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BLの丘
淋しい夜に泣く声 4
2009-09-03-Thu  CATEGORY: 淋しい夜
痛いことをされたことなど一度だってなかった。『安全』に過ごしてきた夜の密会が良くできた話と言われても仕方ないのに、巡り合わされたこの状況に鳥肌が立つ。
「こんなことをしていて危険だと思ったことはないのか?」
嫌がる両足を大きく開かされると同時に、男は英人の全身を確認するように眺めてから視線を瞳と合わせた。
先程見せられた危険な香りが男から消えていた。
諭すような大人の雰囲気を漂わせ、これまで英人が取ってきた行動を咎めるかのように男の口が動いた。
「あ…、な…に…?…」
突然のことに英人の方が面食らったが、身体を一切動かすことができないことに変わりはなく、恐怖は消えない。

「おまえのことは調べが付いている。悪いがしばらくおまえを他の人間に会わせる気はないんでね。当面の資金として2、3百万渡してやるからこの部屋から出るな」

何の事だか分からずに英人の身体が恐怖に戦慄いた。

男は英人の性器にすら触れようとしなかった。
両手首を括りつけ逃げ出せないようにしただけで、ベッドから降りて携帯電話を弄っている。
会話の内容はなんとなく聞こえていたが、それは相手にこの部屋へと来るように促しているものだった。

繋がれたまま、人目に晒されるのか…?
恐怖や不安が一気に全身を襲い、英人は苦痛の声を上げた。
「や、だっ!!やめっ…っ」
「大人しくしていろ。すぐに気持ち良くさせてやるから。それが済んだら俺の言うことを聞け」

擦りつけられる手首が痛いのも気にならずに、英人はなんとか逃げ出せないかと全身を捩った。
最初に感じたように、この男は自分を抱く気はないようだった。一晩5万円という金額を話しはしたが、この男はそれ以上の金額で自分を縛り逃げ出せないようにしている。
何が目的なのか全く分からず、恐怖の最中でこれまでの人生が狂うのを感じた。この男には逆らえない、逃げ出せない…。
何もかもを威圧するような鋭い眼光に射すくめられる。
「悪いようにはしない。おまえにとってもいい話のはずだ。今から契約書を持って秘書が来るから黙ってサインをしろ。こんな因果な商売をしているよりもまともな人生が送れる」

身体を売って商売をしているつもりはなかったが、他人から見ればそう取られてもおかしくない。
だが、自分の身元を『調べた』という男に心を許す気などこれっぽっちもなくて、むしろ恐怖が沸くだけだった。
なんの、どんな内容にサインをしろというのだろうか…。
泣くつもりもなかったが、不覚にも涙がこぼれれば、男はクスリと笑いながら頬に手を伸ばした。

「まだまだガキだな」
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コメント

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コメントメグミ | URL | 2009-09-03-Thu 15:56 [編集]
何だかハードな内容になってきましたね~
ハラハラ♪
続き楽しみにしております☆

Re: タイトルなし
コメントきえ | URL | 2009-09-04-Fri 00:44 [編集]
メグミ様

ようやくパソ開けました(ホッ
またのお越しありがとうございます。
夏希ちゃんにコメ入れようと思いながら素通りですいませんm(__)m

> 何だかハードな内容になってきましたね~
> ハラハラ♪
> 続き楽しみにしております☆
う~ん、まだまだ書きたいこと書けなくて私としてはイライラな内容なんです。
どうしてこうも文章力がないのか…(;一_一)
ゆっくり更新になると思います。ぜひお付き合いくださいませ。
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