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BLの丘
想いを確かめて 7
2012-07-19-Thu  CATEGORY: 想いを確かめて
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


零れる滴を千城の舌先が舐めとる。
快感と苦悩がいっぺんに英人を襲った。
気持ち良さの中、我慢ができない厭らしさを露呈するようで、込み上げるものを堪えようと英人は唇を噛んだ。
英人の口淫をあまり喜ばない千城だが、自らは率先して行ってしまう。
技術の違いなどたいしてないだろうと思うのに、過去の出来事を彷彿させるのか、追いあげてくる英人の上手さは好まれていないようだ。
今までの男たちに教えられてきた屈辱のようなものが千城の中に浮かぶからなのか…。
お互いの過去は黙って流す術くらいは共に身につけている。
過去ではなく、『これから』…。
それを思うのに、英人を自由にしたいのは、自分の手の中にいると、千城自身が思い込みたい証拠なのだろうか。
そして英人も逆らわず、千城に従っていく。

陰茎、陰嚢と刺激され、後孔に舌が伸びた。窄ませた先は風呂で弄られた柔らかさを感じ取って潜り込んでくる。
「ぅんっ…っ、ぁっ、ちし…っ」
ピチャという厭らしい音が下肢の間から響き渡る。
濡れる原因は千城の唾液だけではない。
「千城っ…ぁ、あぁ、やぁ…」
ささやかな抵抗は脆くも千城の力の下で捩じ伏せられた。
孔の中が一番感じて、何よりの絶頂を味わえる場所だと、お互いに知り過ぎるほど知られている。
千城は英人を満足させたいと張り切ってくれるし、一人でイくことは嫌だと耐える英人がいる。
追いこんでいるとわかる表情が、千城には満足できることなのだろうか…。

嫌な性格だ…と思ったことは何度あっただろう。

でも気持ち良過ぎて、またその後に与えられる喜悦を知るだけに、思ったことの全てが霧散していく。
舌先と一緒に指先が入り込み、充分なほど綻ばせてくれる。
「ち…しろ…、…も、い…、…いぃから…」
早く体を重ねたいという欲望が渦巻いてくる。
多少のキツさなど慣れたもので、どんな風にでも馴染んでいける体は…『名器』と呼ばれてもおかしくなかった。
その昔、そう言われて、追いかけられたことも幾度もあったけれど…。
今は千城の好みに作り変えられている。
過去を感じる度に悔しさが混じるのだろうか。
充分に解すことをやめないのは、優しさと自分自身のやりかたを覚えこませるため。

辛かった昔を全て払拭してしまおうとする姿はこんなところでもあらわれてくる。
キツさなどなく、気持ちいい思いだけを感じれば良い…。
千城の芯から出る思いやりだった。

英人は両手を伸ばして千城の首を捕らえた。
自分の体液と唾液で濡れた唇が引き結ばれて英人の瞳を覗きこんでくる。
「も…、我慢できないよ…」
結局、英人から誘う言葉を吐かされる。
英人が望むことが千城を安心させるのだろうか…。
与えられるだけだと思う生活の中、この”おねだり”で満足してもらえるのなら…。
幾度だって囁こうと胸を震わせる。その先にある快感も分かっているからこそ…。

フッと口角を上げた千城は、いつものように「愛している」と囁いて、英人の両膝を抱えた。
逞しい腕に引き上げられて、グッと折り畳まれ、灼熱が熟れた場所に宛がわれる。
ヒクヒクと収縮する場所はあっという間に熱棒を飲み込んだ。
形を確かめようとうねり、もっと奥へと誘い込む。
慣れたとはいえ、内腹を圧迫する力に瞼は閉じ、口が開いて、喘ぎ声が零れる。
「あ…っ、ぁあっっ」
休むことなく進んでくる肉棒は、英人の望むものを叶えてくれる力強さがあった。
それは今のこの時間だけではなく…、生きていく全てのもの…。
安心できる強さ…。

