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BLの丘
ただそこにいて 55
2011-10-18-Tue  CATEGORY: ただそこにいて
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


伊佐が衣類を脱いだ。初めて見た屈強な裸体に視線が投げかけられるものの、与えられる刺激でかすんでしまう。
「俊、感じてるんだ…」
伊佐の発する言葉の意味すら、右から左へと抜けていく。
もう一度体内を二本の指が静かに擦り上げ、かき回し、俊輔の悲鳴に近い喘ぎ声は一層高くなった。
「やぁぁぁっ!!イ…く…っぅ!…っん、ィきた…っ」
無意識のうちに、怒張を握り締める伊佐の手に俊輔の掌が被さった。
もっと勢いよく…、もっと激しく…っ!
扱いてくれと願いが溢れだす。
体の中から湧き上がる狂おしいほどの快感に翻弄され、自分自身さえも見失いそうだった。
充分なくらい焦らされてきた。その上で分かったように、伊佐は俊輔の知らない快楽を呼び覚ましていく。
この強烈なまでのものに打ち勝てる精神も我慢強さもない。
「い…さっ…っ」
「俊、俺の腰に足を巻き付けられる?」
浮かび上がる眦の涙を吸い取られながら告げられることに、どういうことかと一瞬思考が巡った。
不安げに見上げた瞳を「大丈夫」と視線で宥められる。
「抱きついて」
誘われて、訳も分からずに伊佐の首に両腕を回した。重なり下りてきた伊佐の腰に、開脚していた足を絡ませる。
二人の腹筋の間に挟まれた二本の熱棒がドクンと脈を打った。
後孔に入れられた指は緩やかな動きをたどり、同じように伊佐の腰が揺らめいた。
「あぁぁっ…っ!」
ほんの僅かな擦り具合でさえ、我慢できずに俊輔の先端から白濁が飛び散る。
放心してしまいそうなのに、その間を持たせず、伊佐の指の動きは止まらなかった。
力が抜けた後孔に三本目の指が潜り込んできた。押し広げられる苦しさがあるのに今得た快感の波が強すぎて拒絶にならない。
内壁を擦られることが刺激になる。
「やぁぁぁっっ!!だめっ、また…っ!!」
性器を擦られるだけではない、体内からの刺激は俊輔のこれまで感じたことのない激しいものを植えていった。
敏感になった肌が余計に感じてしまう。
萎えて良いはずのものが新たな硬度を纏う。
じっとりとした肌が密着し合った。
俊輔の腹にぶつかってくる伊佐の怒張は熱く孕んで、俊輔に塗りこまれた液体を絡ませながら脈打っていた。
滑る腹に挟まれて強く腰を使われたのだから、二度目の射精感はあっという間だ。
「俊…、俊輔…」
耳元で囁かれるゾクっと響いてくるもの。
揺すぶられる腰は性器を、中に入れられた指は執拗に俊輔の弱い部分を突いてくる。
「あぁぁ――っ、ダメ―――っ!!」
きつくしがみついた両の手足と締め付けた後孔。
「…っくぅ…っ!」
ぶるぶると震えた俊輔をかき抱くように伊佐も片手で強く抱きしめ返してきた。
伊佐の体に浮いていた球の汗が落ち、二人の肌の上にまた温かな体液が迸る。
息を荒くした伊佐の体から、巻きつけた手足が力を失ってシーツの上にパタリと落ちた。
乱れた呼吸は中々鎮まろうとはしない。上下する胸の動きも、伊佐と重なっていた。

ヌチュっという音を立てながら、後孔から指が抜けていく感触に、『怖い』と思う間がなかったことを今頃になって知る。
伊佐が心配した『潜在意識』とやらが俊輔に襲いかかってくる前に、快楽の海に投げ落とされた感じだった。
これはまさに、魔法使いの力…?

「俊、今綺麗にしてあげるから、ちょっと待っていて」
けだるそうにしながらも、体を起こした伊佐は、寝室の隣にあるバスルームに向かっていく。
この家には、温泉施設か?!と思うような広いバスルームが寝室の隣に造られていた。
それこそ、寮の足を曲げなければ入浴できない場所から見たら数倍の広さがある。
扉が全開なために、新しく溜められる湯音も響いてくる。
今更入浴をしろと言われても、疲れ切った体は動かせそうにない。
できることなら、このまま眠りに落ちてしまいたかった。それほど、感じたことのない快楽の海に溺れて疲弊していた。
バスルームから戻ってきた伊佐は、シーツごと俊輔をくるむと抱き上げた。
「え?!ちょっ…!?」
「大人しくして。どうせ、これも洗わなきゃだし」
クスリと笑ったものが示すのはシーツ。汗と体液、ローションで汚れたものの上で眠る気はないと暗に伝えてくる。
疲れ切った体は簡単に運ばれ、洗い場に立とうにもへなへなと膝から崩れ落ちてしまった。足に力が全く入らない。
俊輔の体からシーツを剥ぎ取った伊佐は、俊輔を椅子に座らせて丁寧な仕草で体を洗ってくれる。
それが使命だと言わんばかりに…。
恥ずかしさはあるのに、抵抗できる神経や力が俊輔の中にはなかった。
全てを見られてしまったという開き直りもどこかにあるのかもしれない。
大人しくなる俊輔の隅々まで、柔らかなスポンジが撫でてくれた。

