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BLの丘
ただそこにいて 63
2011-10-26-Wed  CATEGORY: ただそこにいて
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


体内に埋め込まれた指が確実な場所を狙う。
心配しても良さそうな内容は、目先の興奮に囚われて消えた。
「…んっんぅ……ぅ…っ」
これ以上の我慢などできないと、吉賀に伸ばされていく腕。
「俊…、俊輔…っ!!」
離れたはずの腕が俊輔の全身を包んでくれた。
「まだ無理…?ダメかな…?…でも俺、持たないよ…」
情けないほどの気弱さを纏わせて唇上で囁かれる。
吉賀の願いを誰よりも知る。この後に感じたい二人の想いが溢れまくって、例え傷ついても良いと頷き返していた。
吉賀を迎え入れたい…。
万一、また傷ついても、直してくれる”魔法使い”がいるだろう、という、安直な考えも脳裏を横切っていく。
いつだって、再生される…。
痛みを感じることなく、絶頂に導かれる時を俊輔は知っていたから…。
それと同じ時を味わえる期待があったから…。

まだキツイと思われる秘部を吉賀の指はこねくり回す。
「ふ…ぅんっん…っん、…っ」
零れた吐息の先。抱え上げられた両脚のふもと。
狭い道を拡げるように、吉賀の熱が押し当てられた。
『切り開く』…。まさにそんな感じだった。

これまで感じたことのない、裂かれるような痛みと、入りこんでくる圧迫感に、声が一瞬こもり、直後に吐き出される。
「っ…――っつぅ……っ!!」
もうそれは指とは完全に異なる質量だった。
伊佐でさえ、指だけでイかせた人…。
指と、直接のモノの違い…。
「あぁぁぁっ!!!…っっっ!!!」
音にならない声が空気を鳴らす。
痛みから拒絶することはなかったけれど、圧し掛かる狭さを感じ、また降り注がれる硬さと熱さに意識が混濁した。
これこそ、まさに初めての体験…。
それを、伊佐は”残した”のだろうか。
「あ…っはぁ…っっ…」
「俊、…、ごめん、ごめんな…」
どこまでも自分を責める吉賀の姿が、苦しい中で悲しく映った。
こんな風に我慢などさせたくないと首だけが横に振れる。
伊佐は、二人揃って気持ち良く慣れる方法を教えてくれた。
津和野が吉賀に教えたことも、たぶん変わりはないだろう。
だけど『挿入』までの行為はなかった。今となっては、初めて繋がれた相手が吉賀で良かったと、安堵さえ浮かんだくらいだ。
伊佐に対して間違った求め方をしたとは思っていないが…。本当に好きな人と繋がれる意味を感じ取れた時、痛みも何もかもが嬉しいという感情の上で駆け抜けた。
伊佐との間が、どういった内容であるのかは、今は消し飛んでいる。単なる治療として重ね合わせただけの肌…。
伊佐が痛みすら感じさせなかったのは、肝心な時の痛みを愛情として受け入れられるか…。それが可能か…。
なにより、愛しい人と繋がれるという貴重な体験を、吉賀のために残していた…。
その感動を味あわせるために、伊佐は最後の地を踏まなかったのだ。
今、それを知る…。

俊輔に被さり、うずまったまま、吉賀は動かない。
ひたすら、肉壁の中で、ドクドクと息づく怒張の脈を感じ取った。
挿入されている…。体内で感じるのは初めてのこと。
熱くて苦しい…。内壁だけではなく全身を犯されそうな、…内臓を引っ張り出されそうな太くて硬いもの…。
だけど嬉しくて…。
涙が零れた。

「吉賀…」
「俊輔…」
重なり合う言葉尻。囁かれる吐息の一つも惜しいと、重なった体の先で触れあわされたもの。

より一層の刺激が欲しいと捉えたのか、まるで全く考える余裕がなかったのか…。
俊輔が吉賀の腰に足を巻き付けてぐいっと引き寄せると、驚きの中、喜ばしさと悲しさが浮いていた。
「やっぱ、俊…」
言いかけられた言葉が途切れる。
浮かんだ戸惑いの中、自分から積極的に走った行為にようやく気付いた。
絡みつけた手足、揺らめいた腰…。
淫乱を表すよう、…またそれは今が初めてではないことを顕著に語る。

「…あ…、よし…」
「もう、何も言わないでっ…っ!」
怒りの矛先を見失った獣は、それでも優しく包んでくれる力を強めようとはしなかった。
何もかもがバレた…。
このまま見捨てられるのではないかという悲しさが湧きあがる中、吉賀は的確に俊輔を高めた。

それは…、何があっても離さないと言われているようで、強く抱かれる腕の中、初めて受け入れた剛直に魂すら持って行かれそうになる。
「あぁぁっ…っ、よし、かっ…っ!」
激しい抽挿が内壁を擦る。
一度目の放出はすぐで…。朦朧とする意識の向こう側で、まだ満足いかない吉賀が、悔しそうな表情を浮かべながら続きを望んでいた。
絶対に吉賀を裏切ったわけではない…。
それだけは信じてほしかった…。

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No title
コメント甲斐 | URL | 2011-10-26-Wed 21:57 [編集]
ほー
肩に力が入っちゃいましたよ

俊輔くんたら伊佐先生の治療を愛の行為と混同しないで、ちゃんと初めてを好きになった人にあげられてよかったです
あ、もちろん伊佐先生の忍耐と理性のおかげでもありますけど
吉賀君はちゃんとわかったかな
愛する人のためにとっておいたってこと
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2011-10-27-Thu 10:14 [編集]
甲斐様
こんにちは。

> ほー
> 肩に力が入っちゃいましたよ
>
> 俊輔くんたら伊佐先生の治療を愛の行為と混同しないで、ちゃんと初めてを好きになった人にあげられてよかったです
> あ、もちろん伊佐先生の忍耐と理性のおかげでもありますけど
> 吉賀君はちゃんとわかったかな
> 愛する人のためにとっておいたってこと

俊輔はちゃんと理解できたようです。
あとは吉賀…なんですけど。
そうですね、伊佐の忍耐力のおかげで(笑)
是非とも二人で愛をはぐくんでいただきたいものです。
コメントありがとうございました。
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