかく…、残りの三部屋は過去、全て仕事関連のものが占拠していた。
長流の希望で同居を求められていた尚治も、”落ち着かない”と、泊まりに来ることはあっても引っ越しにまでは至らなかったが、諸事情があって引っ越すこととなった。
自宅だけでなく、きちんとした事務所も画廊も持っているのだから、その仕事量とはどれほどのものなのか、尚治は想像したくなかった。
長流いわく”ついつい”自宅に持ち帰ってしまった仕事道具をそれぞれの事務所に振り分ければ、家の中がスッキリする、とのことで一部屋はあっという間に空き、尚治が使えるようになったが、もともとワンルームという狭い空間で暮らしていた尚治にとって、寝室が一緒になってLDKまで整えられていれば、自室など必要ないと言っても聞かなかった。
それでなくても、キッチンとダイニングは尚治の好きになっているというのに…(これは引っ越す前から)。

帰宅早々、軽くシャワーで体を流し、慌てたようにベッドのシーツの上へと転がり込む。
嫉妬心がそれぞれにあったせいだろうか。
いつもより急いている気がする。
尚治は長流を組み敷き、体を重ねて…、頭の両脇に肘をついて、顔を覗き込んだまま動かなかった。
求められることを待っていた長流にしては、どうしたのかと見上げてしまう。
「ショウ?」
僅かでも不安を乗せた長流の表情は、これまでの自信に満ちていたものとは少々違うな、と幼さを感じて尚治はフッと笑ってしまった。
ますます眉間に皺を寄せた長流を宥めるように、まず一つ目の触れあわせるだけのくちづけを落とした。
「ごめん…、…なんか、いつもと違うし…。でも可愛いなって思って…」
「か…っ?!可愛いって…っ?!」
あくまでも年上の人間に対しての褒め言葉ではないだろうけれど。
不満を持つ長流の気持ちも分かるから、もう一度キスをして、どこか誤魔化すように頬や瞼に唇を移動し、また唇に戻って軽く舌を差し込んで一舐めして去ってくる。

今日の行動を振り返れば、半ば無関心のように見送ってくれることが多かった過去の余裕が見受けられなかった。
尚治の性格や性癖に信頼を置いてくれている部分があったのだろうが…。
改めて伝えられた心情と、他人を巻き込んでまで嫉妬心を煽りたかった幼心に似たものが、思わず尚治の心を綻ばせてしまうのだ。
「ごめん…」
尚治はまた、謝る気が本気であるのかというような笑みを零す。
心配をかけたのは悪かったと思うけれど…。
「長流の素直な気持ちが嬉しかったから。それに、今日の行動はちょっと意外でさ。千城さんには悪かったと思うけれど、そういうコト起こしてくれたことが、可愛いなって…」
「もうっ…ここで千城の名前出すってどうなのっ?」
怒りの矛先はそちらに向かうのか…。
これ以上不貞腐れられるのも得策ではないと、咄嗟に判断して、ハイハイと腰を揺すって下半身を擦りつけた。

何をしなくても内側から湧きあがる興奮はある。
勃ちあがったもの同士がこすれあい、刺激となる部分を突いた。
「あ…っ」
長流から小さな声が上がってヒクッと体が震えた。
上手く手の内に転がされたような悔しさが長流の中にはあるのだろうか。
それでも今現在、体の中を燻る熱に逆らえない、縋ってくるような態度は、尚治に全てを委ねてくれる姿勢を浮かばせていた。

