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BLの丘
契りをかわして 23
2012-03-29-Thu  CATEGORY: 契り
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。

ホテル1

狭道への進み具合は緩やかだ。じれったくなるくらい…。
ゆっくりと、確実に伊吹を満たしていくものに感動を味わう。
甲賀の体の下で、伊吹はすっぽりと包まれてしまう。そして甲賀を包んでいく。
「あぁぁ…っ」
「っくっ!!伊吹っ、力抜けっ。うねりまくり…っ」
久し振りだからだろうか。急いで求めてしまっているのは伊吹の方だろう。
早く誘い込みたくて蠢く内筒に、甲賀から苦しそうな声が漏れた。
一気に挿れてくれればいいのに、焦らす甲賀が悪いだろうと悪態をつきたいが、その言葉も出てこない。
喉奥から零れるのは喘ぎ声ばかりだ。
「あっ、あっ、っこ、がっ」
「くれてやるからっ。これじゃ、進めないだろっ」
「こ、がっ」
首に回した腕が汗で滑る。
甲賀も腰をしっかりと抱き直した。折り畳まれた体が辛いのに、重なる熱さが嬉しい。
甲賀が唇を寄せてくる。
開きっぱなしになってしまった口を、宥めるように舐められ、塞がれて、更なる苦しさに全身が大きな呼吸を繰り返す。
その隙に甲賀の全てが収まった。
激しい動きではない分、充足感が強い。
「伊吹ん中、すげーよ…」
「ぅん、んっ」
まだ達してもいないのに、こんなに我を忘れそうになるのは初めてのことだ。
なにもかも、甲賀だからこそ成せる技のような気がする。

馴染むまで待ってくれているのか、甲賀は動く気配を見せなかった。
ぎゅっと抱きつく伊吹を愛おしそうにみつめてくる。
少しずつ伊吹も呼吸を整えながら、甲賀を見上げた。
「甲賀…」
「ん?」
動けないことが辛いはずなのに、その雰囲気すら伺わせない。甲賀の落ち着きは、より伊吹を安堵させるものとなった。
汗で額に張り付く伊吹の髪とは違って、甲賀の短い髪は何の変化もないように見える。ふたりとも肌は汗で湿っているというのに…。
小さく首を傾げた甲賀が口端をフッと上げる。
笑われる要素が伊吹には思い当たらなかったが、馬鹿にされているわけではないのは確かだ。
「甲賀…、好き…」
まだ一度として口にしたことのない言葉。
態度で、雰囲気で伝えたとはしても、はっきりとした姿勢で接してくる甲賀には、こちらからもはっきりと伝えるべきだろう。
小さく告げると少し驚いた様子を見せたが、直後に片腕を膝裏から離して伊吹を抱きこんだ。
首筋に顔を埋められ、ズッと鼻水をすするような音が聞こえた。
「…バカ伊吹…。…もっと早く言えよっ。俺、どんだけ悩んでたと思ってんのっ」
「ごめ…」
信楽のことを思って踏み切れなかった伊吹を、本当に責めたいわけではないだろうが、正直な気持ちが発されるのは甲賀だからなのか。
連絡がとれない間、ずっと考え込ませてしまっていたことに変わりはない。
甲賀の気持ちに気付くこともなく、避け続けてしまったこと…。

「伊吹、そんなこと言われたら、待っていられないんだけど…」
「ん…、いいよ…。…甲賀ぁ…」
甘えた声が漏れる。縋りつく腕に力がこもる。
ずっと待っていたのだから、いつだって受け入れられる。
なにがあろうが、甲賀はいつだって伊吹を満足させてくれた…。
ゆっくりとした動きで雄芯が抜け始める。
擦られる感覚に全身が戦慄いて、余計に甲賀を逃がすまいと締め付けた。
戻ってきて再び満たされることにホッと息が漏れてしまうくらいだ。
ずっと耐えていた伊吹自身の雄が甲賀の硬い腹筋に触れて、待ち切れない体液をまた流した。
律動する甲賀に伊吹も合わせ、腰が揺らめく。自然とこういった動きがとれるのも、相手が甲賀で、覚えさせられた快楽が甦るからだろう。
「あっ、あっ」
「伊吹…」
低くて掠れる声…。耳の奥まで届いて、脳髄に染み渡る。
体も心も、もうずっと昔に、…出会った時から甲賀に侵されていた。
接合部分から響き渡る淫靡な音が厭らしいはずなのに、今は清らかな水の流れのようだ。
初めて出会った運命の人には、最初から翻弄されまくった。言葉一つ返せない動揺があって、惹きつけられる魅力があって…。
「甲賀っ、…イ…っ、…っ」
体の奥底からこみ上がるものがもう限界を迎える。
「イきそ?」
「ぅんっ、あっ、だめっ、あっ」
がっしりと抱きかかえられ、挟まれた腹筋の間で擦られる熱棒がはじけたいと訴える。
より一層しがみついた伊吹は本能のまま甲賀の硬い腹に擦りつけていた。
「俺、も…。伊吹、可愛い。…すげー、可愛い」
掠れた声を上げた甲賀の抽挿が激しくなった。
きゅうきゅうに締め付ける伊吹の中で、甲賀も苦しそうだった。
一緒にはじけたいという希望通り、甲賀と伊吹は呼吸を合わせていく。
体の相性…。本当にピッタリだ…と思った。出会えた喜びを深く噛みしめる。
「甲賀ぁっ」
「伊吹っ…っ」
抱きしめて、抱きしめ返してくれる強い腕が愛おしい。
脳内が真っ白に光った。…至極の時…。
全身が、甲賀の熱で覆われた。

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息切れ起こしてる…。
やっと"今日"という日が終わる~。長かった~。(10日がかりだよ…)
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コメント

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そうでした!
コメントちー | URL | 2012-03-29-Thu 04:23 [編集]
一日におきた出来事でしたねえ。
やっぱり、スゴイなあ。

伊吹さん、やっと好きと言えたね。
甲賀がちょっと泣くとこ好き。
普段、泣かない人が泣くのが良い。
こっちもキュンてなるの。

もうすぐエンディングですか?
まさかの信楽反撃有り?

今日、久し振りに保育園読んで来ました。やっぱり、楽しい(笑)
Re: そうでした!
コメントたつみきえ | URL | 2012-03-29-Thu 08:26 [編集]
ちー様
おはようございます。

> 一日におきた出来事でしたねえ。
> やっぱり、スゴイなあ。

そうなんですよ~。
相変わらず、一日の出来事をダラダラと書いている私です.....(;__)/|
なんでこんなに長くなってるんだ~ぁ???

> 伊吹さん、やっと好きと言えたね。
> 甲賀がちょっと泣くとこ好き。
> 普段、泣かない人が泣くのが良い。
> こっちもキュンてなるの。

いつもしっかりした人なんですけどね。
ポロリと、こんなところも感情を素直に表しちゃう甲賀です。
伊吹も本能のまま生きる部分があるけど…。
今まで信楽の前で我慢(?)していたものが、甲賀のおかげでもっと奔放になるでしょう。
素直になれるっていいことですね。

> もうすぐエンディングですか?
> まさかの信楽反撃有り?
>
> 今日、久し振りに保育園読んで来ました。やっぱり、楽しい(笑)

そろそろ終わりに近づけたい~です。(←願望)
信楽、このまま終わりますかね。
今頃モンモンとお部屋にこもって悩んで考えてるところでしょうが。

保育園Σ( ̄□ ̄;) 時間の無駄遣いしてますよ~~~
過去作品まで足を延ばしていただいて、本当嬉しいです。
コメントありがとうございました。

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