抱き寄せた体がピッタリと重なり合う。
何一つ離れない、腕も足も、もちろん秘部も…。
充足感に溺れながら、更なる悦びを追い求めて、じれったそうに英人の腰が揺れた。
英人から誘う、行為の一つでもあり、千城はその動きを感じて、満足げに頬を上げる。
お互いを必要とする存在…。
抱き込まれて幾度もくちづけを贈られて、内壁を緩く掠められて…。
「ちし…っ、千城っ」
もっと強く抱きしめられて刺激がほしいと強請る英人によどみなく答えてくれる。
更にグッと押し込められた剛直が、内筒を焦がしていく。
たたまれた体に腕を伸ばして、もっと近くへと呼びこんだ。
笑みを浮かべる千城が、憎たらしくもあり、喜びも感じられる。
一番そばにいてくれる人…。

「千城…」
「英人…」
囁き合って近さを感じる。
体の奥底から込み上がってくる熱の逃し場所は、吐き出す、その一つしかない。
千城も同じことだろう。
締め付ける内筒に千城の眉間が寄ることが、ほんのちょっとの喜びだった。
唯一勝てる場所…?
そんなことを口にしては何を言われるのか…と危惧しては、だけど、並べる場所があることは嬉しさにつながる。
千城のために…、千城がいてくれるから…。
いつでも千城の足手まといにならないようにと努力を重ねても、すぐには揃えない生活面で無理があるのだろうか…。
せめてこの場所では…。
卑しい存在かもしれないけれど、受け入れてくれる千城がいる。
過去も未来も、ありのままの英人を…。

「もっとほしい…」
同じ時を刻める瞬間…。

弾け飛ぶ時、必ず締め付けてしまう。その波に逆らわずに、千城も熱を注ぎ込んでくれる。
…千城に、埋め尽くされる…。
想いは一緒…。
その悦びを心に刻みながら、改めて感じた愛情の深さに酔いしれた。
言葉や態度…、告げられる想いは、肉体に苦しさがあっても、決して嫌ではない…。

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えち、書けないなぁ….....(;__)/| 次回最終回にしようと思います。

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コメント

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No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-07-19-Thu 07:00 [編集]
拍手コメk様
おはようございます。

>二人の愛情が深く深く伝わってきて、しあわせ?英人の絵は今どのくらい認められているのかしら。とても興味があります。

ふたり、幸せの絶頂にいるのではないでしょうか。
伝わりましたか?文章力のなさに呆れかえっている私なんですけれど…。
英人の絵にどんな価値が?!
認知度もどれくらいのものになっているのでしょう。
個展なんかはいっぱい開いていそうですけれどね。
コメントありがとうございました。
No title
コメントけいったん | URL | 2012-07-19-Thu 09:42 [編集]
過去、 溺れる自らを 蔑み苛んでいた浅ましい行為
今、 大切な人と 愛を共有し幸せを分かち合う行為

英人が居るから 千城が優しさを知り、
千城が居るから 英人が強さを知った
魂が、求め 欲する 唯一の存在なのでしょうね。

今日は、朝から 夫婦関係の在り方を考えてしまう!
第七話でした。。。
ここで一句!
「倦怠期、通り越して 今 空気♪」
お粗末様ぁ~(( ^ω^ ))ェヘヘ♪...byebye☆

 
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2012-07-19-Thu 15:03 [編集]
けいったん様
こんにちは。

> 過去、 溺れる自らを 蔑み苛んでいた浅ましい行為
> 今、 大切な人と 愛を共有し幸せを分かち合う行為
>
> 英人が居るから 千城が優しさを知り、
> 千城が居るから 英人が強さを知った
> 魂が、求め 欲する 唯一の存在なのでしょうね。

これまで色々とあった二人でしたけれど…。
お互いの存在が、互いに支え合う貴重なものなのだと改めて感じたことでしょう。
生きていくために必要な価値あるもの…。
愛せるから抱けて抱かれて…満たされていく…。
何にも代えがたい、唯一の存在なのです。

> 今日は、朝から 夫婦関係の在り方を考えてしまう!
> 第七話でした。。。
> ここで一句!
> 「倦怠期、通り越して 今 空気♪」
> お粗末様ぁ~(( ^ω^ ))ェヘヘ♪...byebye☆

夫婦関係の在り方?!
そんな難しいテーマは考えておりませんが…(汗)
それにしても、その一句!!
空気…って~~~~っ!!
いや、まぁ、いいとは思うけど…。
「倦怠期? 何のこと? 今も新婚時代♪」by千城
こちらこそお粗末さま~っ。
コメントありがとうございました。

 
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