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BLの丘
待たせるけれど 6
2012-07-03-Tue  CATEGORY: 待たせるけれど
部活後の帰り道、店に寄ることが日課となった。
空腹の体を心配してくれるからなのか、売れ残りのパンを持ってきてくれる。
店の片付けを終えて、近くの公園で雑談をしたり、浮羽の部屋に上がり込むこともあった。
共に生きていきたいと告げたことで、浮羽の気持ちもどんどんと傾いてきてくれているようだった。
寄り添ってこられることが自分の存在価値を更に高めてくれる。

今日はお父さんが自治会の会合があると言って出掛けて行った。
店からすぐ近くにある自宅に、浮羽と共に向かう。
穂波が暮らすのと同じような、築年数の経った一軒家だった。
その生活感ある中に入ると、不思議とホッとしてしまうのは、自宅に近い雰囲気があるからだろうか。
より一層、身近に感じられるものがある。
居間にはちゃぶ台と言えそうなテーブルがあり、ここで暮らす人の少なさを知らされるようだった。
穂波の家は、もともと五人家族だったから、その名残で、全てが大きい気がした。
筑穂が全てを残して、家族の繋がりを大事にしたから、ある意味、”繋がり”の深さをいつも伝えてくる。
突然消えてしまった人の、あまりにもあっけなさを…。

しかし、ここは親近感が浮かぶ空間でもある。寄り添っていると思わせてくれるような…。
なにもかもが”近い”。
居間でお茶を出してもらい、少しの空腹を埋めた。
「ホナ、進学先、決まったの?」
浮羽の問いに束の間無言の時間が流れた。
自分の夢はあっても、まだ筑穂に話せていない。
自分のことは自分で決めるべきだという思いがあっても、やはりここまで面倒を見てくれた兄の許可が必要だろうと漠然と思っていた。
その期待を裏切るようで、また反対されるだろうことが分かるから、口に出せずに日々が過ぎている。
争いはできるだけ避けたかった。
目の前に座った浮羽が、その戸惑いを感じ取って、瞳を伏せた。
「ホナ…」
「兄貴のことは…っ。ちゃんと言うっ。俺からちゃんと言うからっ。浮羽さん、何も心配しないで待ってて。俺、絶対に実力つけるからっ」
乗り出すような穂波の態度に、控え目ながら、「うん」…と頷いてくれた。
だけどどこかで、信用がなさそうなのは、『捨てられそう』なのを意味しているようでもある。
歳の差を考えたら不安になるのも当然。
自惚れだが、それなりの見目の良さは校内でも噂がたつ。部活をやっているから、尚更目立つのか…。
他になびくことはないのだと、その全てを払拭したかった。
「浮羽さん…」
手を伸ばせばすぐそこにいる。
自分の腕の中に崩れてきてくれる存在がある。
どんなことがあっても守ってやりたいと、寄り添われるたびに強く胸に刻む。
「大事にするから…。信じて…」
囁く言葉に頷いてくれるのは、自分の性格を認めてくれているからだろうか。自惚れが渦巻いていく。

穂波の唇が額や瞼、頬をすべり、唇へと辿り着いた。
微かに粉のついた、パサついた感じがあるのは、さきほどまで食べていたパンのせいだろうか。
それらを掬い取るように舌を動かして、舐めとった。
奥へと忍ばせれば、分かったように答えてくれる。
もう幾度か交わした”くちづけ”は、穂波にもっと確かなものがほしいと訴える。
年上の勘なのか…、理解したように、「来て…」と唇を離した先で囁かれる。

手を繋がれ、引かれるまま、浮羽の部屋へと向かう。
料理本が多く並んでいる部屋だった。
勉強を惜しまない姿勢が、努力する姿と重なってくる。
いつでもどこでも頑張る姿は…、やはりずっと見ていた人に似すぎていた。
誘うようにベッドに座りこんだ浮羽に、今更隠せない事実を告げる。
「俺…、初めてだよ…」
「うん…。いいよ…。…ホナは優しいもん。酷いことはしないでしょ?」
それは、”裏切らない”という意味も込められているのだろうか。
欲望に逆らえずシーツの上に押し倒しても、重ねた唇は拒まれていなかった。