そこでふと、思い出したことがある。
「あ…、伊佐…さん…、…、ゴム…」
引き出しから出された姿は確かに見かけたが、使用された形跡はない。…というか、あれはどこでどちらが使うものだったのだろう…。
素朴な疑問が恥ずかしげもなく自然と口から零れたのは、伊佐に対しての、慣れ…なんだろうか…。
咄嗟に眉間に皺を寄せた伊佐だったが、答えることなく黙々と俊輔の体と自分の体を洗い、バスタブの中に抱き上げて沈んだ。
お湯に浸れることが筋肉を伸ばすようで気持ちいい。
伊佐と俊輔、二人、ふっと息を零した後で、苦笑する伊佐が胸に抱いた俊輔の髪を梳く。
背を預けているため、振り返らなければ伊佐の表情は見えなかった。
まさしく、親と一緒に入浴する子供の姿勢だ。
「使うつもりでしたけどね~。ちょっと間に合いませんでした」
もともと使う気はなかったという雰囲気もどことなく感じられる。
「ま、挿入できなかったんだから、必要なかったってことにしない?」
つとめて明るく振舞ってくる姿は、珍しく余裕の無さを伺わせた。
伊佐の照れくさそうな仕草を見るのは初めてのことだ。
そういうものなのか…と俊輔はなんとなく納得する。

それより…。いくら疲れているとしても二人で一緒に入るお風呂もどうなんだろうか…と、ようやく気付いた俊輔だった。

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俊輔、それ以前に思うことが違ってる気が…。
伊佐サン、突っ込む気がなく単に見せてその気にさせただけか、本当に間に合わなかったのか…。
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コメント

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No title
コメント甲斐 | URL | 2011-10-18-Tue 10:36 [編集]
『そういうものなのか…』って俊輔くんなんとなく納得してていいのか?
ん~いいか、いいんだ
怖くないし気持ちいいし
ふらふらだけど・・・

それにしても伊佐さん、ここまできて理性的でいらっしゃる
ここまできして堪えられるってすごい
さすがテクニシャンなお医者さまだ
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2011-10-18-Tue 13:33 [編集]
甲斐様
こんにちは。

> 『そういうものなのか…』って俊輔くんなんとなく納得してていいのか?
> ん~いいか、いいんだ
> 怖くないし気持ちいいし
> ふらふらだけど・・・
>
> それにしても伊佐さん、ここまできて理性的でいらっしゃる
> ここまできして堪えられるってすごい
> さすがテクニシャンなお医者さまだ

俊輔、どっか感覚が狂ってる?!
まぁ、本人がいいって言ってるんだからそれでいいのかなぁ。
しかし、状況は理解したほうがいいと思いますが…。

伊佐、大人ですからヽ(゚∀゚)ノ
ギリギリまで我慢したんだか…。
吉賀に遠慮したんだか…。
そこんとこは一応、理性が残っていた…らしい。
ちょっとでも二人にスキでも見えたら、奪い取ったんですかね~。
14歳差は埋まるのか?!
コメントありがとうございました。


No title
コメントけいったん | URL | 2011-10-18-Tue 15:10 [編集]
伊佐の魔法のひと筆の効力を知りたかった様な・・・(○´ェ`○)ポョ

大人だから!?
それとも 俊輔の気持ちの行く先が、伊佐では無いと気づいているからか

あと一歩(ひと筆)で のっぴきならない こんな関係になってるのに 俊輔が好きなのは吉賀なんですよね!

ある意味 それって凄くなぁ~い?
ンダ(゚д゚)マッタクダ...byebye☆
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2011-10-19-Wed 07:26 [編集]
けいったん様
おはようございます。

> 伊佐の魔法のひと筆の効力を知りたかった様な・・・(○´ェ`○)ポョ

あらっ。知りたかったですか~(笑)
どんなすごいものを生み出したんでしょうかね~。

> 大人だから!?
> それとも 俊輔の気持ちの行く先が、伊佐では無いと気づいているからか
>
> あと一歩(ひと筆)で のっぴきならない こんな関係になってるのに 俊輔が好きなのは吉賀なんですよね!
>
> ある意味 それって凄くなぁ~い?
> ンダ(゚д゚)マッタクダ...byebye☆

伊佐は自制したんでしょうか。
そこは吉賀に譲ったか…。
こんな関係にまでなっちゃっているのに、俊輔にとっての伊佐は都合の良い魔法使い程度の存在なんだからな~、もう…。
別の意味で俊輔には教えなきゃならないことがありそうですが…。
すごいですなぁ…。
コメントありがとうございました。

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