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BLの丘
ただそこにいて 53
2011-10-16-Sun  CATEGORY: ただそこにいて
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


伊佐だったらどんなふうにするのだろう。
そんな興味もあったのかもしれない。
一番は『恐怖心』をなくしてもらうことが目的であったけれど…。
伊佐に体を預けることは、不思議と嫌ではなかった。
「気持ち良く、なれる…かな…」
「どうだろう。努力はするけれど、あとは俊輔の潜在意識の問題だからね」
額に唇を落としながら伊佐は、うまく魔法がかけられるかなと冗談めかした。

頷いたのは俊輔だ。
少しでも救われたいと求める思いが湧いてくる。
俊輔の頷きに、吉賀のことが本命だと知るのに、伊佐は躊躇う素振りを見せなかった。独自の世界へと誘い込んでいく。
抱きしめられた腕が強くなり、その力は吉賀にも似ていたけれど、『安心』というものが伊佐にはあった。
全てを明け渡しても良いのだと思える感覚…。俊輔を素直にさせた最初の人間だからだろうか。
額から瞼へ、頬と唇の脇に唇が移動されて…。
伊佐は唇を合わせる気はなかったようだが、自然と寄り添ってしまったのは俊輔の方で、もちろん一瞬の躊躇いさえ見せずに、行為の始まりを告げる入口へと入ってきた。
重なった唇は上唇と下唇を交互に食み、歯列をなぞり上顎や頬肉を舐めとって舌に絡みつく。
喰いつかれるような印象はどこにもない。口腔内を蠢く舌は、傷を舐めるような優しい動きだ。それなのに体を高めていく激しさを纏っている。
次第に深くなっては、俊輔の息が上がりだした。

穏やかに流れる川のように、やがて大海原に抱かれていくように、伊佐の動きは緩慢で徐々に俊輔の官能を呼び起こしていた。
性急に求められる吉賀の動きとは全く異なったもの。
比べるつもりはないけれど、最後の気持ち良さを教えてくれた伊佐に、今は依存してしまう。
長いくちづけを終えて、伊佐は「ちょっと待って」と一旦俊輔の体を離した。
どうしたのだろうと、その動きを追うと、ナイトテーブルの引き出しから何かを取り出してくる。
「何?」
「ローションとゴム。あったほうが何かといいわけですよ」
それらが何に使われるかくらいの、漠然とした知識はさすがの俊輔にもある。
途端に消えていたような羞恥心が一気に沸き起こった。
かあぁぁぁと顔が火照るだけでなく、身体も熱くなっていく。…いや、すでに疼くものを体内に抱えている。

俊輔のパジャマを上下共に脱がしてしまった伊佐は、俊輔に跨ると愛撫を再開した。
耳朶を甘噛みして中に水音を立てた。
ピチャとした音がやけに厭らしく聞こえて、それもまた体を熱くさせるものとなる。
両足を硬く閉じているのだが、籠る熱は抑えられないし、明らかに勃起してしまった雄を自身で感じ取ることができた。
乳首を抓まれ捏ねられ押され、優しく吸い付かれたかと思えば痛みが走るほど噛まれる。
痛みは甘さに変わり、ゾクゾクとした快感となって俊輔を責めた。
「ふ、…っぅ、あぁ…」
吉賀の時は痛かっただけなのに、性急さを纏わない伊佐の動きは俊輔をこの行為に溺れさせていく。
頭がぼぅっとしてくるほど執拗に、伊佐は胸を弄くりまわしていた。
「…さ…、いさ…さ…」
見るのが怖くなるほど、俊輔の乳首は赤く尖っていた。
下肢は疼き、早くそこに触れて解放してほしい願望が生まれる。
自分で手を伸ばして触ってしまいたい…。そんな思いすら浮かんだ頃、ようやく伊佐の体が下へと動き始めた。
閉じた足を開かされ、間に伊佐の体が入り込む。
腹の上を撫でた掌が、露を零す性器をやんわりとくるんだ。
「あぁっ…っ」
温かさにまた滴が溢れ出る。
「すごく感じてる…」
新たに零れる体液を指に絡めながらゆっくりと扱かれることがもどかしく、腰が揺らめきそうになった。
唾液とは違う水音が寝室に響き、自分がどれだけはしたなく濡らしてしまっているのかを改めて知らされる。
伊佐の言葉も羞恥心を煽ったが、今更抑え込めるものなどありはしなかった。
先走りで濡らした指は双球を揉み、肌の上を滑り堕ちて尻の狭間に潜ろうとしていた。
足首と太腿がくっつくくらいに膝を立てられ、指で濡らされた肌が空気を感じてひんやりとした感覚を残す。
後孔に辿り着く前に指は再び戻ろうと逆の動きをする。
「…っ、あっ…、伊佐、さ…、そこ、だめ…」
普段触れられない部分はやたらと敏感だった。
フっと伊佐が笑った気がした。蔑みとかではなく、ホッとしたような安堵の色が見える。
「俊、可愛いよ」
耳元で囁かれる間も、下肢を渡る指の動きは止まらない。
ヌチャヌチャとした淫靡な音を響かせながらその動きを続けられたあと、伊佐はローションのボトルの蓋を開けた。
パチンという音がやけに高く響く。
「あ…」
伊佐の動きを目で追った俊輔はトロリとした液体が指先に出されるのを、不思議なものでも見るように、見上げていた。

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『淋しい~』アンケ閉じました。
ご協力ありがとうございました。
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コメント

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No title
コメントけいったん | URL | 2011-10-16-Sun 11:22 [編集]
うぅ~(・ε・:)
...これって治療の一環として ありなのか?

吉賀との為とは言え、吉賀の事を考えるとなぁ~ウ・・ ウン(-ω-`;。)

伊佐の魔法は 効き目抜群だけど、 魔法の”ひと筆”は 出しちゃダメなんじゃねぇ~の!(笑)

(:。・ω・)コショコショ(・ω・。:)ネー...byebye☆
Re: No title
コメントたつみきえ | URL | 2011-10-16-Sun 20:52 [編集]
けいったん様
こんばんは。

> うぅ~(・ε・:)
> ...これって治療の一環として ありなのか?
>
> 吉賀との為とは言え、吉賀の事を考えるとなぁ~ウ・・ ウン(-ω-`;。)
>
> 伊佐の魔法は 効き目抜群だけど、 魔法の”ひと筆”は 出しちゃダメなんじゃねぇ~の!(笑)
>
> (:。・ω・)コショコショ(・ω・。:)ネー...byebye☆

治療の一環(`・ω・´)ノ ←言い張るらしいです。
でも、練習とかするもんじゃないですよね、これって。
俊輔、なんか間違えてるけど。
すべては吉賀のために?!
”ひと筆” ← あ、棒のことですね(笑)
ねぇ~(:。・ω・)コショコショ(・ω・。:)ネー...
コメントありがとうございました。
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