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待たせるけれど 7
2012-07-04-Wed  CATEGORY: 待たせるけれど
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


年上だとは知っている…。
それでもこの艶やかな肌はなんなのだろうか。
誘ってくる雰囲気も穂波を虜にしていく。
くちづけて…、良いところを探り、舌を絡めさせた。
まだおぼつかない動きですら受け入れてくれる愛情が、あちこちから漂い、穂波と浮羽の空間を埋めた。
欲望に勝てず、スッと唇をずらし、頬や首筋に触れると、「んっ」と小さな吐息が漏れた。
自分の印をつけたくて、吸い上げようとすれば、事情を察したように、「ホナっ、そこはダメっ」と制してくる。
見える場所に痕を残してはいけないのだとは…、客商売の手前があるからなのか…。
少しずつ”大人の世界”を覚えさせられていくようだった。
穂波も嫌われるようなことはしたくない、と、素直に浮羽が身につけている衣類に手をかけた。
全てを見られることに抵抗があるのか…。一瞬の戸惑いはあったけれど、余裕をもって穂波の好きにさせてくれる。
こんなところも、”違い”を見せつけられるようで悔しかった。

「浮羽さん…」
何の意味があって呼んだのかも分からなかった。
上半身の衣類を剥ぎ取り、すでに力をつけた下半身に視線が向けば、恥ずかしそうに内腿を擦り合わせる姿が視界に入る。
たったこれだけでも興奮して、自分に欲望を表してくれることが、単純に嬉しかった。
そういう穂波も、窮屈な下半身を抱えている。
見れば見るほど、視覚はGOサインに唾を飲んだ。
「い…、の…?」
乾いた喉奥を濡らすように唾液を嚥下し、囁いた言葉に、『今更…』と小さく呟かれる。
今だけではない、将来の全てを預けると誓われることは、より一層穂波の体を熱くするものになった。

慌てたように全ての衣類を剥いだ。
自分も生まれたままの格好になり、直接体温を感じる。
性急になる行動を浮羽は咎めもしなかった。
それすら、興奮する素になるというかのように…。

胸の小さな尖りを口に含めば、首を竦めて「んっ」とささやかな抵抗をする。
伸びてくる手首をシーツの上に抑えつけて、穂波は思うまま貪った。力は歳を関係なく、敵わない強さがある。
硬くコリコリとした場所は、舌の上で転がされて、その度に控え目な喘ぎ声が部屋に響いた。
こんなに興奮することは過去にもない。
場当たりなキスくらいは経験があったが、下半身を熱くさせるようなことはあっただろうか…。
欲望だけに流されないように、どうにか冷静にさせようとすることを脳裏に浮かべるのだが…。全く無意味に終わる。
浮羽の肌を撫で、触れてはビクリと反応する場所が、感じる場所なのかと、手のひらと唇を動かした。
どこがイイのかとか聞けず、また答えてもくれないだろう。
そこは肌の反応で気付くべきなのか…。
敏感な部分を手のひらが包むと、一層激しく跳ねあがった。
それでも嫌がる態度ではなく…。全てを受け入れてくれていることがはっきりと知れてきて、嬉しさが胸の内を覆ってくる。
たいした愛撫でもなかっただろうに、すでに濡れた性器を手のひらに感じると、求められているものを改めて教えられたようで喜びが湧いた。
スッと体をずらして、開かせた股の間に蹲ると、次の行動を察した浮羽が驚きの声をあげてくる。
「ホナっ?!」
「うまくできないかもしれないけれど…」
差し出した舌先で茎を舐め上げた。
「はっ…ぁぁ…」
これ以上の抵抗を持たせない素早さは、部活で培った攻撃力に重なるのだろうか…。
明らかに『気持ちいい』と訴えてくる全身に、穂波の自信もついてくる。
体に似合った…と言ったら失礼だろうか。
薄毛から生える分身は自分のサイズとは違っていたし、だからこそ、可愛さが増した。
唾液を絡ませてじゅぶじゅぶと吸い上げ、零れる唾液を追いかけるように陰嚢や門渡りを舌が這う。
その先にある蕾…。
固く閉じた場所は、ヒクリと収縮したように見えた。
そこが何に使われるのか…。どう自分に快楽を与えてくれる場所になるのか…。
ゴクリと明らかに分かる喉奥の動きも浮羽は貶すことなどない。
人差し指の先を唾液で濡れた蕾に這わせて、そっと差し込むと、濡れていないキツさが伝わってきた。
「…んっ、…ホナ…っ」
「どうしたらいいの?浮羽さんを傷つけることだけはしたくないよ…」
今更恥も何もありはしない。
何も知らないとはすでに知らせたこと。
その意味を理解しているのか、浮羽が穂波の手首をとってそっと身を起こした。

