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BLの丘
見ていた場所 6
2012-07-26-Thu  CATEGORY: 見下ろせる場所
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


「あ…っ」
一声あげるごとに唇を噛む。
志木の動きに、宥めるように何度も征司のくちづけが落とされた。
普段からでも、こんなにくちづけられることはないのではないのかと、ふと思ってしまう。
重なる全てが新鮮でより新たな刺激が吹きこんでくる。
もっと知りたい、征司のこと…。
またもっと知られたい自分のこと…。
それが声を抑えさせるものなのか、更なる羞恥心を生ませるものになるのか…。
感じてしまう自分が分かるから逃げを道を探してしまう。
でもその逃げ道は、…ない…。

舐められた後孔は指を入れられ、柔らかく解されている。
掠められた、一番感じる場所を…。
さりげなく反らされて何度うめき声をあげたか…。
最後の刺激は征司から与えられるもの…。
計算つくされた悦びまでの瞬間。

いつだって征司に翻弄されてきた。
受け入れたくて待ったものは確かにあったし、付け入れられ妥協したものもある。
征司の中に生きられる自分を感じられると思えることは、志木を高められることでもあった。

「せい…」
「ゆっくりいくから…」
熱くなる肌が重なり合い、解された後孔に怒張が宛がわれた。
慣れたものでもあるが、この挿入の時に声が上がらない時はない。
二人がひとつになれる感動の瞬間なのに…、周りに気を使ってしまって唇を噛む。
またそれを解そうと征司は口角を上げながら笑みを零す。
この余裕は…!!本当、許せない。

「征司…っ」
「いいよ、聞かせろよ…」
「出せるかっ」
小さな争いの中で、だけど埋め尽くされる悦びがある。
体の中に熱棒が埋め尽くされ、その間でますます満ちていくもの。
声はあげたくないけれど、この空間で感じたい全身。征司から与えられる熱さ…。
いつだって包んでくれるものが、ここにあった…。

「せ…」
「絶対に寝ているから…。大丈夫だって」
弟たちが自分たちと同じ状況になっていないという保障はどこにあるのだろう。
征司が言うような、知った台詞には、判り切っていることの感心さと呆れが…。
絶対に絡みあってはおらず、大人しく眠りについている状況だと”兄”は感じている。
その中で、やはり声が届いてしまうような雰囲気に。…いつも以上に…。
苦しむ姿が浮かび上がるのだろうか…。
もちろん、耐える志木のこと。

絶対に恨む…。絶対に憎む…。絶対に……。

見せびらかすような状況は冗談ではない。

「せいじ…っ」
漏れる声を抑えてと、自ら何度も口付けた。
貪ってくれる唇の下で、同時に擦られる、吐き出した声と精子。
「は…っん、ふ…んっ」
体内を擦られる感動をまた味わう。
いつもより早いと思ったのは、背後関係があるからだろうか。
今度こそは…。
今度は二人だけで泊まろう…。
重なった肌の中、その気持ちは届いているはずだろう。

一度擦り合わせては、次から少しずつ離れていく関係になる。
あくまでも”刺激”にしかならなかったこと。

放出してぐったりとした裸に、濡れタオルを持った征司が近付いてきた。
自分で4人の間を言いはしても、現状は分かっているのだろう。

「もう一泊するか…?」
意外な言葉に声を失った。
確かに、周りも分かっていることなのかもしれないけれど…。
4人で泊まる一泊と、ふたりだけで泊まる一泊は明らかに意味が違う。
志木を思ってくれた、計らいが、こんなところにも表れる。
そう…、泊まりたかったこと…。
二人で暮らし、一緒に家に帰ると思われていては、あとの一泊まで気にされることはない。
もっとも気付いても、皆野なら何も言わずに流してしまうだろう。
秘密は全て守るホテルマンの根性がどこまでも生きている。

「征司…」
「志木には本当に苦労や心労をかけたと思っている。これから…できるかぎりのことはしていきたいから…」
その言葉が嬉しいのに、やっぱり漏れたのは憎まれぐち。
「うそ…。征司が大事なのは」
続く言葉は口付けによって読みこまれた。

“弟”…。

比べてはいけない存在。
比べられない存在。

自分はズルイな…と思ってしまった。
そんな小さな感情で征司の心を惹き止めようとしているのか…。

「愛している…」
そっと囁かれた言葉に、離れた弟と、守ってもらえる自分を感じた。
その差に違いはあるかもしれないけれど。
抱きしめてくれる肌の熱さは、違いをはらんでいる。
自分が特別になれるもの…。
だからやはり返す。
「愛してる…。俺を見て…」と…。

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志木も辛かったよね~…。



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コメント

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No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-07-26-Thu 07:01 [編集]
ち様
おはようございます。
ご指摘感謝です。

>志木さん、いじらしいですね。弟の方が大事なくせにと言いたいのに言えないとか(私なら言うね、絶対言うね)えと、間違いが二つあるのでお知らせしますね。目次のとこの名前が信弥になってるのと、関連記事で5が二つになってますよ。直してたらごめんなさいm(__)m

直しましたよ~。
あっちこっち間違えているものばっかりです.....(;__)/|
…てか、信弥、えっ?違うの?と咄嗟に分からなかった私でした。
息子の名前、覚えていようね~って感じです。
志木、好きだからこそ、の我慢みたいなものがあるんでしょう。
征司もとりあえず自分のこと、見てくれているし、まぁ、これで満足しておこうかな…と妥協的なものなんですかね。
コメントありがとうございました。
No title
コメントけいったん | URL | 2012-07-26-Thu 08:08 [編集]
「私とお母さん(姑さん)と、どっちが大切なのよ!(っ`Д´)っ・:∴」と、言ってしまう妻(嫁)
アッチにもコッチにも ご機嫌を取るダンナ(息子)

↑...一歩間違えれば、こんな状態になりそうな征司と志木と慎弥の関係
それを上手いバランスで操縦しているのが、征司ダンナでしょうね!
志木嫁を よ~く分かっているのはエライ!

因みに 私は上の台詞をダンナには言った事が無い。
だって ダンナは、自分が一番大切な人だから!
ヤレヤレ ┐( ´-ェ-` )┌ マイッタネ...byebye☆

Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-07-26-Thu 10:06 [編集]
けいったん様
こんにちは。

> 「私とお母さん(姑さん)と、どっちが大切なのよ!(っ`Д´)っ・:∴」と、言ってしまう妻(嫁)
> アッチにもコッチにも ご機嫌を取るダンナ(息子)
>
> ↑...一歩間違えれば、こんな状態になりそうな征司と志木と慎弥の関係
> それを上手いバランスで操縦しているのが、征司ダンナでしょうね!
> 志木嫁を よ~く分かっているのはエライ!

ここんちのお兄ちゃんはしっかりしているからなぁ。
あやつるの、ホント上手ですよね。
しかも皆野のことまで見ちゃっているんですから。
志木の心情も複雑ではありますが、宥められてほだされて…。
結局、まぁいっかーというところに落ち着くはめになって…。

> 因みに 私は上の台詞をダンナには言った事が無い。
> だって ダンナは、自分が一番大切な人だから!
> ヤレヤレ ┐( ´-ェ-` )┌ マイッタネ...byebye☆

私もありませ~ん。
好きにやらせてくれているので、まぁ、目を瞑ろうかなって感じです。
好きにさせてもいますが。
コメントありがとうございました。
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