「長流…」
耳朶を甘噛みして囁いて…、舌を差し込んで官能的な音を立て…。
指は顎のラインを確かめて喉仏から下へと降りていく。
胸の中心…これが女性なら『谷間』とも呼べるのだろうが、その位置で尚治の掌はどちらに向かおうかと焦らすように撫でまくった。
片方の乳首をつまみ上げ、その隙に、長流の両膝を開いて体を潜り込ませる。
上半身を起こした尚治は、もう片方の実を徐に口に含んだ。
「はっ、あっ…っ」
切なげな声が上がるのは、束の間でも焦らしてしまったからなのだろうか。
やはりこの声も、普段とは違う、無防備さが見え隠れしているような気がした。
その後の流れを承知している長流は、無理に足を閉じようなどという無粋な行為には出ないけれど…。
つまりのところ、長流自身は焦らすつもりはないし、目的が分かっている以上、先に早く…と願うものがあるのだろう。
だけど、千城と神戸の、説明もない勝手なる行動に、少しの苛立ちが残っていたのが今の尚治だったのかもしれない。
ねっとりと胸の蕾を、真っ赤になるほど捏ねくりまわして、抓ってはしゃぶって…、執拗なほど繰り返し、長流の「…もっ、やぁ…っ」という声を何度聞いたことか…。
自分の股間に手を伸ばそうとする長流の手首をシーツの上に抑え込んで、尚治のモノを押し付けると、長流の腰が浮かびあがった。
擦りつけたくて仕方がないのは、この場でも余裕の無さのように捉えられる。
それに気を良くしたのは尚治の方だったから、逆に精神的な余裕が持てた。
「ショウ…っ!」
「我慢できないの?」
先走りを零しているのはお互いさまなのに、今の状況を把握しては、長流の悔しさのようなものが瞳に映り込んでくる。
これを機に、尚治は交換条件を思いついていた。
もっとも、今後、たぶん、二度とあり得ないだろう、と思われることだったのだけれど。
挿入されれば、ある程度堪え性のある長流だが、それまでは弱い。
逆に簡単に挿れては、収縮に耐えきれず、尚治のほうが持って行かれる確率が高い。

「長流…、もう、当てつけるようなこと、しないでよ…」
相手は千城だけに限らないが…。彼こそがもうないだろうが。
次の第三者が現れてもおかしくなさそうな現実を教えられたような気がした。
人付き合いの深さは長流のほうが多いだろう。
考え方も…。
その時、こんなふうに翻弄されたくない。今日の動揺は絶対に尚治の方が大きかっただろうと思うからこそ、約束をつけたかった。
「ん…っ、…っ、ショウ…」
そんなこと…と悔しさが消えた瞳から、縋るような眼差しを向けられては、それ以上自分も心が崩れてしまうのは、甘さなのだろうか…。
ふわっと表情が崩れる。
覗きこんだ顔に、「了解」と唇を塞いで、そのまま尚治は唇を下半身に移動させた。

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あと一話で終わるかなぁ…。いえ、終わりにします(`・ω・´)ノ
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コメント

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No title
コメントけいったん | URL | 2012-07-31-Tue 10:33 [編集]
どんな時でも 余裕綽々の年上の長流
ヤキモキするのは、いつも自分の方と・・・

だから 今回の様な行動を取るとは、尚治は考えてもみなかったでしょうね。
それが、ヤキモチからだなんて 可愛いと思うのは当然!

愛されてるね~尚治♪(o ̄∇ ̄o)ヘヘッ♪

好きだから 愛して止まない人だから 年なんて 経験なんて関係ない
余裕なんてものも 勿論ない!
互いに必要で必然な相手なんだから...

尚治と~長流~仲良く~喧嘩しな~♪(←ネコとネズミの追いかけごっこで有名な外国のアニメの歌から)
゚+。☆ナカヨシ(=^~^)♡<・⊃ ̄)~コヨシ☆。+゚byebye☆ 
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-07-31-Tue 13:12 [編集]
けいったん様
こんにちは。

> どんな時でも 余裕綽々の年上の長流
> ヤキモキするのは、いつも自分の方と・・・
>
> だから 今回の様な行動を取るとは、尚治は考えてもみなかったでしょうね。
> それが、ヤキモチからだなんて 可愛いと思うのは当然!
>
> 愛されてるね~尚治♪(o ̄∇ ̄o)ヘヘッ♪

どこまでも追いかけてくる長流に(ストーカーじゃないよ)、尚治もホロリとしてしまうよね。
何をするのもヤキモチの上に成り立っているんだもん。
改めて知っちゃった♪
年上とかそんなの関係なく、振る舞ってしまってくれる態度は、大人的視点から見たら、やっぱり可愛いよね。
そういう態度は読みとれちゃう尚治なの~(*^_^*)(←やっぱり大人なの)

> 好きだから 愛して止まない人だから 年なんて 経験なんて関係ない
> 余裕なんてものも 勿論ない!
> 互いに必要で必然な相手なんだから...
>
> 尚治と~長流~仲良く~喧嘩しな~♪(←ネコとネズミの追いかけごっこで有名な外国のアニメの歌から)
> ゚+。☆ナカヨシ(=^~^)♡<・⊃ ̄)~コヨシ☆。+゚byebye☆ 

本能のままに生きよう!!
余裕とか躊躇いなんて持たなくていいんだよ。
素直な気持ちこそ伝わるものもあるんだし。
喧嘩するほど仲がいいんだよ~。
絆を深めようね。
コメントありがとうございました。
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