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待たせるけれど 8
2012-07-05-Thu  CATEGORY: 待たせるけれど
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


取られた指を口に含まれる。指に這わされる舌の動きだけで、穂波はゾクゾクと全身を這い上がってくる欲情を感じた。
「う、きは…」
「濡らさないと…。ハンドクリームがあるから、それで…」
本当は専用のがいいんだけど…とポツリ告げたしながら、穂波から体を離した浮羽は、ベッドの脇にある台からハンドクリームのチューブを取り上げた。
サイドテーブル…と呼べるほどお洒落なものでもない。
食品を作るからなのか、生地の状態を確かめるためにも指先の感覚は大事なのだとは以前にも聞いた。
手入れの行き届いた浮羽の手はとても綺麗だ。
目覚まし時計と、携帯電話とか、雑貨が乗っているような場所から、取ったものを手のひらに取りだし、四つん這いに体位を変えた浮羽が後ろ手にその指をなすりつける。
「な…っ?!」
あまりの卑猥な姿に絶句すると共に、一気に昂った穂波だった。
恥ずかしさはもちろん、浮羽にもあるのだろう。顔を染めながら、だけど待てない欲求もあるのだと伝えてくる。
「う、う、浮羽さんっ」
「…ほぐ、さないと…。いきなり、挿れたら、ダメだし…」
細い指の先がつぷっと入り込むのを見せつけられては、またゴクッと唾液を呑み込む。
この準備に属するものは、本人にやらせてはいけないことなのだと、漠然と悟った。
共に生きて行こうと思うからこそ、共に感じたいこと…。
苦労にあたるようなことを一人に負わせてはいけないこと。
穂波の手のひらが、動こうとする浮羽の手に重なる。
「教えて…」
潜った指の縁を穂波の指先が撫でると、「あぁぁっ」と快感に悶える背が仰け反った。
キュッと締まった尻肉に思わず唇を寄せる。
突き出されるような態勢に貪りつかずに済む精神状態などありはしない。
浮羽がしたように、指にクリームを出した穂波は慎重に孔の中に進めた。
先程の、滑りがなく攣ったような感触はなくなっていた。
そのままゆっくりと奥へと押し込んでいく。
内壁の、あまりの熱さに穂波の興奮度は増していくばかりだ。
「あぁっ…っ」
零れる喘ぎ声が余計に視覚に響いてくる。
「浮羽さん…っ、”解す”って…?!」
痛いほど硬くなった下半身は穂波が一番良く知っている。
慌てる穂波を知るのか、大きく息を吐き出しながら浮羽が次の指示をくれた。
「指…、回して…、…拡げて…増やして…」
「こう?」
言われるがままグルリと指を回転させると、また浮羽が背を反らせた。
くねる腰を見てはズクンっと突き上げたくなる思いが湧いた。
ビクビクッと跳ねる体が、感じているのだと教えてくれて、何とも言えない。

