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BLの丘
色男の憂鬱 3 (策略SS)
2009-09-01-Tue  CATEGORY: 策略はどこまでも
俺たちのテーブルと隣のテーブルを隔てるパーティションをどかそうとする倉林部長を
「向こうは仕事絡みなんで…」
と高柳さんが焦って止め、
「終わってからゆっくり寄ってもらえばいいじゃん」
と黒川部長になだめられた。
どうやら合い席する気でいたらしい…。
倉林部長の声はよく通る。構内で怒鳴り散らし鍛え上げられたものなのだろうが、こじんまりとした店内では、店内放送と間違えるばかりの張りの良さだ。
当然俺たちの会話は隣のテーブルに筒抜けで、『お付き合い』を理由に二次会へと抜けられなくなった色白の美人はギロリと高柳さんを睨んでいた。
ここまではっきり言われてしまえば隣のテーブルの人たちもこの場で解散となるだろう。

…というか、人んちの飲み会にまで口を出せる部長たちって最強だよな…。

かくして、『お食事会』の後、こちらのテーブルに立ち寄ることを余儀なくされた美人さんは(たぶん逃げ出すことは可能だったと思うのだが、そこは倉林部長と黒川部長のオーラに巻き込まれたのか、はたまた今後の高柳さんの立場を考えたのか…)、店の外でお別れの挨拶を済ませると店内に戻ってきた。
部長二人の隣に俺が移動し、遠藤と高柳さんが並んでその隣に美人さんが座る。
さすがに、うちの社の連中を相手に居心地の悪そうな表情を浮かべたものの、二人の部長の人柄か、仕事柄初対面の人間とやりとりをすることに慣れているのか、数分もすればすっかり馴染んだ様子だった。
もともと公私混同があたりまえのような俺たちに、上司とか部下とかこういった席ではあまり意識されない。それをこの美人さんも感じ取ったのだろう。

美人さんを真正面に見てしまった俺は、視線が合った途端にポッと顔に火がついた気がした。
いや、べつに、見惚れたとかそういうんじゃなくて…。以前高柳さんと一緒に研修に行った日のことを思い出したからだった。
あの時、部屋を取り間違え、しかも満室で変更のしようがない状況に、部屋に一つしかない大きなベッドで高柳さんと一緒に寝たことがある。
ただ並んで寝るだけのはずだったのに、朝起きてみれば、高柳さんの逞しい腕に抱かれていた…。
もちろん、ヤバいことがあったわけではない。

まだ幼さを残すようなあどけないところがあるのに、微笑む表情はとても柔らかで誰をも虜にしそうだ。年上だからなのか、包まれるような視線は犯罪に近い。
思わず俯いた俺の些細な(?)変化にすぐに気付いた隣の黒川部長が間髪いれずに茶々を入れた。
「どうした?見とれたか?」
「あ、いや、そんなんじゃなくて…。こんなにすごい人と間違われたのかと思ったら…」
萎縮する俺の言葉を倉林部長が引き継いだ。
「『間違われた』?」
「あ、研修の時に…」
そこまで言いかけた時、高柳さんの鋭い瞳が見開かれ眉がピクリと跳ね上がった。
いくら酒に酔っていたとはいえ、この場で口に出してはいけないことだと気付いたのは、高柳さんの隣にいた美人さんの柔らかな微笑みが消えた時だった。
どうしようもない状況に自分を追い込んだことを反省する間もなく、美人さんはいささか強い口調を見せた。

「もしかして、去年ヒサと一緒に出張に出かけてたのって、君だったの?」

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はぁい(^O^)ネタばれ編ですぅ。
理不尽な扱いを受け続けたなっちに一度くらい強気に出てもらおうかとずぅぅぅと溜めておりました。
なんのために安住を出したのか良く分かりませんが(?)
安住救済編はSSではなくしっかりとしたものでお答えしようと思っております。
もうしばらくお待ちください(…っていつになることやら…)
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