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BLの丘
夏の遠足 10
2011-07-27-Wed  CATEGORY: 『想』―sou―
雅臣が案内した場所は、昔から伝わる伝統工芸を観光客用に開いた工房だった。
ロクロをまわし自分で形を作ることもできたし、すでに象られた茶碗やカップなどに絵柄付けをするだけの描きつけコーナーもある。
見本となるよう技師がひとつの粘土のような塊から器を作っていくパフォーマンスにお子様は瞬きも忘れて見惚れていた。
那智「す、すごいね…」
一葉「あっというまにお茶碗になってるよ…」
成俊「世界にいっこしかないしなものなんだね…」
雅臣「えーと、作られたいのでしたらロクロ回し体験もありますけど…」
英人「俺、お絵描きだけでいい」(←お絵描きにしか興味ないからすぐに断る)
那智「俺も―」(←難しいことに興味はない)
一葉「う、うん、俺も…」(←きっとできないことを知りみんなにならう)
成俊「お揃いでいいよ…」(←地味な子)

工房のど真ん中にあるテーブルに腰を下ろした人たちは、すでに完成されたカップを手に取り、粘土を削って模様をつけたり、絵を描いてみたりと、オリジナルの作品を目指した。
自分で描いたものは、結局『世界に一つ』しかないものに変わりはなく、たとえどんなものができあがろうが、保護者にとっても唯一のものでその行方を温かく見守っている。
展示されている質の良さから、眺めた先で一緒に夫婦茶碗まで購入してくれているのだから、紹介した添乗員も鼻が高い。

龍太「(小声)雅臣さんっ、もらっちったよ」(芸術品その一を手に入れている)
雅臣「龍太、販売店からもらいすぎだって!!!」(それで食っているのかと言いたくなる)
龍太「くれるものはありがたくいただくし…(主に食品だけど)」
雅臣「帰ってから『山菜祭り』とかいやだよっ!!」
龍太「旬です。美味しいです(自家製漬物はながもち)」(←雅臣、帰宅後に龍太宅宿泊決定)
雅臣「今夜…おつまみにでも…」(花火大会に…とか考えた)
龍太「今、宅配便手配しましたから~ぁ(←喜々)」
雅臣「すでに送られているのか…。(独壇場だ…。…この場で食べることもかなわないのか……)」

英人「こーいう、カーブの描き方はどう?」
神戸「芸術性、高いね~。このまま一枚の写真で使えそう」(←カメラ取り出している)
千城「無断使用は訴えるぞ」
神戸「ケチくさ―――」
安住「著作権の問題も発生しますからね」
日野「なんだかわかんないけど、勝手に弄れないってことだよな…」
神戸「いまさらね~。英人君に手を出すのと同じくらいの危険行為ってことかな(←比較が…。いろいろ問題があるんだよ、著作権…)」
日野「いや…、俺、別に興味ないし…(←神戸じゃなくて、芸術に関してね)」
久志「俺は~~~???」
日野「おまえ、うるせ―――っ」
那智「ヒサ、モデルでもやる気なの?」
神戸「確かにモデル、やっていけるプロポーションだよね」
久志「お褒め頂きありがとうございます」
那智「神戸さんに褒められて喜んでる……?!」
久志「那智、意味違ってるし」
宮原「モデルの著作権のほうがもっと問題なんじゃないの?」
野崎「ご本人様がいいと言っている以上、なんとも…」
日野「それって饗宴(共演)とかありってこと?!(゚∀゚)(←特別出演を狙う)」

神戸「…………」(←あえて何も言わない)

英人「できたーーーヽ(゚∀゚)ノ」
一葉「英人くん、え、じょうずだよね~」
那智「一葉のがわからな過ぎだと思うけど…(ボソ)」
成俊「一葉君のは独特でいいと思うよ~」
一葉「(゚∀゚)ニコッ」
安住「うん。一葉はがんばっているものね」(←べた褒め)
佐貫「成俊はお揃いを作ってくれたのか」(←のろけ)
成俊「(テレテレ)こうやってくっつけるとね、絵が合うんだよ」2個のカップが並ぶとハートが浮かんだりする。(←勝手にしろと誰かが思っているけど言わない)

雅臣「できあがった作品は後日お送りいたしますね」
完成作品がこの場で見られないのは残念でもあったが、楽しみが増えたことに違いはなく、添乗員の言葉に素直に従い、間もなく始まるという花火会場に移動することにした。
夜の時間に合わせて、お子様は甚平に身を包み、保護者は浴衣を身につけていた。
一人に限らず、モデル並みの人間が立ち並ぶ姿は、花火よりも人目を惹いていたかもしれない。
祭りでもらったうちわと共に涼しい(いや、熱い)風を送っていた。


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コメント

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No title
コメント甲斐 | URL | 2011-07-27-Wed 21:38 [編集]
素敵な絵付けができたんでしょうね
英人君のは特別としても
ほかの子供たちのも世界で一つだけのお宝ですから
保護者達には高価な○○焼のお皿以上の価値でしょうね
抱きしめたいくらいに!
Re: No title
コメントきえ | URL | 2011-07-28-Thu 10:11 [編集]
甲斐様
こんにちは。

> 素敵な絵付けができたんでしょうね
> 英人君のは特別としても
> ほかの子供たちのも世界で一つだけのお宝ですから
> 保護者達には高価な○○焼のお皿以上の価値でしょうね
> 抱きしめたいくらいに!

誰が作っても一つしかないものですよね。
英人の作品はそれこそ、高価な値段が付きそうですが…。(とうとう陶芸にまで進出?!)
どの保護者もそりゃぁ大事に飾っておくことでしょう。
どんな高価な○○焼よりも価値ありです。
見せびらかしていそうです。
コメントありがとうございました。
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