「ホ…ホナ…っ」
「ヤバイ、っ…っ、俺、マジ、我慢できないんだけど…」
余裕のなさを浮羽も感じるのだろうか…。
指を二本に増やした時点で振り返った浮羽は、自身も我慢がきかないのか、「う…、ん…、いいよ…」と誘ってきた。
「本当に?大丈夫?」
狭い場所だとは、指の感覚だけで知れている。
そこに、本当に自分の息子が収まるものなのだろうか…。
だけど、熱を感じたい、吐き出したい欲望が渦巻いている。
大事にしたい思いはもちろんあるけれど…。

指を抜いた場所に、濡れまくった自身を押し当てた。
一瞬逃げ腰になった浮羽のようだったが、穂波が強い力で腰を掴んでいたために身動きが取れなくなっている。
待ち切れず、グッと押し込めば、亀頭の部分がズブッと音をたてて挿いっていった。
「あぁぁぁっっっ!!」
「っんっ…っ!!」
キツいのは穂波も一緒だったが…。
本来の受け入れる機関ではない場所に突っ込まれている浮羽の辛さはいかなるものなのか…。
分かってもその若さは欲望のままに進んでしまった。
更にグイッと力強く押し込めば、「はぅっっぅんっ…っ!!!」と上体が沈む。
掴んだ腰も、抱えた脚も痙攣するように震えているのが改めて感じられた。
浮羽の背に被さるように穂波は肌を合わせる。
「ごめ…、ごめんね、浮羽さん…」
呼吸を整えるように浮羽は精一杯息をしていた。

「ま…て…。…まって…。もう少ししたら…」
まだじっとしていろという希望が掠れた声から伝わる。
その間も、蠢く内筒の動きに、初めての感触は穂波を苛めた。
熱い…。柔らかい…。なによりも締め付け方が…。
じっとりと汗が流れおちた。
どれくらい我慢したらいいのか…。すぐにでも動かしたい腰を、どうにか押し留める。

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大人って我慢するんだ…、大変だなぁby穂波 (←いや、違うけど)
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待たせるけれど 9
2012-07-06-Fri  CATEGORY: 待たせるけれど
R18 性描写があります。閲覧にはご注意ください。


じっとしていろと言われてもそんなのは無理というもので…。
ねっとりと肉壁に包まれた性器は快感を求めていた。
少しずつ揺すぶってしまう動きに、胸の下で浮羽が苦しそうに呻く。
「あぁぁっ…っ…」
「浮羽さん…、ごめん…」
こんなに気持ちいい空間は知らなかった。人肌の温もりも…。大事にしたいと思う気持ちも…。
小刻みに腰を動かしているうちに、狭道の中に馴染むのか、呻きは喘ぎに変わってきた。
なんとなく感覚がつかめてきた穂波は、徐々に動きを大きくしていく。
汗で濡れる背中に唇を這わせれば、震えながら体を捩らせる。それを押さえこんで大人しくなってくれるのも醍醐味に感じられた。
「浮羽さん…」
耳元で名を呼び、囁いては近くに吐息を感じる。
その顔を見たくて覗きこむと、分かるのかシーツの中に顔を埋めてしまった。
「浮羽さん…」
もう一度呼びかけ、腰をグラインドさせると、「はぅっっ」と唇を噛みしめる。
紅くなる頬が見えて、もっとその瞳を覗きこみたくて、背中を抱いた。
「こっち、向いて…」
自分の動きで感じてくれているのが分かるから余計に興奮してくる。
でも浮羽は簡単に応じてくれなかった。
更に膨張した分身を自分でも察せた。狭い場所が、もっと狭くなってくる。
キツさはあるのに、だけどその締め付けがなんとも言えない快感で…。
ゆっくりと引き抜き、また押し込んだ。
擦れる感覚なのか、浮羽の腰も揺れて、誘ってくる動きに穂波は大きな息を吐き出す。

「はぁ…っ」
「ホ、ナ…、…い、よ…、動いて…。…そっち…、…あ、ソコ…」
恥ずかしさを見せても、欲望には勝てないところがあるのか、この行為にのめりこんでいく姿勢が見られる。
一層強く腰を掴んだ穂波は、自分の快楽も求めながら、『ソコ』と言われたことに気を向かせた。
「ココ?」
小さな膨らみが先端に当たるのを穂波も確認した。
擦るたびに「あぁぁぁっ!」とより激しい喘ぎ声が響き渡る。
それが”感じている”のだとはすぐに理解できた。
自分だけでなく、浮羽も悦びを体感できるのだと分かれば、もっと良くしてやりたい。

…だけど…、今は…。

全く余裕などない穂波だった。
執拗にその部分を責め立てれば、激しく悶える浮羽がいる。自分も気持ち良さに激しく抜き差しを続けてしまった。
蠢く体内の熱さが分身を包み、我を忘れさせてくる。
「あっ、あっ、ホナ…っ、ダメっ、そんなに…っ、ったら…」
「うき…、は…、…っ。あぁ、俺、もぅ…っ」
体の奥底から湧きあがってくるものを堪えられそうにない。
生みだされる種は耐える間もなく、最奥に放たれた。
「うっぅっ…っ」
同時に強く擦ってしまったせいか、浮羽の触ってもいない性器から白濁が零れ落ちた。
性器を弄ってイくものだと思っていた穂波には、その出来事は意外なことでもあったけれど…。
自分も体内の気持ち良さを味わってからだったから…。

ガクッと浮羽の体から力が抜けて、落ちていくときにズルっと嵌めたものが外れた。
そして狭間からドロッと白濁がこぼれてくるのが視界にうつる。
その卑猥さに、穂波の下半身はまた熱を持った。
手のひらを肩から背に向けて這わせれば、びくっと跳ねる体がある。
「浮羽さん…、ごめん…」
呼吸を乱した浮羽は、とても声をあげられるような状態ではなさそうだった。
背を重ねて覆いかぶさると、激しい息づかいが耳に響いてくる。
涙で濡れた瞳が、とても年上とは思えない可愛さを浮かべていた。
酷いことをしてしまっただろうか…。
あまりにも愛おしく感じられて、ぎゅっと抱きしめては、見られなかったその顔を覗き込む。
項に唇を寄せて、頬へと向かえば、苦しそうに「ダメ…っ、感じちゃう…」とか細い声が漏れた。
“感じる”と言われてはまた抑えられない欲望が穂波の中に湧いた。
達った直後の、全身に蔓延る性感があることを、初めて知った。

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兄弟、どっち転んでも…。
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待たせるけれど 10
2012-07-09-Mon  CATEGORY: 待たせるけれど
R18 少しですが性描写があります。閲覧にはご注意ください。


脱力した浮羽の体は穂波の自由になった。腰に腕を回し、コロンと仰向けにひっくり返す。
高揚した表情を隠す体力もないといった感じだ。
汗で湿った、くせのある髪をかきあげてやる。潤んだ瞳がなんとも扇情的だった。
「浮羽さん…」
本能のままに動いてしまった申し訳なさはもちろんある。
頭では理解していても、次々と生まれる興奮は待ってくれない。
唇を寄せるだけのキスを繰り返し、どうにか浮羽に触れることで、乳首や下腹部への接触を堪え、忍耐力を持続しているような状態だった。
もう一度挿れたい…と言ったら、怒られるだろうか…。
それより、今、機嫌を損ねていないだろうか…。
「ごめんね…。俺、ガキで…」
大人のように理性を保って、相手のことを考えてセックスをするという余裕がなかった。
穂波の熱棒を受け入れてくれた先は、あまりにも熱くて気持ちの良いもので、初めてのことにのめり込んでしまっていた。
しばらく荒い呼吸をして胸を上下させていた浮羽だったが、穂波が詫び続けていると、「ホナ…」と掠れた声があがった。
覗きこんだ表情はいつものもので…。
ふわりと笑みを浮かべられては、赦してもらえていることを知る。
「浮羽さん…」
腰に跨り、胸同士を重ねて首筋に顔を埋めれば、肌に触れる雄芯の硬さを浮羽は気付くだろう。
それが何を表すものなのか…。

浮羽の腕が、ようやく穂波の背中を抱いてくれた。
「ホナ…、…よかった…?」
耳元で囁かれる声に、首を縦に動かす以外の行動など取れるわけがない。
随分と当たり前のことを聞いてくれる意地悪な質問だ…とも思ってしまった。
顔を上げて、改めて浮羽の顔色を伺う。
「浮羽さん…は…?」
浮羽は恥ずかしそうに、コクリと頷いて見せてくれただけだった。
そう表現されてもやはり不安はつきまとった。
「本当に?…でも俺…」
「…若い…頃って、そんなもの、でしょ…」
穂波の心情をきちんと嗅ぎとってくれている。
決して咎めない優しさに、少しの安心感が湧いた。
「浮羽…さん…、本当にごめんね…。俺、もっとちゃんと満足させられるようにするから…」
堪え性のある人間にならないと、浮羽とつり合えないような気もしてくる。
「もう…っ、ホナってば…っ」
クスクスと笑みを見せた浮羽をぎゅっと抱きしめた。

そしてやはり、ピクッと反応する浮羽の欲望を感じとる。
そう言えばさっき、『また感じちゃう…』と続くものがあることを訴えていたっけ…。
それは、穂波の動きでは満足できなかった、ということなのだろうか。吐き出すものは零れたけれど…。
「ねぇ、…どうしたら良かったの?…教えて…、もっといっぱい教えて…。浮羽さんのことも、…コレのことも…」
勃起したそれぞれを擦り合わせるように腰を動かすと、「ぅんっ!」と背中に回った腕に力がこめられる。
逃げるものでありながら、同調するもののようでもある。
「ホ、ホナ…っ、待って…っ」
「もうダメ?もう一回はダメ?」
浮羽に無理はさせたくないけれど、こみ上がってくる欲望はどこに向けたらいいのか…。
切羽詰まった穂波の声音に、”若さ”というものは充分承知しているのか、浮羽は首を横に振ってくれたが、「じゃあ…」と言葉を繋げると、やっぱり「待って…」と、制される。

それから照れたように現状を説明してくれた。
「う…、後ろだけで、ィ、っちゃって…、余計、体が敏感になってて…。このまま続けたら、おかしくなっちゃいそうだよ…」
ただでさえ先程、浮羽の痴態と普段とは全く異なる喘ぎ声を聞いて、また内壁の感覚が忘れられないでいるというのに…。
あれ以上の”おかしさ”ってどんなものだろうと、好奇心も加わってくる。
後ろだけでイった…とは、性器をいじらずに吐精したことを言うのだろうか…。
やっぱり穂波は、分からないことだらけだ…と思った。
「知りたい…。浮羽さんの全部…、どうなるのか知りたい。…お願いだから…」
こんな時ばかり…と言われてもおかしくないほど、子供っぽい甘えた声が漏れた。
ないものねだりをする子供みたいだ…と…。
穂波の中で、その甘えは、頑張る兄に甘えられなかった反動だったのかもしれない…。
嘉穂が生れてから、両親の愛情も兄の愛情も減った。
自分だけを見てくれる人を求めて…。

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あれ?! 10話で終わるはずが…。
穂波って、しっかりしてそうで、でも真ん中っ子で色々抱えていたんでしょうね…。
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S M T W T F S
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